【芦生】櫃倉谷から奥ノ谷山周回


【行き先】 芦生・櫃倉谷から奥ノ谷山(811.0m)周回
【日 時】 2005年7月23日(土)
【コース】 須後・櫃倉林道−櫃倉谷−権蔵坂−若丹国境尾根
      −中山谷山(791.8m)−P766−奥ノ谷山(オクノタン・811.0m)
      −東尾根−Ca586−櫃倉谷出合−櫃倉林道−須後
【メンバー】 MICKEY、矢問
今日は沢登りに行く予定にしていたが、ひどい風邪が長引いたMICKEYは本調子ではない。
芦生の森林浴に櫃倉谷を歩き、尾根歩きで行ってみたかった権蔵坂から中山谷山、そして
その南の奥ノ谷山(オクノタン)への尾根を南下してみることにした。

早朝出発。途中でイノシシに道を阻まれる。
天気予報は晴天なのに、芦生に着くと雨具不要の弱い霧雨が降っていた。

5:45
「霧雨だけどもうすぐあがるさ」と須後の駐車場を出発。
櫃倉林道を北上。林道終点まで黙々と歩く。雨具不要の霧雨だが・・・あがるかなぁ・・・。
林道終点で右手を徒渉し斜面についた登山道を横山峠へと登り中ノツボ谷と櫃倉谷の出合へ
下りる。「初めての人は林道終点からこの道へのとりつきがわかりにくいだろうね」とMICKEY。
緑が鮮やかで綺麗
7:00
中ノツボ谷と櫃倉谷の出合。「ここは秋には黄色の絨毯ですごく綺麗なんだ」と説明する。
「ここからは自然林で急に雰囲気が変わるね。綺麗わ〜」とMICKEY。
沢沿いを右岸へ左岸へと行ったり来たりの浅いところの徒渉を繰り返し進む。
「うわ〜、太くて大きいミミズ!」とMICKEY。小指の太さほどあり30pはある。
霧雨があがった。あたりの緑が実に綺麗だ。鳥の声と鹿の鳴き声。
坂谷 出合 トチノキがあるよ ミルフィーユみたいね
まだ木に花が咲いてる 鳥と鹿が沢山鳴いてるね
水も緑もとても綺麗 ロープ場は慎重に
7:15
坂谷出合。「これを登っても若丹国境尾根に出るけど、今日は権蔵坂へ行きたい。
江戸時代に名田庄村から米を権蔵坂(峠)まで牛が荷車で曳き、そこから芦生まで櫃倉谷を
通って人の肩で運んだという街道。若狭の馬方の権蔵さんって言う人が切り開いた峠を見
てみたい。大正時代に田歌から芦生への車道ができて廃道になったらしい」MICKEYも
賛成してくれたので、そのまま権蔵坂へ進むことにした。
右岸にあるミルフィーユのような岩を見て、滝場を巻く左岸を巻く登り道を登り、下っ
て次は右岸のロープのある斜面を通過する。もうすぐ権蔵坂への分岐だ。
権蔵坂への谷に入る ここで朝食にしよう
7:55
権蔵坂に続く谷の出合。右岸に赤テープ。この細い谷の名は権蔵谷と呼ぶのかもしれない。
MICKEYが先行し左岸の台地状の所で朝食タイムとした。自然林が残され、静かで涼しい。
綺麗な緑が続くね 沢は浅くて渡りやすい 苔も鮮やか
苔や緑が鮮やかで素晴らしい。左から枯れた枝沢がありV字型。深い溝のようだ。
ナメ滝は登山靴では無理で左の斜面を巻いた。この谷沿いも鹿害か、トリカブトが多い。
これくらいは直登しましょ 鳥の声がとても多いね このナメは左斜面を巻く
本谷を進んでいるとコンパスは北北東・・・
「あれ?100mほど行き過ぎたみたい。さっきの左への弱い枝沢が権蔵坂へ続く」
少し戻って北西の枝沢へ。急に霧が濃くなってきた。稜線が見えて二俣。
権蔵坂(峠) 若丹国境尾根は霧が・・・
8:50
二俣を右へすすみ稜線に出たが、すこし戻ると「権蔵坂」の道標や説明板があった。
