沢【芦生】由良川・カラオ谷から大倉谷山(826.3m)


【行き先】 由良川・カラオ谷から大倉谷山(オークラノ尾・826.3m)
【日 時】 2005年7月18日(月祝)(17日(日)夜出発)
【コース】 カラオ・入川道−出合−二条5m滝−三段30m滝
      −二段8m滝−本谷から左俣へ−二俣−稜線−大倉谷山
      −東へ2本目の北尾根下山−出合−入川道
【メンバー】 佐野、助役、矢問
連休の最後の日だけしか時間がとれなかった「オッサン3人組」で芦生のカラオ谷へ。

4:30
オッサン3人組の起床は早い。ゆっくり朝食をとり、柔軟体操してから、昨夜見て
おいた「カラオ・入川道」の立て札のあるふくらみへ車を移動して沢装束へと準備。
腰近くまで浸かって徒渉 「さて行くか〜」と佐野さん 深い釜はヘツッて・・・
5:45
「では出発しましょう」まずは車道から入川道で河原に出て徒渉しカラオ谷出合へ。
入川道を下り始めて「うわっ!」と佐野さんがスリップして斜面にお手つき。
そのときについた手の平が打撲状態で痛々しい。(1日、ずっと痛かったらしい)
川の浅いところを探して徒渉。もうお腹まで濡れたが「気持ちいいな〜」と3人。
出合からしばらくは小滝が続く。倒木は心配したほどは無い。
ホイホイ楽しいね〜 この滝は右ルンゼを 助役頑張る! まだまだ登る
6:10
前方にザレ場が見えると左へ折れる。ゴルジュだ。二条5mは右の滝身を登る。
大きな球転がしの風の岩がつまった2mは左から。
第一関門の三段30mの一段目の滝が見えた。右のルンゼから40mほど登って巻くの
だが、まずはチムニーを登りさらに崩れやすいルンゼをぐんぐん登らないといけない。

助役がまず岩のホールドなどをチェック、次に佐野さんもチェック。
僕とMICKEYだけで来ていたらここで立ち往生間違いなし。敗退要素満載(^^;)
助役がロープを引っ張っていくことになった。チムニーを抜けてルンゼを落石しないよう
に慎重に登る。はるか上の壁の所で左に折れて、一端そこの立ち木まで後続の2人も。
ペツルのシャントをつけて僕が2番手で登る。

ひえ〜、チムニーが細くてザックが引っかかるし足場は滑るし〜(^^;)。岩登りは難しい〜。
それに続く長いルンゼは慎重に登れば怖くない。

佐野さんがラストで登ってきて、そのままさらにもう一段上へ登り滝の落ち口へ先導。
続いて僕、助役と落ち口へ。クライマーなお二人は「おもしろかった(^^)」と・・(^^;)。
 ※ (この巻きの3人の合計所要時間は45分)
右のバンドから落ち口へ ミニゴルジュ 手足を突っ張って登る
7:10
次の二段8mは二条のようになっており、左を巻いて懸垂しなくても右のバンドから落
ち口へ登れそうということで、佐野さんに続いて3人とも登って通過。
続いてミニゴルジュとなり小滝が続き釜のあとの4mの滝は手足を突っ張り気味に登る。
岩場を登る佐野さん 落ち口から下を見る これは右を巻こう
7:25
6mの滝は右の岩場を巻き気味に、まずは佐野さんがロープを引っ張って先導。
次に僕、助役の順で無事通過。岩に土や泥が乗っていてやや滑りやすかった。
次のくの字5mは水量が多くて「巻こう」と右を巻く。

7:50
3〜4mの小滝が終わると左からしっかりした枝沢。今日はこれを詰める。
小休止をとり行動食を食べる。虫がいないのでゆっくり休める。
「今で2時間経過か。ぴったりタイム通りに進んでるね(^^)v」と助役。
佐野さんからバナナのお裾分け。おいしい!

