【摂丹国境】愛宕山から三国ヶ岳、そして火打ヶ嶽を周回


【山 域】 三田市・篠山市の市境/愛宕山・三国ヶ岳・火打ヶ嶽
【日 時】 2013年3月30日(土)
【コース】 龍蔵寺駐車場-愛宕山648m-近畿自然歩道-稲荷-美濃坂峠
      -三国ヶ岳648.2m-天王峠-火打ヶ嶽337.1m-春日神社
【メンバー】MICKEY、矢問
仕事で帰宅が遅くなり、疲れ気味で前夜発で奥美濃へ残雪登山に行こうと準備をしていたら
「もう遠くの残雪の登山より、ガソリン代が安くつく近場の里山に行こうよ」とMICKEY。
アベノミクスの影響なのか、ここ最近ガソリンは3年前より30円/L 以上高くなってきたのは
事実だ。「う~ん、残雪の山にも、まだ行きたいのだが・・・・」疲れているのもまた事実。

僕も新しい登山靴の足慣らしもあるし、朝6時半過ぎに家を出て、吉野屋で朝食を食べ、
2006年3月に単独で登った摂丹国境の愛宕山から、2007年3月に二人で登った同じく
摂丹国境の三国ヶ岳、そして北北西の篠山市の火打ヶ嶽までつないで歩いてみることにした。

まず火打ヶ嶽からの無事の下山を見込んで、春日神社横の小枕下バス停に車の停車地点
まで戻るための折りたたみ自転車をデポしておいた。
   
龍蔵寺駐車場から出発  炭焼き窯跡も以前と同じ 
   
龍蔵寺   愛宕山への登山口
7:55
僕は7年ぶりになる龍蔵寺駐車場。次回は南南西へと峠に行く道から登ろうと思っていた
が、MICKEYは今回初めてなので7年前の3月と同じく愛宕堂を通る中央ルートで行く。
   
 まだ空気はヒンヤリしている  静かな登山道
   
 根本堂の跡地への石段  根本堂の跡地
「←忍の滝・裏道/愛宕山頂・愛宕堂→」というトタン板の道標がぶら下がっている。
「忍の滝なんてあるのだろうか。行ってみる?」と聞くと「別に行きたくない」と相棒は
愛宕堂の方へと右に行く。「すごい石垣があるね」とMICKEY。「根本堂の跡地」と僕。
そこからの石段は7年前と同様に登るのは危険につき禁止とある。右手へと回り込み
愛宕堂へと向かう。MICKEYはTシャツに、僕はジャンパーを脱ぐ。
   
 愛宕堂  首無し縦割れ石仏
8:30
愛宕堂。その奥にプレハブの建物。その奥から斜面を尾根筋に登ろうとしていたら相棒は
来た道を戻り気味に歩いて斜面を左へと登り始めたので続くことにした。
すぐに尾根道に出た。天狗岩の首無しで2つに割れた痛々しい石仏には今回も会えた。
   
 山頂への急登  如意が峰からの展望
ここからはロープが続く急登である。登りが得意のMICKEYの速度が速くてどんどん先
に登り、見えなくなったが、急登の終わったところで待っていてくれた。

「如意が峰」の表示があり、7年前はとても展望が良かったが、木々が成長し以前ほど
ではないもののまあまあの展望。
   
 愛宕山648m山頂  さて三国ヶ岳へと向かいましょう
8:55
愛宕山648m山頂。しばし休憩。じっとしていると寒い。
一旦戻って稲荷神社方面へと近畿自然歩道を下る。
「稲荷神社0.5km・美濃峠3.1km」の道標の所で道標に従わず尾根道を直進してみる。
ヤブになり進めず少し右に行くと「池」が出現。地形図に小さく表示されている池だ。
   
地元住民の要望で設置された檻   茶畑が多い
西へと進路を変えて斜面を下ると茶畑に出て、その向こうにシシ檻と先ほどの近畿自然歩道
が見えたのでそこを歩くことにした。「もとからこの道を下れば良かったのに」と相棒。
このまま近畿自然歩道を南下すればぐるりと逆時計回りで舗装路を美濃坂峠まで歩かない
とならない。「市境尾根(摂丹国境)沿いに東へと進むならCa535mに向かって谷筋を北進
して入るけどどうする?それとも543.5mの三角点の南の谷を北東に入って破線のルートで
行こうか」と僕。「次の谷筋を行くほうが藪が少なくていいのでは」と相棒。
このまま近畿自然歩道をしばらく南下することにした。
   
