沢【若狭】耳川・うつろ谷から赤坂山


連瀑につぐ連瀑で直登できる滝が続く。山頂の展望も下山路も申し分なしの沢だ

【行き先】若狭・耳川 うつろ谷から赤坂山(823.8m)
【日 時】2002年8月25日(日)(前夜出発)
【メンバー】矢問&MICKEY
【コース】 うつろ谷出合−20mの滝−12mの滝−二俣−二俣−明王ノ禿
      −赤坂山−赤坂峠−粟柄越−うつろ谷出合
某仲間達と行く沢行きが延期になり、天気も良さそうなので若狭の沢を目指す。
自宅から145km・3時間で若狭の美浜駅に23:30着いた。トイレもある。
駅の右にある東屋奥の駐車スペースで仮眠。静かだ。

5:00
晴天のハズが4:00に小雨が10分ほど降った。MICKEYを起こし朝食。
国道27号線を駅から少し東にある「JAみはま」で右折。
県道213号を南下してうつろ谷出合まで15キロ、約30分。
ミツバチの箱があるところを過ぎる。これが熊の目当てになるらしい(^^;)
粟柄越の最終の細いコンクリート階段が右斜面にあり「赤坂山」への道標。
その少し先の白いガードレールの橋があるところが「うつろ谷出合い」。
出合手前は2台ほどの駐車スペースがあるが、名古屋ナンバーの車とテントが
あるので、橋を少し過ぎた左手ふくらみに駐車。

6:25
出発。橋の右手の丸太2本の橋を渡り右岸を奥へと進む。1つ目の堰堤を過ぎて
2つ目の堰堤の下を左岸に渡り堰堤を越えてすぐ下に下りて入渓。
小滝を過ぎて左に曲がると壁に挟まれた10mの滝。「最初から難問や(^^;)」
「釜を越えたら左水際が登れるかもなぁ・・・」「やめておこう(^^;)」
釜を越えたら左が登れるかも? 落ち口から登った痩せ尾根取り付きを見る
中央右上へ登った
巻き道を右岸に探したが対岸の痩せ尾根を少し戻った所からはい上がるしかない。
先に僕が登りMICKEYが続く。途中の右手大岩もぐらぐら動くので体重はかけられない。
大嫌いな痩せ尾根歩きを半周回ると下に落ち口が見えるが高度がありすぎ
もう少し進む。ますます高度が上がるので少し戻り斜面を懸垂。8mmを20mしか
持参していなかったので、途中の木までダブルで下りて2.5ピッチで落ち口の
10mほど上流に下りた。ホッ(^^)ここまでで1時間か・・・チトかかりすぎた(^^;)
落ち口も見に行き登った痩せ尾根も見に行った。(後にも先にもロープ使用はここの
懸垂だけ)
山日和さんからの後日伺った情報:(先に聞いておけば高巻きしなくて済んだ(;_;))
「最初の10m滝は、流水の右を5mほど上がって流芯をまたいで右岸へ抜けました。
これが一番高度感がなく、安全なルートのように思います。」

7:45
次の10mは右を巻く。3mの小滝を2つ直登し二段12mも直登。次の20mも右水際を
直登。こりゃ楽しいわ(^^)次の5mや6mの連瀑も直登していける。
水も冷たくて気持ちいい。

8:15
左に枝谷をみて第二の連瀑帯。3mと8mの滝も巻かずに直登。

「これが二条ワイド6mか」「これも左を巻かなくても行けそう。右水際を直登しよう」と
直登!。「ロープ降ろすから待てよ」というと「行けると思う」と上手く登ってくる
「やったね!」。
チムニー状二段8mには大木がささっていた。「これも巻かずに行けるぞ」とチャレンジ。
水が冷たくて頭からのシャワー時間に耐えきれず「寒い〜」ともどり右に小さく巻いた(^^;)
あとも2mの小滝から7mの斜瀑など直登できるのばかり次から次に出てくる(^^)
三条5m どんどん直登! うわ〜、気持ちいい!
第三の連瀑帯の三条5mは一番左の溝状の滝を登る。6mの斜瀑と小滝を直登すると
両壁の立った5m「これか!」。左から取り付き、途中で右にバランスをとりつつ移り登り
切る。頭からシャワーを浴びる滝だ。「ロープだそうか?」「行けると思う。
やらせて。うへ〜っ、冷たい!!」とMICKEYも慎重にバランスをとりつつ、ずぶぬれで
登り切った。「よく頑張ったね(^^)」「ちょっと滑りそうでこわかった〜」
バランスで登る5m シャワークライム!バランスで右へ
次の8mも左を巻かずに直登を検討「ここは右水際を直登しよう」と節理の抜けやすい
ホールドでちょっと怖かったけど直登成功。
8mは右水際を登った 気をつけて登れよ〜
逆くの字12m
次の逆くの字12mは左を巻くのがセオリーらしいが「直登を検討」。まず右へ途中まで
登り次に左へ。この左に登るときに滝水の右から左に行きしばらく水の中をはい上がる
のだが、息もしづらく何よりも冷たくて寒い。「うわ〜っ!震えが止まらん」と途中まで戻る。
「下りて左を巻こうか」「ここまで登ったんだからここから右を登り巻く」とMICKEYは先に
登りだし、左の急斜面を落ち口へとトラバース。「そんなルート嫌いや!もう少し上に登って
左へ下りるわ〜」とビビリの僕は安全ルートで(^^;)
「あんなところトラバースして度胸あるなぁ(^^;)」

9:20
小滝と斜瀑を3つほど登ると二俣。右俣へ斜瀑とナメが連続技で続く。
10分ほどで次の二俣。磁石とGPSで確認し、左俣へ。ここからは源流に近づき細くなる。
2〜3mの小滝を越えると幅の細い平流になり綺麗な白い岩が目立つ。
右手にピンクのリボンがあり見るとしっかりした登山道が右後ろへの斜面を登っていく。
「もっと先に進んでから稜線に出よう」とその道を登らず進む。大岩に3度ほどはばまれ
行き着きすぎてこんどは木々にはばまれ動けなくなった。50mほどもどり左岸斜面を少し
登ると登山道にぶつかり左へ5分ほどで明王ノ禿のピーク(10:15)
赤坂山も三国山もよく見える。しばらく涼しい風に吹かれて休憩(^^)。
ふり返ると赤坂山 さあ赤坂山へ一旦下ろう 赤坂山へ登り返し(^^;)
10:25
登山道を赤坂山に向かって一旦下り、また登る。

10:40
赤坂山山頂。360度の展望。金糞岳も伊吹もよく見える。早い昼食を食べた。
赤坂山・山頂: 雪の頃以来だ 三国山もよく見える
11:10
靴を履き替え、赤坂峠から粟柄越を下る。素晴らしく涼しい風の吹くブナの木陰道。
これは快適な下山道だ。「静かで気持ちいいね〜」 
11:55うつろ谷出合到着。さあ帰るか〜(^^)
気持ちいいブナの木陰道
27号線沿いの三宅にある「スーパー銭湯 瓜割の湯」にも寄らずに15:30帰宅。

水も冷たくシャワー+直登につぐ直登の出来る楽しい連瀑の沢で下山も涼しくて
とても快適な、暑がりには最高のいい沢だった(^^)v
この1つ前の記録は「大峰・滝川 本谷(赤井谷)から釈迦ガ岳」の記録です
2002年2月に登山で雪の赤坂山に登ったときの記録にリンク