【北摂】牛ノ子山から竜王山


【山 域】 北摂 牛ノ子山から竜王山
【日 時】 2009年1月4日(日)
【メンバー】矢問単独
【コース】 長谷集落−チンジンさん−牛ノ子山−竜王山−長谷集落
2009年、今年の初登りは・・・1月2日と3日はJARLのニューイヤーパーティ。
アマチュア無線が一番にぎやかになる日だ。20局以上と交信すればステッカーがもらえる。

干支の山を考え、亀岡の牛松山に行こうかと思っていたが、この三が日で12年前と同じく
500名以上が登る様子。この山のもともとの名は「石松岳」だし点名にも「牛」はつかない・・。

それなら近場の低山ながら点名も「牛ノ子」である北摂の長谷の棚田の北側の牛ノ子山へと
2日の早朝に行ったものの、長谷集落で10センチほどの積雪の上、まだ降り続いていた。
これじゃ9時からのニューイヤーQSOパーティに牛ノ子山で参加するにはツライ。やめた。
1月2日の大野山 1月2日 大野山・下山林道
猪名川町の大野山へと移動し、積雪の林道を4WDで登り、20センチの積雪の大野山で
モービルからQSOパーティーに参加。正午までに26局と交信し、下山しようとしたら
丹波のたぬきさんご夫妻(IRCさんとDQKさん)の西光寺山からの声が聞こえたので応答。
合計28局とQSOして、積雪の林道を4WDをロックして慎重に下山した。

1月3日は池田市の五月山へ。昼前に展望台に行くと池田市アマチュア無線クラブの方達が
アンテナを数本たてて活発にされていたので、少し下の五月台から、21局と交信した。
名古屋からの、新年初めてのD−STARロールコールにも参加して帰宅した。

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そして1月4日明日からは仕事だ。てるさんから段ヶ峰に誘われたが、明日からの仕事を
考えるとちょっと体に疲れが残りそうなのでパスして、2日と3日のQSOカードを出力した。
正月休みの最後の日だし、どこか近場でサッと行ける楽そうな所はないかな・・・・・。

9時頃に何気なくパソコンをのぞくと「牛ノ子山にMTBで行くよ〜」と加古川のやまあそさん
(IXWさん)が書き込んでいた。ここなら1時間以内で長谷の集落に到着する近場だ!!。
「おおっ、2日のリベンジ、干支の山!」と大急ぎで家を出る。

車には2日のザックがそのまま積んであったのですぐに出ることは出来たものの、「もう長谷
の集落に着いたよ〜」とメールが来た。やまあそさん達2名は竜王山からMTBで回るという。
「こりゃ追いつかないな・・・」途中で会えることを期待し、逆の周遊ルートで行ってみる。
チンジンさん(点名・向山)
10:25
長谷の棚田を見わたせる道のふくらみに駐車。2日前の雪は嘘のようにとけている。
もう出発したやまあそさんの姫路ナンバーの車がある。その前に駐車した。

チンジンさんへ鞍部ねらいで集落に入り、車を磨いておられた男性にチンジンさんへ
行くことを話すと「ほう、良く知っていたね。昔はここから良く行ったけど今はあまり
行かないから草も生えて道らしくないよ。そんなルートが好き?それでも良いならここを
上がり栗の木のところを登ると墓があるからそこから鞍部へは行けますよ」と、教えて
くださった。「チンジンさんから、牛ノ子まで行くのかい?道がわかるかな?えっ、竜王
まで行くって?そりゃたいした距離だよ。気をつけて楽しんでおいで」と。
この道を登る この奥が鞍部・峠
墓があり栗の木がある。そこを登ると獣よけ柵が開け閉めして通る。次も柵。ここが開か
ない。もう一段上にも柵が見えたので登ってみた。開いた。そこから鞍部へはわかりやす
い踏み跡。北の集落へと抜ける峠道だ。
チンジンさん(点名・向山) 尾根には町界石
10:40
鞍部から右へ行くとチンジンさん。少し稜線上の笹の中を歩くと三角点(335.2m)
「チンジンさん」とはかわった呼称だ。その名の推理はやまあそさんに任せよう。
無線機でやまあそさんをコールすると「えっ、もうチンジンさんに着いたの。速い〜。」
と言われ、「では牛ノ子山の山頂で会いましょう」と言って無線を切った。
山頂そばには意味がわからないがタイヤが1列に敷いてある。
先ほどの鞍部へ下り、ほんの少し北へ入ると尾根沿いの仕事道のような踏み跡があった。
そこをずっと進む。町界石があり、そしてまたある。だんだんと倒木やアセビがうるさく
なって稜線は歩きにくくなってきた。左手(南側)斜面の下に道らしきものが見える。
鹿の足跡をトラバース気味に下ると素晴らしい良い感じの道があるではないか。
木々の間に棚田が見える 良い道が続く
「これだな、やまあそさんが言っていたイケイケの良い道とは」本当に気持ちの良い道。
ずっと歩いていると先ほど歩いていた右手(北側)の稜線からの合流点に来た。
まだ気持ちの良い道は続く。