 稲荷神社  ハングした岩に大きなスズメバチの巣
9:35
稲荷神社。鳥居の向こう右手にハングした大岩が見える。「行ってみようか」
綺麗な砂利が敷き詰めてある。大岩にはサッカーボールの倍ほどの大きなスズメバチの巣。
右手奥の大きな岩のへこんだ部分にも大きなスズメバチの巣が見える。

すぐ横の畑では老婦人が畑仕事をされていた。のどかな風景だ。ウグイスの鳴き声も多い。
543.5mの三角点の南の谷を北東に入ろうと思っていたら「許可無く立ち入ったり、山菜
をとってはならない」という趣旨の看板がこの辺りはやたらと多い。
「山菜を採るわけではないので入って尾根道を進んでもいいのでは」とMICKEY。
「すぐ反対側に民家もあるし、やめておこう」と僕。また舗装路を南下。 
   
 近畿自然歩道を歩く  「金」と掘られた石灯籠
あきらめきれないMICKEYが次の谷筋(そのまま東進できれば美濃坂峠にでる)に
入ったが、鹿よけネットに阻まれた。越えようと思えば越えられるネットだったがやめた。
結局はぐるりと近畿自然歩道を歩くことになったが、気持ちの良い晴天で風も涼しい。 
   
 母子の三国ヶ岳が見えてきた  美濃坂峠・ふきのとう休憩所
10:25
美濃坂峠・ふきのとう休憩所。この峠の北は篠山市になる。馬頭観世音の石碑や道標は
以前のままある。見覚えのある茶畑の横に道が続く。
ここからはMICKEYも6年前の3月に登っているのに「記憶がないわ・・・」と言う。
6年前と全く同じように茶畑の斜面を回り込むように登る。この辺りは母子茶の産地だ。
あのときも咲いていた馬酔木の花は今回も満開だった。
   
 三国ヶ岳までは茶畑が多い 三国ヶ岳648.2m山頂 
10:50
三国ヶ岳648.2m山頂。「おや??6年前はもっと展望が良かったのに・・・」と僕。
木々が成長して、展望が以前ほどは良くない山頂となっていたのが残念だった。
「食事しながら展望を楽しめたのに、木々の成長で座ると見えないね」と相棒。

2007年3月にMICKEYと登った後川の三国ヶ嶽(697.7m)は背伸びしたら見える。
愛宕山にもあった77歳の男性の山頂札がここの山にもあった。
「77歳で登山とは、お元気よね」とMICKEY。
「早いけどお昼ご飯にするか」「そうね」と静かな山頂でランチタイム。
     
 ヤブを抜けた 市境柱がある   送電線鉄塔を通過
11:35
出発。三角点の少し東側から北進。しばらく藪だが斜面を北西進ですぐに歩きやすくなる。
鹿よけネットに阻まれ少し西へと進路変更しつつ北進。
広場のようなところがあり、ヤブツバキの花が咲いていた。北への明確な踏み跡があった。

「三角点の少し西から北への踏み跡があったのに、結局そこからの道に出ただけよ」と
MICKEYがぶつぶつ。そちらから送電線鉄塔を目指して北進した方が楽だったようだ。
鉄塔の真下を通り、北進からやや北北東へと進む。
     
 倒木で倒れているネットが多い  歩きやすい道に出た  快適な尾根道
12:15
天王峠(峠名は、やまあそさんに教えていただいた)
「この石仏、やまあそさんの掲示板で見たことがある!弘法大師らしいよ。この線が椅子で
これが木靴らしい。ここの峠にあったのか!」とMICKEYに説明する。
やまあそさんは17日に三国ヶ岳からここを歩いている。

ここから登りになり左右へのしっかりした道になった。左へと進み、ピークらしい所で
北西尾根へと藪へ突入。すぐに藪は薄くなり踏み跡が現れる。しかし、ここからは鹿よけ
ネットが2重に現れたり(またいだりくぐったりは簡単にできるのでシシよけや鹿よけの役目が
果たせているネットなのかやや疑問の古い物)歩きにくい所があったり、はたまた幅の広い
登山道のような歩きやすい尾根道が交互に現れる。

