【丹波】ヒカゲツツジ満開の向山


【山 域】 丹波市・向山569m
【日 時】 2013年4月13日(土)
【コース】 駐車場- 一の山-二の山-三の山-四の山-向山
      -五の山-珪石山-水分かれ公園-駐車場
【メンバー】あっき~、MICKEY、矢問 
ここ数年、相棒もいろいろと講習会の案内等でお世話になったあっき~さんが「レモン
イエローのツツジってあるのですか。ヒカゲツヅジという名の花を見たことがない」というので
丹波のたぬきさんの開花情報に基づいて、丹波の向山へ相棒と案内することにした。
あっき~さんの翌日の筋肉痛が心配で、天気も安定の土曜日に行くことにした。

相棒は夜中3時まで趣味のケーキやクッキーを焼いていて寝始めてすぐで、僕は5時に起
きてテレビを見ながら準備をしていた朝5時半過ぎに、スマホや携帯が緊急地震速報の
サイレンが鳴るのとほぼ同時に、長い揺れがあり「淡路島沖でM6.3の地震発生」と
いうニュースがテレビで流れたのだ!。阪神淡路大震災の悪夢がよみがえった!

 姫路にいる長男からは「僕は大丈夫、そっちは大丈夫か!」と安否のメールが来た。
僕たちも、この時間なら公園を散歩中の実家の母の安否を確認。「大丈夫」とホッとした。

職場のことも心配だったが、無事運営が出来る出勤状況に達していると聞き安心した。
「地震で電車が動いていないので遅れそうです!」と、あっき~さんもピックアップ予定
の駅まで経路を変えて動いたり停まったりの電車で、合流する駅も変えて予定より30分
遅れの8時になんとか到着し合流できた。
相棒とあっき~さんと会うのは、亡父の葬儀の時以来の6年ぶりだ。丹波へと向かう。

APRSで僕の車の動きをGoogleAPRSマップで見ていた丹波のたぬきさんから柏原駅前
辺りで無線コールがあり応答。駐車場までご夫妻でMICKEYに挨拶に来て下さるという。

9:30
水分かれ公園の駐車場はほぼ満杯状態。今日は桜祭りもあるのだ。
丹波たぬきさんご夫妻が来て下さり、初めて会うMICKEYに挨拶をして下さった。
MICKEYもお会いしたかったたぬきさんご夫妻と握手をして、とても嬉しそうだった。
「これ、お口に合うかどうか・・・」と、たぬきさんご夫妻にお会いできたら渡そうと思
っていた物を手渡していた。

「どういうルートで今日は行く予定ですか」と丹波のたぬきさん。「去年とは逆に清く正
しく観音堂から時計回りで行くつもり」と僕。「清く正しくなら、是非一の山から行って欲し
いなぁ」とたぬきさん。「えっ、一の山から行くルートがあるのですか」と興味津々の僕。

でも今日は、久しぶりの登山のあっき~さんが主役。ヤブコギは似合わないし・・・。
「私はそれでも良いですよ。矢問さん、めちゃ行きたそうだし~」と、あっき~さん。
「では取り付き地点を教えますよ」とたぬきさんご夫妻がわざわざ案内して下さった。
昨年は4月の28日に来て、沢山咲いていた藤棚の藤の花は今年はまだ蕾で残念。
観音堂から二の山へのルートを右に見て、山裾をほんの少し回り込む。
   
 「ええっ・・こ、これ道ですか」とあっき~さん  金網ネットのドアを開閉
9:45
「ここからあの獣よけトタンの倒れたところを通り、次の金網ネットのドアを開閉して通れ
ば一の山を通っていけますよ」と、丹波のたぬきさんが取り付き地点を説明して下さった。
「ええっ・・こ、これ道ですかぁ・・・」とあっき~さんの目は「点」に。
   
 初めての「一の山」への登りルート  「静かで気持ちいいですね」
僕らには立派な登山道に見えるが、あっき~さんには単なる山の急な斜面にしか見えない
らしい。「ハハハ、慣れです。慣れです。MICKEY、先に行ってあげて」と僕。

