【鈴鹿】霊仙山


【行き先】 鈴鹿・霊仙山(山頂1083.5m ・最高点1098m)
【日 付】 2002年1月20日(日)
【コース】 上丹生−屏風岩−漆ガ滝−経塚山−霊仙山−最高点
      −汗ふき峠−榑ケ畑−醒ヶ井養鱒場−上丹生
【天 候】 快晴
【メンバー】矢問&MICKEY

6:30 
うっすら明るくなってきた。ピストンではなく一周する予定なので、上丹生の
バス停の少し手前のトイレのある公園空き地に駐車。
さあ、出発。いぼとり地蔵を過ぎると、木彫りの里らしくそう言う看板が多い。
ゆっくりと谷山谷の沢沿いを進む。

7:05
登山口に着いた。登山届けのポストに届けを出す。今日も一番乗り(^^)v。

昨日は1名のようだ。「熊に注意」の不気味な看板(^^;) 雪は堅い。

7:15
屏風岩。上高地のミニ版のよう。クライミング好きにはたまらないかも(^_-)。

屏風岩の岩肌 丸岩はボルタリング?

そのあとに「丸岩」。こちらはハーケンも打たれている。
ハヤシ坂は崩落している。カモシカの声がすごい。

7:45
一の谷を過ぎて、「コウモリ穴」にこわごわ近づく。熊が出そう(^^;)

穴の中までのぞき込めない(^^;)

今まで伏流だったが、二の谷で右からなかなかの水量。
この沢を登る人もいるらしくテープがある。
「小曲坂」をくねくね登ると「廊下岩」。エアリアマップとは位置が違う。
ルートは沢を何度も右へ左へ徒渉する。

8:20
「くぐり岩」をでると「三の谷」でここが一番の難所だった。

くぐり岩

登山道が雪で埋まり、滑り台のような傾斜の斜面をトラバース。
雪がかたくて、キックがなかなか入らない。慎重に・・・。

8:40
漆ガ滝(19.4m)はすごい水量。祠の所はつららだらけ。
しばらく休憩。少し戻って細い道の巻き登りが始まる。

なかなかの迫力 祠の左手はつららが一杯 お地蔵様がまつってある

9:05
進路をやや右にとる。「最後の水場」の所で若い男性に出会う。
昨日は滝の上でテン泊してとか。「お先に」と沢の水が流れる登山道を
僕らが先に進む。そのあとは雪に埋まった沢登りって感じがずっと続く。
「一番の難所」と看板にあるが、三の谷の方が難所だったと思う。
無雪期はそうなのかも知れない。

この沢筋を登っていく

9:30
時々「ボソッ」と踏み抜くので、「井戸ガ洞」のところでスパッツ装着。
先ほどの男性が抜いていく。詳しくこのルートの説明をしてくれた。
右の「回り道」を僕らも選択。傾斜がきつくアイゼンが無いとかたい雪で
無理。アイゼンを付け、こんどは僕たちが先行。

10:00
稜線に出た。風がきつい。ふり返るとバーンと伊吹山の雄大な姿!!

すごい!何度も何度もふり返りながら景色を楽しむ。素晴らしい。
左に琵琶湖も綺麗に見える。

10:15

八合目避難小屋は崩壊していた。ここからはまた堅い雪の斜面。
しっかりアイゼンを効かせて登る。キツイ風にも注意して。
若い男性は先に最高点に行くようだ。

10:20

経塚山。あと一息だ。また堅い雪の斜面の登り。トレースが無いので
慎重にルートをとる。晴天で本当に気持ちいい(^^)v
帰路に使う、汗フキ峠から年輩の2人が上ってくる。


10:40
山頂に着いた。展望が素晴らしいぞ〜。「来て良かったなぁ」と握手(^^)。

「霊仙寺と霊仙三蔵法師の話」看板が平成13年夏に立てられている。
10分ほどして先ほどの2人組が到着。僕らの登ってきたルートで下山
するらしい。地図も持っていないらしい。「君らの足跡に沿って下りるよ」と。
軽くお茶にして景色を楽しみ、最高点経由で経塚山から左にルートをとる。
この霊仙山から経塚山に下りるときも雪の伊吹山の素晴らしい景観を前に
しながら下りていくとても幸せな気分。本当に素晴らしいのだ(^^)。
しばらく行って「おかしい」と気付く。「登りすぎてる。ルートは地図から
してやや下に有るはず」と雪と笹の平原をルート変更。「トレース有った!」
笹と雪の平原は道が雪で埋まり地図とコンパスでのルートとり。
この山は登りも下りも道が雪で埋まってる時期はテープも少なく難しい。

11:30
鳥居のある、琵琶湖の形をした「お虎ガ池」も凍って雪の下。

しばらく行くと、急な下りが始まる。岩も顔を出しているのでアイゼンを外す。
南斜面で、雪が腐っており、土も粘土状でドロドロ。
「こんな道、ピストンじゃなくて良かったね。」とMICKEY。

12:00
見晴し台。ぬかるみも無くなり、また雪の道。男性が登ってきた。

12:15
汗ふき峠。風の通り道のようでキツイ。

12:30
山小屋「カナヤ」の軒先で、あの若い男性が休憩している。いつの間に(@_@);
ずっと後ろのハズなのに???「ショートカットで下りてきました」と。
庭のように色んなルートを知っているらしい。北山の廃村八丁に似た榑ケ畑
を通り12:35登山口に出た。ここからは長い林道下り。静かで気持ちいい。

静かな廃村の石垣

「お腹が空いたよ〜」とMICKEY。日向の広場でラーメンとうどんを作り、
おにぎりを食べた。醒ヶ井の養鱒場を過ぎる手前で「バーン」と鉄砲の音。
猟師が軽トラックの荷台に血を流した大きな角を持つ雄鹿を積み込んでいた。
MICKEYがさわる「まだ温かい(^^;)」。荷台に入らないくらい大きい。
川沿いをずっと歩くがその川には40〜50センチのニジマスがウヨウヨ。
「とってはいけません」の看板がずっと続く。ホンマに良い魚影(^^)

14:10
車に到着。醒ヶ井の駅前から右には伊吹山が大きく見え余韻を楽しむ。
今回も天気は良くて、展望も良く、林道歩きも雪の頃はまた楽し(^^)。
1時間50分で家に着いた。それほど遠い山では無かったんだなぁ。

この一つ前の山行記録は「丹波・長老ガ岳」の記録です。