【敦賀】雪の岩籠山へスノー衆は行く


【山 域】 福井県敦賀:雪の岩籠山(765.2m)へスノーシューハイク
【日 時】 2010年1月23日(土)
【コース】 駄口コース・登山口−361.8mーインディアン平原−岩籠山(765.2m)
      −P677m−南東尾根−駄口
【メンバー】山日和、通風山、Y氏、Y夫人、ひいちゃん、とっちゃん、
      たんぽぽ、ふ〜さん、グー、biwaco、バーチャリ、クロオ、
      BAKU、MINMIN、矢問
      /大阪・兵庫・滋賀・三重・愛知・岐阜の6府県からの15名
山日和さん企画の岩籠山への「スノー衆は行く=スノーシューハイク」。
この山には2006年8月の真夏に沢登りで口無谷からMICKEYと登ったことがある。
今回は反対側の東側からの駄口からのルート。21日に歯を2本抜いて縫合もした。
「出血するので動悸をしないように無理せずに。2日後が一番腫れますよ」と口腔外科医。
「2日後・・・そんなこと無理です・・・動悸もせずに雪の山に登るなんて不可能なこと・・・。」

敦賀に朝7時半集合なので前夜に出た。車のAPRS奇跡を見てくださったJE3RLLさんが
D-STARでコールして下さりしばらくQSO。

米原までは星もキラキラ。しかしその先は曇りになり、賤ヶ岳SAでは雨。ここで車中泊。
夜中1時過ぎからは雪に変わった。起きると右横にBAKU号、左横にバーチャリ号。
集合場所へ行くとクロオ号が先着。そしてみんなの車も集まり駄口コースの駐車場へ。
さて出発 山頂で天気が回復するかなぁ
7:50
駐車場を出て「ドライブインしのはら」の横ですぐにスノーシューを装着。小雪がちらつく。
数日前の雨や昨日の雨で雪がしまっていて歩きやすい。ラッセルに苦労しなくて済みそう。
尾根に取り付き植林帯の横を進む。やや展望が開くものの空が白っぽく曇っている。
雪は締まっていて歩きよい 快適に尾根を進む 顔にあたる雪が痛い
地形図の361.8m三角点付近上を通過。雪が舞っておりみんなのザックに積もり始める。
登りなので寒くなく暑いくらいだ。トップを山日和さんからふ〜さんに変わる。
立派なブナが点在し始めると、山日和さんの寄り道が始まる。「お〜、これ、いいなぁ」
「良い感じ。新緑の頃も良さそう」
先頭を行くふ〜さん 立派なブナ
ふ〜さんがP677mに向かって左へ。「ふ〜さ〜ん、ここからは北進ですよ」と進路変更。
北進するとせっかく登ったのに下りが待ちかまえる。慎重に下る人、尻セードで下る人。
尻セードで急降下! 登れ登れ エッサエッサ
僕もバーチャリさんに続いて尻セードで一気に下る。楽ちん楽ちん、速い速い。
下ると次はP708mへの登り。雪が強い風で顔をたたいて痛い。
風は止んだり吹いたり ブナ林地帯を行く
思い思いにブナを見つつ キツイ登りにグーさん頑張る
インディアン平原への登りにさしかかる。グーさんが先頭で進む。
「あのあたりがピークかな」とBAKUさん。
「あれはまだインディアン平原への登りで山頂はまだ先」と僕。
女性陣もパワフルだ もう一息でインディアン平原
10:45
インディアン平原も今は雪原。そこに奇岩が頭を出して点在しているが、これが晴天だと
素晴らしい景色なのにやや残念。
奇岩が点在 南峰の大岩の所へ
この平原の名前である「インディアン平原」の由来は、奇岩がインディアンの羽根飾りに
にていることからきたとか、西部劇のアリゾナ風景を思わせる奇岩郡が点在することから
きたとかいろいろな説がある。僕とひいちゃんは「燕の岩のミニ版やね」と。

次に岩籠山の南峰の大岩へと向かう。この尾根筋の風もきつく雪が顔をたたいて痛い。
山日和さんが岩から先へまだ前進。「あれ?山頂へは行き過ぎで北西へと戻らないと」と
思っていたら、山日和さんも気づいた様子。進路変更。「このへんからですね」と目星を
つけて山頂へ。さらさらの雪が降り出した。
岩籠山の山頂 山頂での集合写真
11:05
岩籠山の山頂。風がきつくて吹雪いているしあの素晴らしい展望が今日は無い。
「ここじゃ、ランチは無理だよ〜」とグーさん。集合写真だけ撮ることにした。
山頂でランチタイムにAPRSの実験もしようと思っていたが、そんなどころの天候ではな
い。三脚でカメラを立てるも風で倒れそうになり雪に深く差し込む。
写真を撮ってから、ここへ来るときに無風だった所へランチをとるべく移動する。
ランチタイムはにぎやかだ 「歌います!」グーさん
11:25
ランチ場所。体が冷えないようにみんな着込む。
山日和さん、ふ〜さん、僕の3人の雪スコで15人が座り食事する所を掘って作成。
ここの雪も案外締まっている。「さ〜、食べるぞ〜」思い思いのランチが始まる。
バーチャリさん、ひいちゃん、クロオさん、とっちゃんたちから食べ物が回ってくる。
「ありがとうございます」「いただきます」

