【京都丹波】掃雲峰と天狗岩
【山 域】 京都府南丹市/掃雲峰と天狗岩 【日 時】 2010年3月22日(月・祝) 【コース】 通天湖北側トイレP−Ca690m峰−掃雲峰723m −天狗岩−P706m(興山)−通天湖北側トイレP 【メンバー】MICKEY・矢問 |
瑠璃渓の通天湖の北側にある723mの山を「掃雲峰」と呼んだり「天狗山」と呼んだり している。その頂の東側尾根の斜面に大きな岩があり「天狗岩」という名がついている。 昨日はひどい「黄砂」で空もかすんでいたが、今日は快晴。行ってみることにした。 良く利用されているルートは通天湖のボート乗り場「ハミングバード」から数百メートル 行った先のふくらみの左手山側の看板のところから、ネット沿いに細い沢沿いのルートで 鞍部まで行きそこから山頂に行くルート。 掃雲峰に登って天狗岩に行くだけなら短時間過ぎる。他の尾根筋ルートを歩いてみたい。 今月13日に登った金山のすぐ北西の山だ。 |
予想外に良い尾根道 | 露岩と松が多い |
7:40 ハミングバードの斜め向かいにあるトイレ駐車場に車を停めて、取り付き点を検討するも ネットが張ってあって入り口は施錠されている。トイレ左の少し上にネットの隙間がある。 ここからでも良いが、他の取り付き点を探すべく広場まで戻ったがどうもネットが切れた 部分が見当たらず、ネットドアも施錠されている。 あきらめて「沢沿いルートで鞍部まで行くか・・」と戻りかけたら、ネットドアの下部が 紐でとじられており半開きの所があった。しかもその先は階段がついており遊歩道状にな っている。ここからなら支尾根に乗れる。2m幅の遊歩道状に整備されている道がジグザ グに続いている。「ヤブコギ」を覚悟していたが、こんなに快適に尾根に乗れるなんて! 松茸の生育管理のためなのか、松の木々に小さな調査札が付いていてその日付は先月。 尾根筋に乗れてからも快適な尾根道が続く。天気も良くて風もなく鳥の声で気持ちよい。 「能勢電」のコンクリート杭が尾根上に続く。「平成5年 松茸発生環境整備事業」とい う白く細い木柱が尾根道沿いに打ってあった。 自然林と松の混成のようなヤブコギが全くない尾根道でMICKEYも気に入ったようだ。 木々の間からは右手にこれから行く掃雲峰が見える。 |
Ca690mピーク | 一旦鞍部へと下る |
8:30 Ca690mピークについた。木々の間からはすぐ西側の深山が見える。 進路を北東へとり、一旦下って鞍部。ここが沢筋ルートで登ってきたときに出る鞍部だ。 能勢電のコンクリート杭はずっと続いていて迷いようがないものの、ゴミになるだけの 古いテープも多い。「多くの人が鞍部からのルートで登っているようね」とMICKEY。 鞍部からやや暗い樹林帯の登りになり、露岩が見えだしたらまた明るい自然林となり 左に進めばもうすぐ山頂。所々にうっすらと雪が残っている。「なごり雪ね」とMICKEY。 |
掃雲峰の山頂 | VX-8DでAPRS |
8:50 掃雲峰の山頂。少し休憩。「掃雲峰」や「天狗山」と書いた山頂札が5つほどある。 北への尾根道が綺麗に見える。 「なぜ天狗山って言うのかしら」とMICKEY。「この東側の尾根筋に天狗岩という展望の 良い岩があるからだと思うよ。昔はそこで雨乞いの儀式がされていたらしい」と僕。 丹南市のHPより:掃雲峰(そううんぽう)の説明文 雲にそびえる高い峰を意味します。天狗岩ともいわれ、現在は樹木が生い茂って 形が判別できないが、山の頂上に天狗の鼻のように斜め上方に突き出ている 大きな岩があり、天狗がこの岩に休んだといわれています。 昭和初期まで旱魃の年にはこの岩の上で柴を焚いて雨乞いをしました。 時間が早くて無線機は静か。VX-8DでAPRSを試みた。3度目の送信で反応有り。 「天狗岩に寄り道してから、この北尾根を進んでP706m(興山)でランチにしよう」 ここから天狗岩まではうるさいくらいのテープが付いている・・・・。 |
天狗岩が見えた | 岩の中段から丸太のはしご |
