【篠山】ヒカゲツヅジの岩稜尾根から八ヶ尾山


【山 域】 篠山市・筱見四十八滝左岸尾根から八ヶ尾山
【日 時】 2013年4月20日(土)
【コース】 筱見四十八滝キャンプ場-滝道・長滝-左岸尾根
     -P635m-サルガイチ山-P570m-西ノ峰-八ヶ尾山677.6m
     -つまご坂-八ヶ尾つまご坂登山口-弁天池-キャンプ場
【メンバー】MICKEY、矢問 
先週13日(土)はヒカゲツヅジが満開の丹波の向山、翌日曜日は篠山の毘沙門山にヒカ
ゲツツジを見に行った
。今日はその西側の八ヶ尾山にコバノミツバツツジとヒカゲツツジ
を見に行くことにした。夕刻から雨予報。晴れている朝から登り、昼には帰宅完了する。
家を5時半に出て、吉野家で軽く朝食をとり173号線を走り筱見四十八滝キャンプ場へ。

6:30
筱見四十八滝キャンプ場には僕らの車のみ。誰もいない。滝道へと出発。
「う~、冷えるね・・・」と二人とも寒いので手袋を履く。今日はとても寒い朝だ。

肩ヶ滝の祠で、2008年4月に母と登ったときに父の形見の腕時計を紛失し、翌週MICKEY
と探しに再来しここでMICKEYが拝み、発見できた
ことのお礼のお参りをした。 
   
 肩ヶ滝の祠にお参り 綺麗に咲いてるね! 
長滝の所で右手(東)へ尾根への踏み跡を登る。「えっ、滝道を行かないの?」とMICKEY。
「滝道は何度も登っているし、せっかくの花の時期にはこの左岸尾根を登って行くとコバ
ノミツバツツジが沢山咲いているよ。そのあとにヒカゲツツジも続く尾根ルート」と僕。
   
 花もたっぷりの良い尾根道 岩場も楽しい 
登り始めてすぐにコバノミツバツツジの花が目立ち始めた。「綺麗ね!」とMICKEY。
花はどんどん増えていく。「岩場も楽しいし、花も綺麗し良い尾根道ね」とMICKEY。
ヒカゲツツジも出始めた。ピンクとレモンイエローの花が楽しめる尾根ルートなのだ。

「あれは蛙の鳴き声かしら。蛙にしてはへんだなぁ・・・」とMICKEY。
「あれはコゲラのドラミングだよ。木をつついてエサをとってる音」と僕。
   
 「がんばれよ!」 ヒカゲツツジも出始めた 
   
 馬酔木も沢山咲いている  「沢山咲いてるね」
   
 小金が嶽方面とP616m  サルガイチ山
7:45
P635m。木々の間から少しの展望しか無いピーク。北北東へ下りまた登るとサルガイチ山。
振り返ると先ほどのP635m、西側にはP616mのピークと小金ヶ嶽や三嶽が見える。

「なんか赤っぽい地面だね」とMICKEY。「チャートと思う。この前行った毘沙門山もチャートが
多かっただろ。地学で習っただろ。きっと昔は海底だったんだと思うなぁ」と僕。
   
 鞍部  西進路の南側も花が多い
   
 P570mへ登り返し  展望抜群の尾根道
   
   
 いいねぇ! ヒカゲツツジのトンネル
   
 右も左も花・花・花  満開!!
北へ下り2009年3月に歩いた道に合流し、東進。南側斜面にコバノミツバツツジが多い。
P570mを過ぎて鞍部へ下り始めるとヒカゲツツジが目立ち始め、西ノ峰まで上にも左右
にもヒカゲツツジのオンパレードとなった。「すごいね~!満開で綺麗!」とMICKEY。

休憩した所の低いアカマツの木にホオジロがとまり良い声で鳴き出した。「おっ、すぐ頭上だ」
その鳴き声をまねて口笛を吹くと、すぐに同じように鳴く。また僕がまねると、また鳴いてくれる。
繰り返すこと10回。掛け合い漫才のようで笑うMICKEY。まねするのをやめると飛んでいった。
   
 花はまだまだ続く  西ノ峰
   
   
   
8:50
西ノ峰。ここから八ヶ尾山までは少し下る。
ここにもヒカゲツツジが沢山咲いている。そして少し登ると八ヶ尾山。
   
 八ヶ尾山(後ろは毘沙門山)  来た方向を見る
9:00
八ヶ尾山677.6m。
まだ晴天で、360度の展望にMICKEYは喜んでいる。
風もなく、太陽の光でポカポカと暖かくて気持ちの良い山頂だ。

八ヶ尾水分神社の祠(平成18年2月、八ヶ尾クラブ建立)の横で、先週登った毘沙門山
望みながらお湯を沸かし小さなカップ麺を食べる。つまご坂から男性が1人登って来た。
「おはようございます。早いですね」とご挨拶。
ルートのお話しをお互いの地形図を見ながらする。豊能町から来たとのこと。
このあと西進し、僕が2009年3月に下ったルートで弁天池方面に戻るらしい。
 (僕の2009年11月の「青貝山の記録とルート地図」をネットで見たことがあるとのこと)