11:40
牛ノ子山の東の峠。雪が残っている。林道との合流点に着くと黒ラブを連れたMTBの男性。
ここから林道を下り棚田の方へ行くらしい。しばらくお話しして分かれた。
話していて目の前の斜面の道を登ってしまったものの10mほど行って磁石を見ると逆。
戻って逆の斜面へ。にぎやかな声が聞こえてきた。男女7名の年輩の方達が下山してきた。
「牛ノ子は静かで良かったですよ」とのこと。
牛ノ子山 450.8m やまあそさん達と
11:50
牛ノ子山 450.8m。やまあそさんはまだのようで、誰もいない。
おなかはそれほど空いていないがラーメンを作って食べていると、慶佐次さんの本を読ん
で来たというご夫妻が登ってこられた。

D−STARで生駒RPTはワッチできるものの、5wでは届かない。残念。
430FMで高松のLWZさんのCQが聞こえて応答したがこれまた届かない。
そうしているとまた別のご夫妻が登って来られ、山頂は5名になった。

12:35
何か大声が聞こえる。しばらくしてまた聞こえた。「お〜い、矢問さ〜ん」と言う声。
「は〜い」と応えると、やまあそさん達2名のMTBとヘルメットが見えた。

「うわっ、5名もいてはるやん!矢問さん以外いないと思って大声で叫んでた。顰蹙もの
やなぁ!ハハハ」とやまあそさん。「ほんまに道々叫んでうるさかった〜」とお連れさん。
3人で記念写真を撮った。二人がなにかポーズをしている「???」「ここは牛ノ子山」
あっ、牛の角のポーズか!打ち合わせもないのにお二人は息がぴったりだ!
やまあそさん達はここでランチタイム。地形図で今来たルートの説明。
「では、やまあそさん、またね」「竜王山へ行くんやね」「MTBで来た逆コースか」

巻き道を行かず、登ってきた斜面を下る。ここにも赤テープ。やはり利用者はいるようだ。
鞍部へ出て西南西へ進む。踏み跡がしっかりしすぎていてスーッとそのまま行くが行き
過ぎに気づく。南下するところを見落としたようだ。軌道修正。
やまあそさん達のMTBの跡がある。
気持ちの良い道 宮峠からの登り
13:10
宮峠。ここからまた斜面を登る。雪解けで斜面は滑りやすい。
507.4m三角点。展望のあるピークかと思ったら植林の中だった。
竜王山はもうすぐだ 竜王山570m
13:30
竜王山570m。2日前の雪が残っている。
ずっと竜王山といわれているのに、最近の地形図には突然「滝王山」となっている。
なぜ??これって誤植の気がする。

山頂札の横の岩の所で無線機オン。
D-STARで生駒RPTや六甲RPTに何とか届いたり届かなかったり。
GPSデータはうまく送信できたようだ。
今日は兵庫コンテストの日なのでCQが沢山出ている。
JR3REXさんと小野市のJF4CAZ/3さんにサービスした。
牛ノ子山でうまく繋がらなかったJI5LWZさんにも応答したかったが、ロングQSOされ
ている。しばらく待ったがじっとしていると寒くなってきた。「また今度にしよう」
竜王山からの下りには大岩が 牝鹿がもがいている・・・
14:05
下山開始。下り始めると山頂と同じく大きな岩がある。尾根筋にそって南東に下る。
左斜面に動く物がかすかに見えた。「熊??」そっと近づいていくと、違った。
鹿がもがいているのだ。木の根本のワナに足がかかっているようで、僕に何かされるかと
思ったのか必死に逃げようとする。
「なにもしないよ。逃がしてあげることも出来ないけど・・・」牝鹿の写真だけ撮った。
そこを過ぎると右手には鹿よけネットが張り巡らされた椎茸栽培の地点だ。
三叉路に出た 長谷の棚田と竜王山
三叉路に出た。ここから北東に進路をとれば長谷の棚田が見え出す。集落に出た。
昔はよくここに来たものだ。三草山もすぐ近い。のんびりとアスファルト道を下っていく。
長谷の棚田 三草山も近い
14:45
車に着いた。ワイパーにやまあそさんからの手紙が挟んであった。
「竜王山でゆっくりしてなかったらここでもまた会えたかもしれなかったな・・・」
夕日に輝く棚田を見ながら、妙見山のJN3KWDさん、花屋敷のJN3PJSさんとQSO
しつつ帰路についた。今日は牛と竜の干支の山を2つ登った。
やまあそさんにも会えたし、よかったよかった!
正月休みもこれでおしまい。さあ明日からは仕事だ。
本日のルート
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