【京都丹波】美女山から琴滝


【山 域】 京都府船井郡京丹波町/美女山から琴滝
【日 時】 2010年3月20日(土)
【コース】 市森川橋・墓地−NHK共同アンテナ−美女山482.23m
      −P413.0・Ca425m−大滝池−琴滝(43m)−駐車地点
【メンバー】MICKEY・矢問
「美女山」とはなかなか興味深い名の山だ。天気も良いし、京丹波町の名峰に行ってみる。
残念ながら「美女」がいるのではなく「雄大で美しく美女の眉形をしている山」らしい。

地道と9号線で丹波ICまでは1時間ほど。その北側の「琴滝→」という看板に従って
集落への道に入る。左斜面は竹林。「金網フェンスが終わる左側から取り付くか、途中の
ドアから入れば登れそうだな」と車内から見上げながら市森川にかかる橋の膨らみに駐車。
「あっ、デジカメを忘れた!」「携帯電話のカメラで撮れば〜」「そうするしかないなぁ」
ここに車を置いて、右奥の墓地へ 15分ほどで尾根筋
7:55
駐車地点から斜面を右へとお墓につながる道がある。左の竹藪の方に行かずにこの道を
使い、お墓の右端から少し斜面を右斜めに登り、そこからは尾根に向かって直登気味に
雑木の疎林の斜面を登る。藪ではないので、時々木をつかみながら登ることができる。
 「ワンワンワン!」少し先にある丹波町警察犬訓練所の犬たち吠える。朝の訓練なのか
離れているものの僕たちが斜面を登る気配を感じてなのか・・・。
お墓の所からは15分ほどで尾根筋となり傾斜も楽になった。
うっすらと踏み跡のような・・・そうでもないような・・・尾根筋。
お墓の所からではなく、竹林の方から取り付いた方が楽だったかもしれない。
太めの木の幹には熊の爪痕らしきものがついている。
自然林の尾根 NHKの共同アンテナ
8:45
NHKの共同アンテナ。もうすぐ山頂だ。大円寺への道標が木にかけてある。
美女山の山頂 山頂からの展望
8:55
美女山。482.23m。「スタートから1時間で山頂か」「早く着いたね」
大きな山頂札が2つぶら下がっている。下にも2つほどあるが古くて字は消えて
いる。北西方面の景色が見える。鳥の声が多くてさわやかな気温で気持ちよい。
三角点の周囲は広い範囲でイノシシが掘り返した跡のようになっている。
「イノシシや鹿の運動会でもあったのかな」
山頂は動物の運動会でもあったのか VX-8DでAPRS
無線機を出すも、時間が早くて静かなもの。VX-8DでAPRSでAPRSを試みる。
亀岡のI-GATEがキャッチして下さったようですぐに画面に自局のコールサインが出た。
20分間ほど休憩して出発。

この先、東進し、市郡境沿いにぐるりと歩き、大滝池に下って琴滝まで歩くことにした。
金剛山系の白雲岳985mからJH3JFFさんがCQを出されていたので、しばらくQSO。

この尾根道はクヌギなどの倒木が多い。木の根元から虫や枯れで折れている。
「ドテッ」大きな音がして振り返ると、MICKEYが倒木に躓いてうつ伏せに倒れていた。
「思いっきり吹っ飛んだわ〜。ハハハハ〜」とうつぶせの大の字状態。
赤土のヌタ場 気持ちいいね〜
水がたまった赤土のヌタ場があり、鹿やイノシシの足跡が沢山ある。
鉄塔からの展望 松が多くなる
10:05
船井郡と南丹市の市郡境。しっかりした境界杭でも続いているかと思ったが、細い赤杭。
送電線鉄塔に着いた(10:10)。「ゴソゴソ」と後ろで音がしたと思うと「ドドドッ」と鹿2頭が
すぐ横を走った。「大きかったね」とMICKEY。「美女はいないけど美牝鹿はいたな」と僕。
枯れた池 Ca413mの三角点
10:35
地形図での大きな池の地点。水は無くてやや湿地的な枯れた池だった。
Ca413mの三角点を探す。三角点はピーク手前の斜面にある。
「ピークはまだ10mほど登ったところにある。そこでランチにしよう」
Ca425mでランチ 琴滝へ向かおう
10:50
Ca425m。静かな疎林の山頂で風もなく気持ちがよい。小鳥の声も多い。
ランチタイムにした。出来るまでの間、MICKEYは新聞を読んでいる。
ランチを食べてからのんびりとコーヒータイム。眠たくなるくらい良い気持ち。

11:30
さて、琴滝に向けて出発。
斜面を下って地形図上に破線である集落と集落をつなぐ道へと向かった。

11:55
寺谷の集落と園部町熊崎に続く道に降り立ったが廃道のようだ。南の植林帯の左縁を時計
回りに回り込むように赤杭沿いにジグザクに登りつつピークへと向かう。
ビールの空き缶が沢山捨ててある。捨てたのは山仕事の人たちであろうか・・・。
左を見ると先ほどのランチ場所ピークが見える。
この下がトンネル 鉄塔から美女山がよく見える

新観音トンネルの真上を通り、84番鉄塔に向かう。右手に美女山の姿が大きく見える。
「きっと85番鉄塔に向かうために84番鉄塔から大滝池に下る巡視路があるはずだ。」

12:45
84番鉄塔。先ほど登った美女山の全体像や歩いてきたルートがパノラマで展望できる。
「道がありそうよ」巡視路を示す番号立て札があった。稜線から外れて左斜面を下り谷筋
の右岸沿いにしっかりした踏み跡がある。大滝池が見えてきた。

大滝池に出た 岩壁横の細い道
12:55
大滝池に出た。ここから池の右岸はアスファルト道になる。右に四阿(東屋)がある。
右上部には須知城跡があったというから、巡視路を下らずもう少し稜線上に進んで下った
ら城跡もしっかり見ることが出来たかも。

じゃぶじゃぶ池への遊歩道が左下へと続くが、そこには行かずそのまま右岸沿いを進む。
琴滝と祠 琴滝
小滝池を過ぎ、右岸は岩壁横を通る細い道。吊り橋のようになっていて滑りやすい。
「琴滝の落ち口に違いない」節理の岩盤上部には大きなスズメバチの巣が見える。
滝の水流右際の祠が右手に見える。「行ってみよう」と見に行った。

13:10
琴滝を下からながめる地点。高さ43mで、岩壁を滑るように水が落ちている。
十三弦・琴の糸を想わせる滝とのことから名が付いたらしい。
紅葉時期も素晴らしいらしく映画のロケーションにも使われるという。
ここから見ると素晴らしい滝だが、上の池やコンクリートの水路を見てしまったから
沢登りの時とは違い、やや滝への感動が薄らいでしまった気もした。
左は駐車場・右はトイレ 右が美女山・登った尾根が見える
あとは右手に美女山を眺めながらのんびりと駐車地点まで歩くのみ。
今朝ワンワンと吠えていた警察訓練所の犬たちは今もワンワンと元気に吠えていた。

13:35
駐車地点。横浜ナンバーの車が隣に停まっていた。
気持ちの良い天気に恵まれた山歩きが出来た。

しかし帰路で車内ラジオから流れる今日のタイガースはボロ負けしている・・・・・。
帰宅して数分後に赴任地からナイトンが久々に帰ってきた。
本日のルート
この1つ前は「【北摂】もうすぐ春の金山」の記録です