所々にコーヒーの空き缶が捨ててあるというか放置されっぱなしの所が目につく。
山仕事の合間の飲み物かも知れないが放置するのだろうか。何度も何度も空き缶放置が
あるし真新しいネットの貼り替えのような地点にはロープや道具も放置・・・。 
   
 溝状の古い踏み跡  ネット貼り替えの道具
「空き缶などゴミを放置するなんてマナーの悪いアルバイトにでもネット張りをさせてい
るのかしら・・・」と相棒。いろんな山に行っているが、こんな空き缶放置が点在して
いる尾根はそう多くない。
「缶コーヒーの空き缶放置は、あまり感心しないね。ホントに多いなぁ」と僕も感じた。
     
 道の両側がネット  道の左右に立入禁止の札  猪の掘り返しが多い
「ここで西北西に進むのだな」と思って1つ早く曲がってしまい、少し下り「あっ、もう少し
先だな」と軌道修正。「うわっ!」MICKEYが倒れているネットに足を取られて転倒。
しばらく歩いて今度は僕が同じく地面に倒れている古いネットに足を取られて吹っ飛んだ。

そして次もネットに阻まれて崖マークの南進してしまい、「あっここは崖マークの所だ」と
北西進に軌道修正。虚空蔵山の東側を北進しまた北西進。
やまあそさんは翌週に天王峠から尾根沿いの旧道を通り虚空蔵山も寄ったらしい
   
 左手は金属ネット 火打ヶ嶽337.1m山頂
14:00
火打ヶ嶽337.1m
。展望がない植林に囲まれた山頂。すぐ北の車の音も聞こえる。
「別に急ぐことはないし、ここでお茶タイムにしようか」と僕。
「ドーナツやバウムクーヘンもあるし、そうしよう」とMICKEY。
お湯を沸かして生姜紅茶ラテを飲みつつまったり。静かで気持ちいい。
     
 春日神社へ向かう尾根  金属ネットのドア部  下り始めたが、やめた
14:35
春日神社へ出発。西進して行くと、金網のシシよけ。ここは開閉ドアがあり難なく通れた。
前にはひらひら赤い布がついた半分倒れたネット。ネットと金網の間を右へと下りかける
もののずっとネットが続きそうなので登り返し、ネットの倒れたところから尾根を少し進み
右手の斜面をジグザクに春日神社の境内へと下った。
   
 境内への斜面  ピンクと白の枝垂れが綺麗
   
春日神社  車の回収に自転車でGO! 
14:55
春日神社。集落の男性とご挨拶。「綺麗に花が咲いている」とMICKEYは嬉しそう。
春日神社をお参りし、小枕下のバス停にデポしてある折りたたみ自転車で、僕は龍蔵寺の
駐車場へと国道372号線を南西方面へと走る。歩いた尾根がぐるりと左手に見える。
 
 歩いた尾根が左手に見える
国道から龍蔵寺にむかっている道に入ると、50人以上の登山姿の団体さんが国道に
向かって歩いて来た。狭い山頂の愛宕山に登ったのだろうか。

15:20
龍蔵寺駐車場。折りたたみ自転車を車に積んでMICKEYが歩いてくる方へと向かう。
国道から入ったところに、MICKEYの姿が見えた。
「えらく速いなぁ!」と驚きMICKEYをピックアップ。デカンショ街道を走り帰路へ。
16時半に帰宅完了。歩数計は18,417歩、燃焼脂肪は54.1gと出ていた。

集落近くの里山は、松茸山であったりして入山時期が決められていたり、集落の
畑の作物などを守るためなど、シシよけや鹿よけネットが張り巡らせてあったりと
なかなか以前のようには歩けない所も増えてきたのは残念だが、周回できて良かった。

明日は、庭の草むしりと選定をして、相棒と次男を連れて宝塚のマサニエッロに
ランチタイムのピザを食べに行き、帰りに高源寺のしだれ桜を見に行く予定にした。
   
 31日にピザを食べに 高源寺のしだれ桜 
本日のルート /点線は自転車
 
   この1つ前は「【奥美濃】3年ぶり残雪の野伏ヶ岳から薙刀山」の記録です