【兵庫】養父市:須留ヶ峰から高岩峰


【山 域】 兵庫県養父市:須留ヶ峰から高岩峰
【日 時】 2009年11月15日(日)
【コース】 和田(田淵)登山道起点−せんばの滝−Ca673m
      −須留ヶ峰(アオマ山)1053.5m−P987m−高岩峰(P1022m)
      −和田(田淵)登山道起点
【メンバー】MICKEY・矢問
3年ぶりに3度目の須留ヶ峰へと向かう。
前回沢登りで登ったスタート地点から尾根筋を通って山頂に行き、ブナ林の尾根を通って
高岩峰から下山するというルート。
3年前の沢登りと同じスタート地点
8:15
「おおさこ橋」の和田(田淵)登山道起点からスタート。
昨日の雨で川の水量が多くなっておりゴーゴーと音を立てて流れている。

3年前の沢登りの時にも危なっかしい橋だと思っていた橋はさらに腐っていて鉄のメッシュが
敷いてあるにせよやや恐ろしい。
堰堤を過ぎた当たりから前回は沢に入渓したが、今回は林道のところまでは左岸の登山道
を進む。
林道から上の登山道に取り付く所 斜面の通過
8:45
沢登りの際に下山して到着した林道地点に出た。ここから登山道は、沢筋ではなく右斜面を
登り、沢筋の左岸を「せんばの滝」まで歩く。「せんばの滝」までもいくつもの小滝が左下に
見え、3年前は楽しくそこも遡行したことをMICKEYと話しながら歩く。
トラロープがある斜面の通過もあるが、それを持つ方が振られて危険でそのまま進む。
徒渉地点は昨日の雨で水量が・・・ せんばの滝
9:00
せんばの滝のすぐ手前で徒渉して対岸へと進むのだが、昨日の雨で水量が多くてなかなか
飛びわたれる地点が見つからない。
「ここをわたるよ。僕の足の置き場をよく見て」
「え〜、そんなの無理・・・。でも頑張らないとはまるよね・・・」
何とか対岸に渡れた。以前は木の葉が沢山ある時期で見にくかったが、今日は右手に水量
の多いせんばの滝がよく見える。以前に登った滝ルートを説明したが記憶にないという。

導水管の通る斜面の穴から湯気が出ていたことは覚えているらしい。
このまま歩けば沢登り時に下山路として使った暗くてガレてるおもしろみのない谷コースと
なる。「左手の伐採斜面を登って尾根にとりつくよ。」
尾根へと斜面を登る 尾根筋に出た
「え〜・・・今日は新しい登山靴だから谷コースの登山道でいいのに・・・」
「こういう急斜面の登りや下山時の急斜面にこそ、新しい登山靴のグリップが役立つ」
倒木を避けつつ左へ左へと自然林の尾根筋を目指して登る。

9:20
尾根に着いた。ここからは気持ちの良い尾根道。
Ca673m手前のアセビがひどく密生しているところは左から巻くように登って行く。
導水管が何度か地表に見える。「ザザザザ−」中を水が流れる音もする。
導水管は左上から右下へと行くが、左の先端はどこへと続いているのだろうか。
斜面にあるもみじの紅葉がきれいだ。
10:30
もみじの紅葉が綺麗な地点を過ぎると谷コースからの登山道との合流点。
3年前の沢登りの時は山頂からの下山に使ったルート。

「うわ!」大きな熊の糞があった。
東進から南東に進路を変える。振り返ると素晴らしい展望。
振り返ると良い展望 須留ヶ峰(アオマ山)1053.5m
11:10
須留ヶ峰(アオマ山)1053.5m 3度目の山頂。
山頂は風がキツイかと心配したが、まったく風は無く気温は低いが太陽の暖かさで丁度
良い感じ。人もいなくて静かなので、ここでランチタイムとした。
MICKEYはのんびり朝刊を読んでいる。
無線機でGoogle地図のAPRS表示 by VX-8
無線機をつけて、やまあそさんをコールしてみると豊岡市但東町の東里ヶ岳に単独で
登っていて、いまお湯を沸かしているところだという。とても綺麗に入感していた。
「コーヒータイムはブナの尾根でとろう」ということで高岩峰に向けて出発。
スーッと行ってしまいそうな綺麗な尾根が南東にのびているが、行く方向は南南西。
パッとみるとわかりにくいが、今は木の葉が落ちているのでよく見ると尾根筋がわかる。
「ピンクの国土調査のリボンが点在してるからわかるよ」と先に行ったMICKEY。
「立派なブナも出だしたよ」 ブナの尾根筋
南へと尾根筋を下りながら左手には若いブナの斜面が広がっている。
「綺麗ねぇ」「もっと先にはブナの尾根がさらに広がると、やまあそさんが言ってたよ」