しばらくするとご夫妻連れがまたつまご坂から登って来た。そのあとにもまたご夫妻連れ
が登って来たので、豊能町の男性に「そろそろ下山します。お気をつけて」とご挨拶。
   
 八ヶ尾水分神社の祠  さて下山開始
9:45
つまご坂登山口へ下山開始。
しっかりした登山道でコバノミツバツツジが素晴らしく咲き誇っている。
   
   
「筱見四十八滝の左岸尾根もコバノミツバツツジが沢山咲いていて良かったけど、ここも
それ以上に沢山咲いていて良い感じよネ~」とMICKEY。
シキミの木も花を付けている。
   
 「下に弁天池が見えるよ」 いくら見ても飽きないね 
10:05
「下に弁天池が見えるよ」とMICKEY。そこから南東進で下るとオレンジの服の男性が
登山道を邪魔している枝をナタで切りながら登って来た。「こんにちは」と挨拶すると
「私がこの山の管理人です。今日も沢山登っているようですね」と男性。
八ヶ尾クラブの方ですか。お疲れ様です」と僕。
「そうです。見てくれていますか」と男性。
「はい。山頂にも5人ほどいらっしゃいましたよ。登山道の整備ありがとうございます」と僕。
八ヶ尾山の名の由来などを、八ヶ尾クラブのホームページで拝見したことがある。
途中に「思案岩」や「猛虎岩」というのがあったが、その名の由来やつまご坂の由来も
伺ってみれば良かった・・・。
しばらく下っていくと、僕らよりもずっと若い男性2人組が登って来た。「こんにちは」


★後日、八ヶ尾クラブの管理人さんが、上記の質問の回答と説明を下記のようにして下さった。
   ●「猛虎岩」というのは実はこじつけで、本来は「望湖岩」(ぼうこいわ)でした。
    眼下に広がる弁天池を湖に例え、名付けられたものです。
    以前は登山道から弁天池が見えるただ一つの岩でした。望湖岩では語呂が悪いので、
    阪神タイガースにあやかり猛虎岩としたものです。
    ただあの岩は地面から突き出たものではなく、別の岩の上に乗っかったものです。
    ただの小さな岩ですが、奇跡のような岩なのです。

  ●「思案岩」というのは、もうちょっとで山頂に到達というところにある岩で、
   早く到達したいという功を焦る気持ちと、疲れた体を岩に預けて一休みしようか
   思案する岩という意味です。山頂から降りてきた登山者には理解できないはずです。
   大峰山山頂付近に、「お亀石踏むな叩くな 杖つくな 避けて通れよ 旅の新客」の
   詩で有名なお亀石がありますが、あの石の逆をいくものです。

  ●「つまご坂」ですが、これにつきましては由来のほどがよくわかりません。
   小原区の歴史、いわれに通じた大先輩(故人)から聞き知ったものです。
   昔、八ヶ尾山麓では炭焼きが盛んに行われ、男たちが山にこもって炭を焼いて
   いました。その夫、父の下山を妻や子供がここで待っていた、あるいはここから
   妻子が炭の持ち出しを手伝ったことから命名されたのではないかと想像しております。
   
 八ヶ尾山つまご坂登山口  弁天池への登り
10:15
右に辯才天(とのこと)の祠を見て、「八ヶ尾山つまご坂登山口」に到着。
車が3台停まっていた。しばらく林道を西進するとさらに2台停まっていた。
弁天池(平成18年3月竣工とある)の登り。上にご夫妻連れがいた。
   
 弁天池  古い石柱
池の北側斜面に咲いているコバノミツバツツジを見ておられた。
「こんにちは。今から八ヶ尾山に登ります。」とのこと。
「僕らはもう下りてきたので筱見四十八滝のキャンプ場へと戻るところです。」と上の花
の状況をお話しした。池の南辺を西進する。角に古い「弁天池」という石柱がある。
その上には黄色いヤマブキが咲いている。池からの風景は綺麗だ。水も澄んでいる。
   
 沢沿い右岸を登る 倒木地帯 
沢沿い右岸をやや南西進し、ヤブツバキの咲く二俣を右へ行き、次の二俣を左へと進む。
大木の倒木が7~10本こちらに向いて倒れている。左手へ逃げて登れば楽だったのだろ
うが、そのまま中央突破で斜面を登った。「大丈夫か」と僕。「沢登りではこんな所よくあるし
大丈夫よ」とMICKEY。6分ほどでちゃんとした道に出た。
やはり左に逃げて登ればもっと楽だったようだ。
   
 良い道に出た 鞍部(峠) 
10:45
その道を右へと少し進むと2009年3月に通った鞍部だ。そのときはここから南へと登っ
たが、今日はこれを西進し下って行く。地形図にある破線で谷への道が目に付かず、
しっかりしている尾根筋の踏み跡を西進しCa370m位から破線の谷道に向けて南下。
   
 谷道へと下って来るMICKEY  谷道
   
 広場に出た 通ってきた山々が見える 
11:05
谷道に出た。あとはこれを南西に進めば良いだけ。5分ほどで朝見た広場に出た。
そこを通れば車道に出る。今日歩いた山並みを見ながらキャンプ場へと進む。

11:20
駐車地点。朝は僕らの車だけだったが、8台になっていた。キャンプ場にはテントも張っ
てあった。「昼前に予定通り戻れたね。さて、帰りましょう。」と車に乗るなりMICKEY
は爆睡。家には正午過ぎに到着。
靴を洗い、花粉と黄砂で黄色くなった車を洗って、風呂にも入りさっぱりした。
今日の歩数は9,757歩、燃焼脂肪は42.8g。岩場と花が楽しめた手軽コースだった。

タイガースをテレビで応援。勝った! 予報通り17時過ぎに雨がパラつきだした。
 本日のルート
 
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