【芦生】芦生研究林の防鹿ネット内外の継続植生調査とネット下げ作業2016
  2016年12月03日(土) 京都大学・芦生研究林


今年の夏8月の調査に続いて、今日は「知ろう、守ろう、芦生の森」の枕谷の冬の植生
継続調査と降雪前の防鹿ネットを下げる作業をする日。先週に続いて芦生研究林に行く。

朝6時には、次男が仕事に行く準備をしていた。
僕は湯やお茶をテルモスに入れてザックなどの準備と軽く朝食。

朝7時半前に家を出た。須後での集合は10時。
先週の区画法による鹿の頭数調査の1日目と同じく今日も天気は良さそうだ。
   
   
かやぶきの里で休憩。気温は先週より3℃高く4℃だった。

9:20
須後に到着。「早いねぇ。しばらくのんびりしておいてね。」と技術班長のKさん。
「はい。」クラブハウス前のケヤキの所へ行ったが、昨年は沢山いたヨコヅナサシガメは
全く姿が無かった。もうクラブハウスも冬支度。窓には板がはめられている。
   
南丹広域振興局森づくり推進室のお二人にご挨拶。
ふぉれすとさん、続いて園部のFさんが到着。今日はわれわれ3人と計5人で作業をする。

ボランティアを地蔵峠まで乗せる車を研究林の技術班長のKさんが運転して下さる。

地蔵峠に車を置いて、調査道具とネットをくくりつける紐などを持って枕谷調査区へと
僕が先頭で進む。
   
   
冬の調査は夏に比べてとても楽だ。夏に繁茂していた草本類が枯れたりしおれている。
しかし、今年はその背の高い草本類が立ち枯れのまままだジャングルのようになっていた。
毎年、調査区は違う表情を見せてくれる。
まずはみんなでネットを下げてできるだけ丸めてくくりつける。
そして、ブナの残存数の記録。僕は園部のFさんとペアになり調査した。
   
   
「すみません・・・通して下さいね・・」と男性二人がやってきた。
「おや・・・全面入林禁止のはずなのに、おかしいね・・・」と僕とFさん。

続いて奥の調査区のネットを下げて、同じく調査。こちらはブナの残存数が多い。
「昼までに終わってしまいそうですね」と僕。「そうですね」とFさん。
今日は他の草本類の種類や被覆度の調査も無いし、数年間の作業経験で慣れている者が
来ているので作業進行は早い。

11:30
風も無く暑いくらいの日差し。日当たりのあるポカポカ陽気のところでランチタイム。
カップ麺とおにぎりを食べた。手早く作業も済んだので、食後はもうすることが無い。
「去年見た狩猟やぐらを見に行きませんか」とMさん。みんな行くことにした。

車の回収に研究林のKさんと南丹市のKさんが向かい、他の者は歩いて中山神社を
経由してて狩猟やぐらへと向かうことになり、「だれが案内するのかなぁ」と思っていると
「庭みたいなものでしょ」とKさんがニッコリして僕を指さす。
Kさんも「そうそう。それなら安心」と。「遭難しても知りませんよ」と冗談をいいつつ
僕が野田畑湿原の狩猟やぐらまで案内することになった。

途中の分岐まできみんなで行く。また、違う男性が1人やってきた。
研究林の技術班長のKさんが丁寧に禁止であることを告げて理解を求めていた。
   
   
狩猟棟は去年ついてた床や囲いが外されて下に置いてブルーシートがかけられていた。

しばらく見学していると、野田畑峠方面から年配の夫婦連れ。また研究林の技術班長の
Kさんが丁寧に禁止であることを告げて理解を求めておられた。
「鹿には遭遇しなかったけど、無許可の入林者5人には遭遇しましたね」と僕。


長治谷へと戻り、回して下さった2台の車に分乗し須後へと向かった。
「去年は6日間の遭難者をKさんが見され、このあと救急車を呼んだり警察に連絡したり
といろいろありましたね」と思い出話し。

予定より1時間早い13時半前に解散。休憩無しに急いで車を走らせ16時前に帰宅。

早く帰宅出来たので、今夜に到着予定の超望遠レンズの、保護フィルターと調整グッズを
買いに、電車で梅田のヨドバシカメラに向かった。

今夜のうちにファームアップやAF調整をしておいて、明朝この150mm-600mmのズーム
レンズをEOS-7D MarkⅡに装着して家の近くのエノキの巨樹の実をバリバリと食べる
イカルや川の上を飛ぶアオサギを写してテストする。楽しみだ。
   
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