なるほど昔はこれが集落からのルートの1つだったらしい踏み跡が溝状になり、落ち葉が
たまっている。鹿が林床の草本を食べ尽くしていてやや荒れているが、椿の赤い花が咲き、
コバノミツバツツジが咲いている。1輪の小さなスミレが咲いていた。
誰も来ない静かなルート。溝状の道を歩いたりその横を歩いたりと急な斜面を登っていく。 
   
 桜とコバノミツバツツジが咲いている コバノミツバツツジが満開 
10:05
一の山。「やっと急なところは終わったのですね」と汗だくのあっき~さん。
少し荒れた台地状になった尾根を進む。右手から観音堂からのルートと合流する。
観音堂から登って来た男性が「えらいところから来ましたね。道はあるのですか」とヤブ
のような所から出てきた僕らの姿を見て驚いていた。
   
 「もう急登は終わりですよ」「ホッ」 「二の山に着きました」 
10:20
また少し登ると「滝山古墳」そして「二の山298m」。久々のあっき~さんはここまでの
急登に疲れ気味。「遠慮は禁物」と、あっき~さんの荷物を軽減するために、僕と相棒の
ザックにあっき~さんの荷物の一部を分担。
「こんなに重たいのに・・・いいんですか」とあっき~さん。「雪山やテント泊の荷物に
比べたら全然重くないですよ。軽い、軽い、全部持っても大丈夫ですよ」と相棒。
   
 「うわ~、すごい展望ですね!」 岩座展望所から 
10:40
岩座展望所。「怖いからいいです・・・」という空身のあっき~さんを相棒が先導。
「うわ~、すごい展望ですね!」とあっき~さん。
「こういう展望のスパイスが疲れを癒してくれるんですよ」と僕。

次に来た若い男女のグループにも「これから登る山々がぐる~と見えますよ」と説明。
   
 「やっと三の山~」  「せっかく登ったのに・・・」
   
 馬酔木の花も満開 ヒカゲツツジが出始めた(左) 
   
 松の台展望所  ヒカゲツヅジのトンネル開始
10:50
三の山470m。「えっ、せっかく登ったのに下るのですか・・・」とあっき~さん。
トラロープが張ってある下り。馬酔木の白い花が多い。
四の山511m(11:10a.m.)を過ぎ、松の台展望所では先客数名が陣取っていたので通過。
   
 北側の斜面はヒカゲツツジの群生 「歩いて来たルートが見えますね」 
「うわっ、これがヒカゲツヅジですね。レモンイエロー!」と初めて見るあっき~さん。
あちらこちらにヒカゲツツジが現れ始めた。
ツツジが岡展望所から、今まで歩いて来たルートを振り返って見て「うわ~、よく登って
来たなぁ」とあっき~さんも満足そう。
ヒカゲツヅジは満開状態。特に北側の斜面をのぞき込むとそれは見事に黄色い花だらけ。
   
 向山に着きました!  展望ランチ
11:40
向山559m。少し下で4~5人が、三角点付近で2人がランチタイム。
僕らも黒井城跡のある城山356.8m方面の展望を楽しみながら、お湯を沸かし味噌汁を作
ってランチタイムにした。「あ~、やっと座れる~」とお疲れモードのあっき~さん。
以前より展望が良いのは沢山の木が下の方まで切られている・・・。

あっき~さんから以前も頂いた僕の好きなシナモンティーを頂き、相棒からは深夜作った
手作りのバナナケーキでお茶タイムと続く。「日陰は涼しくて良いなぁ」と僕。
「なかなか贅沢な時間ですよね~」とあっき~さん。風もなく気持ちの良い気温。

12:25出発。ヒカゲツヅジはまだまだ続く。満開、満開。
しかし雨不足だったのか、去年より花に元気が無いように思える。
   
 「またまた下るのですか・・・」 珪石山からのやせ尾根 
12:40
五の山591m
斜面に点在して咲いている白いタムシバの花は今年はほとんど見えず所々に少しだけ。

12:55
蛙子峰562m
清水山方面と珪石山方面との分岐。
あっき~さんの今日の目的のヒカゲツヅジは充分に見られたし、ぐるりと清水山を回って
下山する予定だったが、あっき~さんは久々の登山だし、珪石山から水分かれ公園に下る
ルートに変更した。