「さっきの二俣を左へ行くとここに出るのだな」歴史の説明板を読みながら休憩タイム。
「今私たちが来た道を、米を担いで芦生まで行ってたなんて昔の人はすごいね」と
MICKEY。思いを巡らせ、名田庄村から牛が曳いてきたという反対側の斜面も見た。
倒木と伐採木で道がわかりにくい 「飯場跡」はワイヤーと波板が
若丹国境尾根を南西へ進む。霧が出ているのとP692から坂谷源頭までの間は間伐された
木が倒れていて尾根筋を見失いやすい。「テープ発見」MICKEYは良く見つける。
もうすぐ中山谷山の分岐 ブナが多いね
10:10
中山谷山への分岐。霧も晴れた。しっかりした踏み跡がある。ブナの木が多い。
中山谷山 さて奥ノ谷山へ向かおう
10:30
中山谷山(791.8m)。展望はない。三角点付近は笹に囲まれている。
ここから進路は東になり、途中から南南東となりP766へと向かう。しっかりした踏み
跡になったり腰高の笹になったりの繰り返し。MICKEYのペースが実に速い。
「体調が悪いはずのMICKEYが元気で、保護者のはずの僕がバテバテや(^^;)」
時々展望が開ける 背丈ほどの笹藪こぎが続く
P766で休憩している男性が1名。今日初めて人と会った。
ここから進路は南西になるが踏み跡通りに進むとやや下りだし、間違いに気づく。
少しもどりP743へと南進する。P743を過ぎて次のコブまでの間は身長高ほどのつ
らい笹藪こぎが続く。足は取られるは、Tシャツは笹のほこりで白が灰色(^^;)
鹿よけネットが山頂方向に向かって張り巡らされている。途中から倒木で破れている。
ネット沿いにヒーヒーハーハー言いながら笹藪こぎの登りは続く。つらい〜。
奥ノ谷山(オクノタン) 腰高の笹藪が続く
12:20
奥ノ谷山(オクノタン・811m) 古い山頂札と今年の5月の新しいものがある。
「やっと着いたな〜」「すごい笹藪だったね」「マニアの山やなぁ。読図力もいるし」
南の奥ノ谷から詰めたり、その東の谷から詰めて来たり、北東からの谷を詰めてきたら
この山も楽に来られそう。西のツベタ水谷の杣道からも来られそうだ。
ここからはP535を通って駐車場そばに下ることも考えたが、東進して緩やかな下りで櫃
倉谷と内杉谷との出合付近へ出ることにした。踏み跡など無く、途中まで腰高の笹が続く
が、Ca586手前くらいからは、下草も殆ど無い自然林の気持ちの良い下りになる。
自然林の気持ちの良い下り 櫃倉谷川に出た
13:25
櫃倉谷川に出た。浅い所を徒渉し林道へ登り須後に向かって歩く。太陽が出だした。
「あ〜、楽しかった。あの笹藪こぎでどうなることかと思ったけど(^^)」とMICKEYは
満足そう。「ホントになかなか骨のいる尾根道だったなぁ。」「スタートは霧雨で、あとは
薄曇りでかえって良かったね。晴天だったら水が足らなかった」「ホントホント(^^)」
「人にはP766で1人会っただけの静かなコースだったな」「えっ、私はP766あたりは
黙々と下見て歩いてたので人がいたなんて知らないわ(^^;)」

13:50
須後の駐車場。朝2台だった車はほぼ満車となっていた。「協力金」を箱に入れた。
さて美山でそばを食べて帰ろう。あ〜、よく歩いた。権蔵坂も行けたし、満足、満足。
本日の周回ルート
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