9:15 尾根道を進むと木々の間に三角おむすびのような天狗岩が見えた。 右にも2つ「小天狗岩」とでも呼びたくなるような岩がある。 天狗岩の中央は浅く窪んで穴状になっている。外側左には水がしたたっていて苔が付いて おり、朝の気温はマイナス1℃だったからか、つららがまだ7〜8本ぶら下がっていた。 天狗岩にMICKEYが先に登って行く。 岩の中段から丸太のつぶれかけの4段ほどのはしご。そして、斜めの岩肌を慎重に登る。 |
天狗岩からの展望 |
岩の最上部は平たくなっており座って山側以外の3方向の素晴らしい展望を楽しめる。 鉄の杭を打った痕跡のようなものもある。下をのぞき込むとやはりすごい高度感だ。 |
天狗岩とMICKEY | 天狗岩と矢問 |
「せっかくだから写真を撮ろう」 1人はカメラを持って横の小天狗岩に移動して登り、天狗岩の上に立つ姿を交代して写真 を撮りあった。 「木曽駒の宝剣岳の岩の上に立ったときの方が怖かったね」とMICKEY。 「長く立っていると、この天狗岩の上でさえ、僕はくらくらしてくる・・・」 |
天狗岩を反対側から | さて、掃雲峰へ一旦戻ろう |
天狗岩の周囲を見るべく右から回り込んだら、そこには展望の良い平たい岩棚状。 ここでおそらく昔は雨乞いの儀式が行われたという岩棚だろう。 天狗岩には割れ目が2箇所ほど有る。「ここからも登れそうね」とMICKEY。 |
綺麗だ | P706mへの登り |
掃雲峰の山頂へ戻り、P706mへと北尾根を進んだ。能勢電の杭は続く。 左手少し下には、素晴らしい谷筋の自然林が見える。 |
登りの左手も実に綺麗だ | P706mに到着 |
尾根から左手へと進路を変えて鞍部へ下りた。左手の為池に通じそうな疎林の景色は やはり素晴らしい。これが「京都ふるさと登山五十選」の表紙の写真になったという場所か。 P706m(興山)への登りにかかったときに比良山系のホッケ山からJS3RIPさんのコールが 59で聞こえた。応答したが、混信で中断。 10:35 P706m(興山)に到着。左は植林、右は自然林の山頂で、あまり山頂らしくない。 日陰は寒いので、日向のポカポカしたところでのんびりとランチにした。 再びJS3RIPさんのコールが比良山系のホッケ山1050mから聞こえたので応答。 久しぶりの空での再会で楽しかった。 D-STARの方は、生駒レピータからの声は聞こえるが、当方からの5Wでは届かないようだ。 11:30 さて、コーヒータイムも終えて下山は地形図をにらんで、少し南に戻り南東支尾根を下ること にした。「道に出るところでまたネットに阻まれないかしら・・・」とMICKEY。 「去年の10月に、深山から帰路に使ったときにゴルフ場沿いの道の山側はネットはなくて、 腰高のボロボロの有刺鉄線があったのみだったから大丈夫と思うけどなぁ」と僕。 「そうだった?もう忘れてしまったわ・・・大丈夫かなぁ・・・」と信じないMICKEY。 このルートも能勢電の杭が続いている。途中からその杭が右へと行くルートから離れたが 白いテープなどが付いている。やはりこのルートを使う人もいるようだ。 11:45 ゴルフ場の前の道に出た。記憶通り腰高の有刺鉄線は錆びて朽ちていて簡単に出られた。 ゴルフを楽しんでいる人たちを見ながらるり渓温泉に向かって歩く。 左手の斜面への広く車の入られるようなゲートが数カ所あり開いている。ネットも無い。 こちらからこのゲート等の道利用で斜面に取り付いても最初に歩いた尾根に行けそうだ。 また地形図のため池方面に行きこのゴルフ場沿いの道に出ても良いだろう。 るり渓温泉前を通り、行きに使った登り口を通過。 ここが掃雲峰の登山口としてネツトドアもしっかりと解放されるのはいつの日なのか。 本当に素晴らしいルートのスタート地点なのに残念だ。 12:10 トイレの駐車場に到着。掃雲峰から天狗岩に続く尾根の最下部の道路の所を偵察に行った。 残念ながら道路から尾根への取り付きは、コンクリートの吹きつけ壁になっていて天狗岩 からまっすぐに道路へは下りてこられない。 短時間で気持ちの良い山歩きが出来、天狗岩からの展望も最高のヤブコギ無しの山だった。 時間もたっぷりある。昨日の黄砂でじゃりじゃりになった車を洗車して、冬タイヤを履き替えた。 |
本日のルート |
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