【北摂】山ネット・サポート「箕面駅からようらく台園地」


【山 域】 北摂 箕面駅からようらく台園地
【日 時】 2008年5月11日(日)
【メンバー】コマコ、MICKEY、矢問、そして山ネットの仲間達
      (視覚障害者19名、サポート隊の晴眼者47名、合計66名)
【コース】 阪急箕面駅−落合谷−ようらく台園地
視覚障害者の登山サークル「山ネット(山を楽しむネットワーク)」が発足して、今回が
150回目の記念山行企画。この記念すべき日には懐かしい顔も見られることだろう。
今回はMICKEYも参加し、コマコさんも初参加する。数日前までは夏日のように暑かっ
たが、昨日今日は一気に3月初旬に逆戻りの気温。暑がりにはウレシイ気温となった。

今日の落合谷ルートは、MICKEYと何度か来たことがあるおなじみのルートでもある。
  (2002年11月の記録 ・ 2004年11月の記録)

「笹森さんの奥さんおはようございます」「オリーブさん、おはよう」石橋駅で箕面線に
乗り換える山ネットの仲間達と朝の挨拶。僕たちはコマコさんを待つ。
車内で、箕面へハイキングに行くという単独女性に声をかけられた。良い天気で何よりだ。

9:40
箕面駅に大阪、兵庫、京都、奈良等からの参加者が集まった。
コマコさんは弔電を頂いた宗近さんにも挨拶していた。

「ユングさん、お久しぶり」囲炉裏にも在籍していたユングさんも盲人マラソンに転向して
から会うのは久しい。「矢問さんも元気そうやね〜。今日はMICKEYさんも一緒だね。
ナイトン君は来てないの?囲炉裏の皆さんもお元気かなぁ。ぱんちょさん達とは盲人マラ
ソンで会うよ」とユングさん。「ナイトンも来る予定だったのに日にちを忘れて、東京に遊び
に行ってるんですよ」と僕。

視覚障害者が多くが出席したら、当然ながらそのサポートに多くの晴眼者が必要となる。
視覚障害者19名、サポートと昼食準備の先行隊の晴眼者は47名の合計66名参加。
通常5つの班分けで済むが、今回は7班に分ける人数となった。

柳田さんの率いる6斑で、矢問・MICKEY・コマコさんは川原さんのサポートを担当する。
「川原さん、僕たちが今日はサポートを担当しますよ」川原さんとは10年以上のおつきあい。
川原さんからはコマコさんに「ナイトン君(矢問の息子)にも何度かサポートをしてもらった
ことがあるのですよ」と緊張しているコマコさんに声をかけてくださった。

川原さんは大工さんだったことを聞いて、コマコさんとの話しも弾む。
7つの斑に別れて出発 「丸太階段で滑らないでね」 「ヒノキの植林帯の匂いね」
7つの斑に別れて出発 「丸太階段で滑らないでね」 「ヒノキの植林帯の匂いね」
10:05
滝道を7つの班が出発。長い列になる。無線機で先頭や中間、最後尾が連絡を取り合い、
状況を伝え、分岐点の注意や休息ポイントをいつものように伝えあう。

今朝は5時くらいまで雨だったためか、箕面の滝への道も観光客が少なく好都合。
新緑とツツジの香りが漂う滝道を行く。

10:30
トンネルをくぐって落合谷を五月山方面へと向かう。トンネルから先は滝道と違い、一気
に山の雰囲気となり、ウグイスの声が多いハイキング道となる。坂口さんのペースに合わ
せて班長の柳田さんと宇野さん達が付いていくとのことで、ここで6班は2つに別れた。