アセビに行く手を阻まれた。左に進路を振ったのが間違い。振り返ってアセビのところを
見るとやや右に振った方が楽に通過できた。下っていくと下から男性が1人登ってきた。
「こんにちは。こんな尾根で人とすれ違うとは思いませんでした」と挨拶。

「ほ〜、これがブナの尾根筋だな」「ちょっとここではお茶は出来そうもないね」
今日のこの尾根は北からの冷たい風を強く受けるのでじっとしていると寒い。
イナバウアーのブナ 振り返ると「須留ヶ峰」が見える
金剛山系の大和葛城山からCQを出されているJS3VRUさんに応答。
風が強くてとても寒いらしい。

「バーン!!」「バーン!!」 大きな猟銃の音が響いた。
「うわ〜、ハンターが近くにきっといるよ」「朝は道路で猟犬もいたしなぁ・・・」
今日から猟期が開始で、ハンターもいるのを覚悟の上でも、やはり猟銃の音が近くでする
と恐ろしい。また銃声がした。「こわ〜」
P987mを通過。
「いまはしっかり歩いて、高岩峰でコーヒータイムとしよう」「そうしましょ」
左右の展望を楽しみながら稜線を進む。右手は植林帯になってきた。
高岩峰(P1022m) 下山開始〜
13:05
高岩峰(P1022m)。
不思議にここは風がないし、なかなか展望も良いのでここでコーヒータイムにした。

下山ルートをMICKEYに説明すると「南西への尾根の方が綺麗のに・・・」と。
本当はその予定だったが、時間的に無理そうなので、やまあそさんも歩いたルートにした。

最初は良かったが、段々と藪が行く手を阻みだした。やまあそさんは支尾根のやや西側の
植林の谷筋を地形図にはない林道まで下ったようだが、いくら支尾根でも獣か物好きの
踏み跡くらいはあるだろうと、尾根筋にこだわってずんずん進んだ・・・・が、枝に引っか
かったり、しゃがんでヤブコギしたり、尻餅をついたり踏んだり蹴ったりのルートだった。
「もうこの尾根の下山は二度としたくない!!」と顔をざらざらにしたMICKEY。
(結論:この部分は尾根にこだわらずすぐ左手の植林帯の谷筋を林道まで下る方が良い)

植林帯も迫ってきてややわかりにくい地形になった。
植林帯の右際を進むと下に林道が見えた。「あれっ?廃屋のようなものも見えるね」
この後にゲキヤブが・・・ 地形図にはない林道終点と廃屋
14:20
地形図にはない林道終点に出た。ベンチのあるトタン屋根のペシャンコの廃屋がある。
ここからは廃屋のすぐ右に続く植林帯のなかを歩くことになる。今まで下ってきた尾根が
この林道で分断されているのだ。明るい植林帯の斜面をどんどん下る。
「朝歩いた林道が見えたよ」 林道から右へ「田淵」への下り道へ
14:45
朝の林道に出た。ここからは朝歩いてきた逆。
この林道を少し左に進み、斜め右へと斜面に入り込む登山道をどんどん歩けば良いだけ。
腐りかけてる怖い橋 猟期の注意チラシ
15:05
駐車地点に着いた。車のワイパーに猟期の注意チラシが挟んであった。
兵庫の山の多くは11月14日まで松茸山で止山状態。そして15日からは登れるが、
こんどは3月15日までは(淡路島は2月15日まで)猟期がスタートするので、注意
が必要となる。
本日のルート
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