13:10
珪石山557m。丹波のたぬきさんから無線が入り、下山ルートを変更したことを伝えた。
昔は耐火煉瓦の材料の珪石が採れたらしい。そういえば篠山の雨石山の南にある小倉地区
にも珪石の説明看板があったのを思い出す。
   
 「すごい急な下りですよ」  「あっ、赤テープじゃなく椿の花ね」
やせ尾根を通り、ロープのついた斜面を下る。「うわ~、急ですね~」とあっき~さん。
「これは急の部類にはまだ入らないですよ。登るのはちょっといやですが」と僕。
   
分水界展望所  ガタガタの橋 
やや広くなった分水界展望所。木々が育ったのだろう。木が育ち展望はそれほど良くない。
そのまま直進でも良かったが、左(南)の沢筋沿いのルートで下りることにした。
   
ゴボッゴボッと不気味な音  「あ~やっと平地に到着♪」 
東屋があり横にゴボッゴボッと不気味な音を出す水の通りの悪い古い水場があった。
少し下ると水道蛇口をつけた水場から沢水が出ている。「水分れの水」というらしい。
あっき~さんは手を洗い気持ちよさそう。獣被害防止のゲートを開け閉めして公園へ。 
   
 「水分れの水」 たぬきさんご夫妻と謎の男性/桜祭りの会場
14:05
桜祭りの会場前。桜はほぼ終わっているが賑やかだ。
丹波のたぬきさんご夫妻と、もう一人男性が立っている。「おや?だっちゃんでは?」
だっちゃんも今日、向山に登っていたらしく父たぬきさんに僕らも登っていると聞いて
MICKEYとは初めてなので挨拶だけしていこうと待っていて下さったらしい。

「おおっ、MICKEYさん、はじめまして!」と、だっちゃん。「初めまして」と挨拶する相棒。
桜祭り会場にいらっしゃった生郷自治振興会の会長さんが「日本一低い谷中分水界」の
詳しい説明を僕たちに熱心にして下さった。向山をこよなく愛する丹波のたぬきさんは
分水界の看板のことや向山連山の展望のための木の切り方が切り過ぎなのを会長さん
にも進言されていた。「向山の観光大使に任命して上げて下さい」と僕も会長さんに言う。

14:30
駐車場に到着。丹波のたぬきさんから「疲れをとって下さいね」と大山牛乳とおすすめの
おせんべいを頂き3人で分けた。相棒には大切に育てていらっしゃるお花2種を株分け
して下さった。「うわっ、ありがとうございます!」と相棒。来年の開花が楽しみだ。

だっちゃんが「矢問さん、タイガース6点も入れられてボロ負けやで!」と、車中から
窓越しに言いながら帰って行った。9日の巨人戦は相棒と甲子園で応援し勝ったのに!

「たぬきさん、いろいろと情報ありがとうございました」「また会いましょう!」と、お別れ。

僕らはすぐそばのバイエリッシャーホーフに寄り、いつも買う美味いソーセージ類を購入。
あっき~さんも購入。あっき~さんといろんなことをおしゃべりしながら運転し帰路へ。
2時間ほどしか寝ていない寝不足のMICKEYはぐっすりお眠りモード。

16:30
あっき~さんとJRの駅でお別れ。「お疲れ様でした、また行きましょう」と僕。
「ありがとうございました。楽しかったです~♪」とあっき~さん。
「ちょっとお荷物になりますが」と相棒はあっき~さんにも手作りケーキを渡していた。

「本当にかわいい笑顔のあっき~さん。とてもステキだわ。いじめたらダメよ!」と帰路で
相棒が僕に言う。「うっ、な、なにもいじめたりしてませんって。いやホンマに・・・」と僕。
帰宅して、MICKEYは頂いたお花の植え替え。「うまく育つと良いなぁ」と僕。
歩数計の歩数は10,600歩、燃焼脂肪は39.6gと出ていた。

向山より1週間ほど開花が遅い毘沙門山のヒカゲツツジはまだ蕾も多いことだろう。
明日はそれをMICKEYとちょっとだけ観に行ってみようと思う。
 本日のルート
 
  この1つ前は「【摂丹国境】愛宕山から三国ヶ岳、そして火打ヶ嶽を周回」の記録です