【大峰南部】玉置山(1076.4m)

この玉置山が「関西百名山」の100座目。これで完登となった


【山 域】大峰南部・玉置山(1076.4m)
【日 付】2007年 1月27日(土)
【コース】玉置神社駐車場−玉置神社(1076.4m) ピストン
【メンバー】矢問・ナイトン
午前中に笠捨山、地蔵岳、香精山の登山を済ませて、関西百名山の最終として玉置山を
お手軽登山で締めくくることにした。上葛川の集落から葛川トンネルへ戻りトンネルを出
たところを左へ南下して玉置神社まで通じているのが京ノ谷−大谷林道だ。細いダートの
尾根道林道と心配していたら、なんのなんの素晴らしい幅広のアスファルト道ではないか。
途中には展望台などもある。しかし雪が残っているところは凍結していて4WDに切り替え
て慎重に進む。ハンドルが効きにくいくらい凍結しているところもあった。
玉置神社の広い駐車場に入る手前左に「登山道」という小さなプレートがあるのを見落と
して、「登山道はどこだろうなぁ」と駐車場から鳥居の奥に続くさらに奥の駐車場へ。

15:05
堰堤らしきものはみえるが、ここにも登山道らしきものはない。
さらに徒歩で神社方面へと歩く。枕状溶岩堆積地であり石柱がある。左斜面には溶岩が堆
積しているのが見える。途中に分岐があり神社へは右へと下っていくが、僕たちは左の道
へ。左手に上へと続く踏み跡があるので進むことにした。先の方を見ていたナイトンが、
「正面先を見ると鳥居があるし、神社から登ってくる道がちゃんとあるようだよ」と。
巨杉が多く、祀られている 見上げても立派な老杉
そちらに行かずにこのまま踏み跡を登ることにした。この踏み跡は立派な杉の木の所へと
続き神社からの道と合流した。玉置神社の神代杉は樹齢約1000年とも言われ、玉置神
社には立派な杉が多く「玉置神社巨杉の群」として県の天然記念物でもある。
ここからも、なんの道標も案内板もないが、このまま上に向かって登れば山頂だろうと登
る。午前中に疲れた足が重い。
「足が疲れてしんどい〜」 玉置山・山頂 これで関西百名山を完登
良い音色の鐘と鯉のぼり ろうそくがついている祠
15:20
玉置山(1076.4m)山頂。これで「関西百名山」を100座完登となった。
「おつきあい、ありがとう!これで1つの区切りが終わった」とナイトンに礼を言った。

山頂は雪が覆っている。鐘と祠がある。石柱には玉置山の別称が2つ記されている。
熊野灘が一望できることから、舟見岳とも、沖見岳とも呼ばれる。
祠にはまだ点けて間もないろうそくがついている。誰ががお参りに来たらしい。
玉置神社は熊野三山の奥宮として、また十津川村の総鎮守でもあるので早朝に来たのかも
しれない。
少し離れたところにはフェンスがあり、雨量観測所がある。

16:00
「さあ、温泉、温泉」とナイトンが小学生の頃に何度か行ったことのある「昴の里」へと駐車場
を出るときに「あっ、登山口のプレートがある」とナイトンが斜面を見て発見。
見落とした登山口はここだったのか(^^;)
雪の残る林道を十津川温泉に向けて慎重に車を走らせた。本当に1日良く歩いた。

昴の里の温泉は800円とやや高いが、いろんな石鹸やシャンプーがある。
温泉も空いていて、露天風呂も実に気持ち良かった。
「あ〜、よく歩いた」ナイトンの率直な感想だった。

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人が選定した百名山を登ったからとて、別段「だからどうだ」というものではない。
単に一つの区切りを終えたというのみだ。選定された時点と自分が登る今ではどんな山も
様子が違っている。「展望がよい」と期待しても木が成長してだめだったり「展望無し」という
山も行けば山頂周囲が伐採されていて展望抜群であったりと・・・。
また、四季折々で山は表情を変えるから、1度登ったとしてもその山を知ったとは言えないし、
登るルートでもいろいろな表情を持つのが山だ。
要するに、自分なりにいろんな山を、いろんな季節に、いろんなルートで楽しめばよいという
ことである。さて、次はどこの山を登ろうかな。
玉置山のルート ( 緑:車での尾根筋の林道移動 赤:楽ちん歩行ルート )
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