8:05
本谷を離れて左の枝沢へ進行開始。
「太陽が差し込んできたから矢問さんがうるさくなるで(^^;)」と助役。
「いえいえ、沢に差し込んでる光は綺麗だし、陰の方が多いので心配なし」と僕。
7mを見上げる佐野さん 「カチ発見」と登る助役 右巻く助役・左狙う佐野さん
7mの滝は佐野さんが先導でロープを引っ張り右から登る。シャワーが気持ちいい。
「カチ2つ見つけた(^^)」と登ってきながら助役は嬉しそう。
「岩で右手小指を切ってしまった・・・。テープで止血処置しま〜す」と僕(^^;)
ここからも直登可能な小滝がしばらく続き、大岩を落ち口にもつ4mの滝を助役はさっさ
と右から巻いた。佐野さんは「左の滝身を登ってみよっと」と試みたが「ダメ(^^;)」
と左を巻いた。僕は助役と同じく右のザレ場を木を持って登り巻いた。
滑りやすいなぁ 枝谷の緑を見上げる 水はこのナメが最後
8:35
二俣。小休止。佐野さんからミカンを頂く。「甘くておいしい!!(^^)。」と助役と僕。
行くのは右だが、左の枝谷の木々の緑が実に美しい。
右俣へ進む。水が急激に少なくなり水量の少ないナメ状の滝が終わると水が切れた。
ここからは斜面をゆっくり登るが、風がないため実に蒸し暑くなってきた。
途中からやや右(西)に進路をとり、支尾根から山頂を目指した。
助役が「暑くてバテバテ・・・。魂が抜けそうや・・・」と弱気。
登攀技術のいる滝を登っていた元気な助役とは別人(^^;)。
どんどん助役が遅れながら「なぜ2人はピークに行きたがるの〜・・・」と(^^;)。
稜線には鹿害で笹が無い 大倉谷山(オークラノ尾)・山頂

9:15
稜線に出た。うしろから「お〜い」と助役の声。「ここで待ってようかなぁ〜」と。
「ピークへ行きますよ」という僕と佐野さんの声に引きづられるように助役が続く。
鹿が笹を食い尽くしているようで、笹がない。

9:20
大倉谷山(オークラノ尾)。
「記念写真と行きましょう」と僕。「あかん〜魂が抜けそうや〜(^^;)」と助役。
最後の二俣から山頂までの40分間はホントに暑かった(^^;)
山頂から直ぐ下の木陰で休憩。西からは江和からの登山道が見える。
30分間の木陰での歓談休憩。汗もひいた。

9:50
「さて下山するか〜。午前中なら温泉も空いてる時間やな(^^)」と助役。
「矢問さん、北尾根に乗るまではGPSで先導をよろしく〜」と佐野さん。

北尾根に乗るのは、山頂から東に進み、コルに下るとやや左方向に登りながら進む。
あとはしばらく広い尾根だが、その後は佐野さんと助役の激下り開始。
途中で左斜め後ろへ下る沢への杣道があったが、どこへ行くのか・・・。
それには下りずそのまま尾根筋を北へ下ることにした。ここからはさらに急斜面。
沢靴での傾斜のきつい尾根下りはよく滑る〜。みんなそれぞれ尻餅をつきながら下山。

もうすぐ急斜面の激下り開始 お〜川に出た〜、水が恋しい〜
10:35
「川が見えた〜」と佐野さん。川で沢靴の泥を洗い、鮎釣りの釣り人のじゃまにならない
ように徒渉して、10:45駐車場所へ到着\(^o^)/。

「お疲れ様〜。楽しい沢やったなぁ(^^)」とお互いに握手。
「クライマーなお二人がいなかったら到底この谷は行けなかった(^^;)」と僕。
徒渉してずぶ濡れの服を着替えて、貸し切り状態の美山町自然文化村でさっぱりと汗を
流し帰路へ。道も空いていて快適快適(^^)

3人ともハンマーもハーケンも1度も出番無し。
水を含んだ重たいロープをずっと持ってくださったお二人に心から感謝ですm(..)m
あ〜、久々の山であり沢でした・・・・実に楽しかったです(^^)!!!
カラオ谷から大倉谷山への沢登りルート(赤:遡行 緑:下山)
この1つ前の記録は「沢登り【鈴鹿】愛知川・藤川谷オフ」の記録です