「ツバキは咲いていますか」と川原さん。「ヤブツバキも終盤で、ほとんどの花は下に落
ちていますよ。一輪咲いている木が右にありますよ」

以前と違い、このルートも整備が進み、丸太階段やら橋などが新しく整備されていた。
「汗を拭きましょう」 「サポートロープを持って」 「ウグイスが鳴いてるね」
「汗を拭きましょう」 「サポートロープを持って」 「ウグイスが鳴いてるね」
11:15
休息地点で、すごい発汗の川原さんの背中の汗をコマコさんが拭き取る。
「あ〜、さっぱりした」「マラソンで鍛えているだけあって発汗が良いですね」
「木の根で滑らないように」 「右に曲がりますよ」
「木の根で滑らないように」 「右に曲がりますよ」
12:10
ようらく台園地に到着。東屋では昼食準備先行隊が、記念例会の為の飲み物やちらし寿司
弁当を運び込んでくれている。特製の具だくさんのみそ汁や山菜天ぷらとサラダ作り隊も
作業開始。みんなてきぱきとお手伝い。
「えっ、山菜天ぷら?庄司さんが来ているの?」庄司さんとしばらくお話しができた。
「いい旗があるね」とコマコさん。「あれは、僕が家でアイロンプリントして作ったんだよ。
職場の女性にもミシンで縫ってもらってね。マークのデザインはオリーブさんと作った。」
宗近さんの開会の挨拶 「かんぱ〜い」
宗近さんの開会の挨拶 「かんぱ〜い」
記念例会は芦田さんの乾杯の挨拶で始まり、宗近さんの山行替え歌を皮切りに、ハーモニ
カや歌や和服女装での踊りなどの余興も。合唱は僕やMICKEYは知らない歌だったが、
コマコさんには丁度良い年代の歌のようで、いっしょに楽しそうに歌っていた。
川原さんも前に出て元気に歌を歌っていた。元気いっぱいの勝田さんの声も響いている。
「山菜天ぷら」 女装の余興の踊りも登場
「山菜天ぷらできたよ」 女装の余興の踊りも登場
食事をしながら、川原さんが携帯メールやパソコンメールの話しや盲人マラソン、盲人卓球
の大会の話しをコマコさんに話していた。最近やっとのことで携帯メールができるようになった
コマコさんは、川原さんの携帯メールの素早い変換操作に目を白黒させていた。
「私なんかより断然凄いわ!。あんな木の根や石ころだらけの山道もスイスイだし!」と。

橋下知事の財政改革で、視覚障害者の使用する体育館やパソコンの指導なども助成カット
が計画されているらしい。ユングさんが「是非署名協力して下さい〜」と用紙を配布。
その用紙の下部にある作成者の名前を見て「あっ、松の木太郎(松本)さんだ!」とMICKEY。
松の木太郎さんも囲炉裏に在籍していた。パラリンピックでは柔道の日本代表でメダルを
とってきた努力家で、僕もナイトンも何度もサポートしたことがある。
「まっちゃんにも久しく会ってないなぁ。元気かなぁ」と僕。

今日はアマチュア無線もなにかのコンテストらしく、とても沢山の局が賑やかにQSOしている。
視障者19名、晴眼者47名 MICKEYとコマコさんがサポート開始
視障者19名、晴眼者47名 MICKEYとコマコさんがサポート開始
15:00
楽しい記念例会の昼食も終わり、各種表彰やコーヒータイムと記念写真タイムを終えた。
この150回までにお亡くなりになった、いつも協力していた仲間の名前が宗近さんから発表。
その中には、囲炉裏からいつも僕や息子とサポートに参加していた杉の子さん(松原君)の
名前もあった。来た道を箕面駅に向かって出発。
「こぶし大の石がありますよ」 「右が谷で切れていますよ」
「こぶし大の石がありますよ」 「右が谷で切れていますよ」
帰路は川原さんをMICKEYがサポートし、コマコさんが後ろから足元サポート。
滝道で、おみやげに名物の「もみじの天ぷら」を買い求める参加者もいた。

17:00
箕面駅で解散。「来月も来てね。私が担当の月なんだからね〜。忘れないでね」と横尾さんに
しっかりと念を押された。「暑くなければいいんだけどね〜暑さに弱いもので・・・」と僕。
「川原さん、お疲れ様でした」と僕。「今日もサポートありがとうね。ではまた!」と川原さん。

第150回の記念例会も無事終了した。天気も気温も言うこと無しだった。
「おつかれさま。二日後の百ケ日の法要には行くからね」と僕。「今日は良い経験をしたわ。
皆さんから逆に元気をもらったわ」とコマコさん。コマコさんや仲間達と石橋駅で別れた。
この1つ前の記録は「【北摂西部】鎌倉峡と百丈岩周遊ハイク」の記録です