【芦生】須後からブナノ木峠


【行き先】芦生:須後からブナノ木峠(939.1m)
【日 付】2005年9月24日(土)
【コース】須後−内杉谷林道−八宙・中山線−西尾根−ブナノ木峠
     −南東尾根−林道・南西林道終点−須後
【メンバー】矢問 単独
今年5月に小野子西谷からブナノ木峠へと遡行し小野子西谷の東尾根で須後へ戻る際、
林道終点から尾根への斜面をよじ登っているときに、休憩したときにある物を忘れてきた。
もう無いかも知れないが、今日は暇だし「雪の頃の下見」もかねて行ってみることにした。
今年7度目の芦生の森だ。

須後に向かう途中の美山のかやぶきの里はこの時期、蕎麦の白い花が美しい。気温は19度。
田んぼは、稲刈りが終わっているところや今やっている所など穏やかな景色を楽しめる時期。
かやぶきの里は蕎麦の白い花 蕎麦の花と稲刈りの色にうっとり
田んぼの畦には彼岸花が満開だ。気温が25度を下回ると1週間で伸びて開花し1週間で
枯れる花。彼岸花があぜ道や水路沿いに多いのは、その球根に含まれている猛毒リコリンが、
あぜ道に穴を開けるモグラやネズミのあぜ道破壊をしっかりと防ぐからだ。お百姓さんの知恵。
内杉谷林道のゲート 水場
9:45
須後で入林届けを書いて出発。櫃倉谷との分岐を右に取り内杉谷林道沿いは久しぶり。
しばらく歩くとゲートがある。静かで誰もいない。斜面には竹で作った水場。
立派なケヤキやユクノキの保存木がある。
ケヤキの保存木 ユクノキの保存木
10:25
沢筋にある幽仙樹木園への出入り口が斜面にある。
林道が右へと曲がるところに百葉箱がありどんどん進んでいると後ろから許可マイクロ
バスが一杯の人を乗せてやって来た。後ろの窓から女性がずっと僕に笑顔で手を振って
いる。知り合いかな??
八宙・中山線と下谷方面への三叉路 秋色ですね〜
11:20
まっすぐ行くと八宙・中山線。バスは左のブルドーザーがある下谷沿いの林道へと行った。
長治谷作業所の方に行くのだろう。僕も左に曲がり少し先のブナノ木峠へのメイン登山道
を南進して登ろうかと思ったが、今日はまっすぐ八宙・中山線へ入り、真西からの尾根を
登ることにした。男性1人が前から来た。「地蔵峠へはどう行けば良いのですか」と。
地形図を見せて現在地と進むべき方向を教えた。
15分ほど進み林道が右へ曲がるところに左への林道の3分の一ほどの道がある。
地形図で言うとCa816のすぐ西に当たる。これを登ると北から来るブナノ木峠への道に
出るのかも知れないが、無視して西尾根を目指して林道を進んだ。

11:50
ブナノ木峠の真西の地点。斜面を登った(下りた?)細い踏み跡がある。
木をつかんでよじ登る。その後はまともな踏み跡もなく木の枝をくぐったり倒木を迂回
したりしながら東へと尾根を登る。時折降るわずかな霧雨で木々にしずくがたまっており、
ズボンやTシャツに付いて冷たい。
静かなブナノ木峠
12:00
正午ピッタリにブナノ木峠に出た。風が冷たくて寒いくらいだ。虫も全くいない。
ラーメンを作って静かな山頂をうろうろしながら食べた。

12:25
北のメイン登山道から数名の声が聞こえてきたので僕は南の尾根へと出発。
尾根を南へ進み、すぐ南東になりしばらく進むと南南西に折れると林道の三叉路に出る。
南尾根に鎮座するアシウスギ
尾根筋に静かに鎮座するあのアシウスギも元気だった。「また会えたね」
ブナノ木峠からこの南尾根を進まないと、このアシウスギ達3本には会えない。
5月には簡単に進んだ記憶があるが、いまは木々も草も茂っていてなかなか進みづらい。
この尾根もキノコが多い。勿論、採取はしていない。

12:40
林道の三叉路に出た。ここからは南西に延びる林道を終点まではあと10分ほど歩く。
終点で左斜面を登ると小野子西谷の東尾根への途中で春に忘れ物をした地点だが・・・。
ここも先ほどの尾根と同じく草木が生い茂っている。わかりにくい。
有刺鉄線の研究場所
ある程度探したがあきらめた。真新しい研究用の有刺鉄線で囲まれた所があった。
上部に2つの白い容器。虫かな、花粉かな・・・

今日は小野子西谷の東尾根でもどらず、朝来た林道をまたのんびり下る事にした。
林道にもキノコがあちらこちらに出ている。秋だなぁ。

2時半過ぎに途中で2台のマイクロバスとすれ違った。こんな時間からも行くのかな。

15:15
須後に着いた。駐車場は車が一杯になっていた。
なめこ組合の売店で山菜など3種を買って帰った。気持ちの良い散策だった。
この1つ前の記録は「南紀:小口川・滝本北谷から大雲取山」の記録です