【安曇川】ヘク谷から蓬莱山


「入門の沢」というので今年始めての沢へ行きました。
白滝谷よりだんぜん時間もかかり手こずりました(^^;)
体重のせいかなぁ(;_;)
【行き先】 安曇川・ヘク谷から蓬莱山(1174.3m)
【日 時】 2001年5月20日(日)
【天 候】 晴天
【メンバー】矢問&MICKEY
暑くなってくると、低山は苦手なナメクジ隊は沢に行きたくなる(^^;)
直前まで荒谷にしようと思っていたけど、ピストンのため、釣瓶岳北部の下山路
がわかりにくそうなので、「入門の谷」と言われているヘク谷に変更した。
「早朝はまだ寒いし、前夜泊しなくても朝発でもいいのでは」とMICKEY。
「そうやなぁ。」と家でゆっくりした。軟弱(^^;)

5時すぎに家を出て、下坂下のヘク谷対岸に着いたのは6時30分。
車が3台停まっているが、沢登りではなく、渓流釣りの人たち。
釣りを見ながら、軽い朝食をとる。女性がもくもくと釣っていた。

7:15 今年初めての沢登り。「気を付けて、ゆっくり行こう!」をモットー
にいざ、出発。川の石を飛びながら、対岸へ。
「えらく細いけど、ホントにこれ?」「地図からは間違いない・・・んだけど」
「ま、とにかく行きましょ」最初からこけむした岩がごろごろあって進みにくい。
「最初から時間かかるなぁ」とかいいながら進む。
段々と小さな滝が出だした。遡行図とはチト違うようなあってるような・・・・。
「うわ〜っ、冷たいなぁ。気持ちいい〜」と小滝をどんどん直登するMICKEY。
それを横目に「元気ですなぁ。僕はまだ濡れたくない(^^;)」と僕は際を登る。
と、いいつつも、だんだん体が暑くなる。いいあんばいに、シャワークライムが
出来そうな小滝が続く。「うお〜、冷てぇ〜」と僕ものらりくらり進むと、
「ヘク谷」と大きな木札がかかっていた。「正解みたいやなぁ」ホッとした(^^)。
ヘク谷の木札が木にかかっていた
二段8メートルはチトビビリがはいり、軽く巻くことにした。
小滝を楽しみながらのらりくらり進む。山フキが多い。「山菜が多いね」
小滝はどんどん直登だ〜
二条12メートルの滝。二人でじっと見つめる。「どうする・・・」「行きたい」
どう見ても右の滝は水量がすごくて直登不可能。左の滝から取り付いてみた。
途中から上がどうしても行けない。2度トライ。駄目。
体がずぶぬれで寒いくらい。
一旦下りてもう一度じっくり見てみる。左に取り付き、右の滝に行くしかなさそう。
遡行図を確認。「ピンポーン」。では僕が再度トライ・・・・。
右の滝に移る際に手のかかる良いポイントがない。「怖い〜。冷たい〜」
そのとき、指がかろうじてかかるところがあった。これで滝中に足場があれば・・
あった!頭からシャワーを浴びて登り切る。
「ちょっと待ちや〜。ザイル出すから」と安全策を採った。しっかりセルフビレーをとり、
ザイルを投げた。
MICKEYも左から右の滝への移動に手こずって頭からシャワー。
「気持ちよかった(^^)」とMICKEYは余裕。「ザイル持ってきてて良かったなぁ」
そのあとも小滝はいくつも続く。「シュリンゲ〜」と何度もMICKEYが叫ぶ。
「体が重くて上がらない〜(^^;)」と。お互いもう少ししぼらないとね(^^;)

二段15メートルの滝に出くわす。
ココは大きく巻く。僕の嫌いな高巻き・・(;_;)
この高度感が怖い。ズズーッと滑っていくようで・・。足場が悪く、3度ルート変え。
「怖がらずにシャッと行けば〜」と後ろからMICKEYが言う。
「沢の水より冷たいな〜・・(;_;)」
沢への下り口がやや急でつかむところが最初だけ。「安全策で下りよう」とザイルを
出し、セルフをとり、MICKEYを先に降ろした。こういうので時間がかかるが、安全策
をとるのが一番!「恐がり〜と言われてもええ!」
滝口に行くとボルトが岩に打ってある。数人いれば、この滝も直登出来るって事だ〜。
滝落ち口の岩にボルトが打たれている
水量が豊富な18m滝
暫くまた小滝を越えていくとこの沢最大の18メートルの滝。巻き道を少し戻って
探す。2本見たが違うようだ。滝の直ぐ横のガレ場が正解だった。この滝も巻
いて下り口が難しいのでは・・・と心配してると、何の問題もなく沢に戻れた(^^)v
ここで11時前。2倍以上時間をかけて慎重にゆっくり進んでいる。
ゆっくり過ぎるけど・・・急ぐことはない。
ここからも小滝の直登をMICKEYに「シュリンゲ〜」と叫ばれながら楽しんだ。

二俣と思ったところも違ったようで、崩れた植林小屋の二俣についたのは12時
そこからはだんだん細い沢になってきた。奥の二俣の所では三俣の様になってい
る。左と直進は水が涸れており、右のみ水が流れている。
右にグリーンのテープや赤のテープがちらりと見える。方向も南であっている。
右に進んでいくと、どんどん細くなる・・・
「ゴソゴソ。ドッドッド」心臓が止まりそうになった!!
デカ〜イ鹿と5メートル間で出くわした(@_@);
「人が通るぞ〜」「来るなよ〜」と10分ほど叫びながら進んだ。
本当にコワカッタ・・。「熊で無くて良かったねぇ」とMICKEY。

岩の割れ目からの水を最後にササ薮が始まる。僕の背丈ほどあるササだ。
赤テープがところどころぶら下がっている。15分ほどで山道にでた。
サク谷道だ。そこから左へ10分ほどで小女郎ケ池にでた。14時になってた。
小女郎ケ池の前で。後ろは蓬莱山
多くのハイカーが食事をしている。靴下と靴を登山靴に換えて、ここから30分
の蓬莱山へ。影が無く晴天。日差しはキツイが風はとても涼しい。

流石に今年初の沢登りで疲れた足は、蓬莱山への登りはきつかった〜。
峠からの琵琶湖の景色は晴天で最高によく見える。
蓬莱山の頂上ではリフトで来た人たちが沢山昼寝をしている。
頂上から下山は2時間かかる。また、小女郎ケ池に戻り、サク谷道を下って行く。
2人とも、足がガクガクしだす(^^;)
「毎週登山してても、沢登りは使う筋肉が違うねぇ」「ホント、疲れました〜」といい
つつ、下山を急ぐ。途中でMICKEYが「足が痛い」と遅れ出す。
16時に車に到着。

帰路で4重衝突があり1時間ほど交通ストップ。18時40分に無事帰宅。
この前の山行記録は諭鶴羽山の記録です