「ガスが弱い〜」とMINMINさん。「そりゃ夏用のボンベじゃ無理や〜」と僕のガスで。
「私、マカロニとコンソメスープ作るねん。イタリアン〜」と。
上着はダウンなども着込んでいて寒くないが、膝が冷えてくる。
「グーさん、歌うたってよ〜」とMINMINさん。「しゃ〜ないなぁ」とまんざらでもない
グーさんが次々に歌ってくれる。「寒い。もっと温まる歌にしてくれ〜」とリクエストも。

山頂でも無理だろうと思っていたが、ここからはAPRSの各局の電波をキャッチするも、
5Wではキャッチ局まで飛ばない。
福井や湖北はレピータ局が少ないので車の軌跡も余呉湖から先が出ていない。
岩と樹氷 「イテテ〜」転けたバーチャリさん
12:25
じっとしていると食事で温まった体もどんどん冷えてくるので出発。
ブナ林を通り、P677mへと登る。たんぽぽさん、BAKUさん、Y夫人、僕と登っていくが
斜度のあるトラバース気味の所はY夫人のスノーシューはグリップが効かずに滑る。
下れ下れ ブナ林を行く
山日和さんから渡された当初の下山路はP677mのすぐ東にある南東尾根を下る予定に
なっていたが、P677mを踏んでその南の鞍部からの崖マークと崖マークに挟まれた南東
尾根を下ることに変更したようだ。
また来るよ、ブナさん ガスがはれて展望が!!
P677mから先頭で下り始める山日和さん。その傾斜はスノーシューではややきつい斜度
で雪も湿気ていてズルッと滑っていく。スノーシューにまだ慣れていないMINMINさん
は「こんな所下りられへん〜。コワイやんか〜」と。しばらく下るもどうも左に寄りすぎ。
「もう少し右のルートだと思うな」とたんぽぽさん。トラバース気味にルート変更。

これまた斜度のある滑りやすい雪で、スノーシューになれている人となれていない人との
差が出る場面。トラバースを終えて下るも、これまた斜度があり、木々に邪魔されたり
足を取られたり、滑ってしまったり、つんのめって頭からひっくり返ったりと波瀾万丈。
後続ほど、先に行った人の滑り跡や穴ぼこで進みづらくなるためどんどんラストとの距離
が開く。

「おお〜ガスが切れ始めて景色が見えるよ〜」と前を先行して下る山日和さんやとっちゃ
ん達に知らせる。カメラを出すとまたガスッたりとタイミングを計りつつ写す。
太陽と青空も時々顔をのぞかせる。「山頂で晴れてくれたら良かったのに〜」
さらに木々が多い斜面にさしかかると足がとられて進みにくい。沢の音がし出した。
徒渉が4〜5回続く 左が下ってきた稜線
「やっぱり来たか〜」と僕。「沢を渡渉するなんて無いよな」とBAKUさん。
BAKUさんは、徒渉あり、闇下有り等の山日和辞書にある語録をまだ知らない。
地形図で見ると等高線が広がり楽な雪原に見えるが、植林帯であり細い沢が何本もあり
4〜5回沢を飛び石や倒木を渡る徒渉がある。スノーシューをつけたままの徒渉。
石垣と竹林が出てきた。もう民家は近い。
駄口の神社に出た 民家の前も雪だらけ
15:15
駄口の神社に出た。ここでスノーシューをはずす。
凍結や積雪防止の為に水が流れている道を歩いて161号線へ出る。
ここから駐車地点までは国道沿いに15分ほど歩く。下界では雨がシトシトと。

15:35
駐車場に到着。ここで温泉組と帰宅組に分かれ解散。今日はそのまま帰路へとついた。
「ありがとうございました」皆さんに挨拶し、出発するや雨がきつくなった。
米原から先は曇ったり晴れたりだった。
帰路では枚方のJM3GNEさんとQSO。
吹田で高速を下りてエンジンオイルを交換してから帰宅した。
本日のルート(赤:登り 青:下り)
この1つ前は「【若狭】若丹国境尾根:雪の八ヶ峰」の記録です