【沢】比良:安曇川・荒谷から釣瓶岳


【行き先】 比良:安曇川・荒谷から釣瓶岳(1,098m)
【日 付】 2001年9月24日(振祝)
【コース】 細川・荒谷出合〜荒谷遡行−釣瓶岳(1,098m)
      −釣瓶岳北部の尾根道−P886−荒谷出合
【天 候】 晴れ
【メンバー】矢問&MICKEY

荒谷は7月に行く予定にしていたが、今になった(^^;) 
細川に6時過ぎに着いた。沢は見つけたが、そのすぐ北部の車止めのある林道が
見つからない。北の集落から南下する林道を300mほど犬に追われながら歩いたが、
行き止まり。水路は下の方に見える。
沢の横にはいつも鯖寿司を買う「へん朽」がある。
そこの空き地に車を置いて沢の所の橋に近づくと橋のすぐ横に道らしきもの発見。

7:05
その道を沢沿いに進む。横切る水路のあとにも堰堤がいくつかあるのでその右岸
に沿っていく。気温はたったの5度! 堰堤の終わったところで入渓。
まだ濡れたくないなぁ(^^;) 4mをはじめ、小さな滝が続く。ガレたところを
越えてまた小滝がいくつか続く。旧仙道の朽ちた橋が架かっている。
それも越えて小滝を越えガレ場を越えると二段10mの滝。

直登でシャワーかぶるにはチト肌寒い(^^;)
右岸を軽く巻く。倒木が多くてMICKEYは進みづらそう。2m、二段4mの滝も登り
ガレ場の3mの滝も快適に登る。

8:00
次の二段5mの滝は左岸を上り、小休止とした。1時間の進み具合としてはちょ
っと少なすぎるが、MICKEYの速度に合わせることにした。静かだ。水も綺麗。

「小滝は全て直登」とMICKEY

次のチョックストーンの5mの滝は登れるものじゃない(^^;)右岸を巻いた。
次の3mの滝を越えたら、斜瀑8mの滝で、右岸の大岩の下をくぐるのだが、そ
のあとが読めない。まずMICKEYが大岩まで先に行ったが、そのあとは僕が一旦沢
に下りてチェック。「巻かず登ってみよう」と僕がまず右の水際を登り、念のため
上からロープを降ろしてMICKEYが登ってクリアー(^^)v。

「この大岩をくぐるの?」
「水が冷たい〜」とMICKEY

8:30
続く二条8mもまず僕が中央を直登し、念のためロープで確保しつつMICKEYが登った。
「いちいちロープ出してたら時間かかるね」
「安全第一。気にするな。そのために出発を早くしてるんやし。」
続く3m、2mなどの小滝はMICKEYも快調に登る。斜瀑4mはまず僕が右岸を
ヘつり登ってロープを出した。いよいよ核心部。

8:53

いよいよ18mの大滝だ

二段18m。この沢の最大の滝。すごい!まず岩棚まで登り、右の岩壁のルート
を探る。ここだと思ったところを登ったが、最後に全く手が無く、右足はミシン
を踏み始める。心臓はバクバク!3度トライしたが、上手く登れない。
岩棚で待ってたMICKEYがシビレをきらせて「私ならここから取り付くけど・・」
「そこは滑るぞ。下に落ちたら終わりやぞ」といってるのにサササッと登ってし
まった。「ううっ、ウマイ・・・(@_@);」「ロープ出したげよか〜(^^)」と上から
声が来る。「バカたれ、ロープは僕が持ってるやないか!(;_;)」あとに続くが、
怖い一歩がある「どうやってここ行ったんや?」と僕が聞く始末(^^;)
「度胸決めて、エイヤ〜と行くのよ」と。「恐れ入りました(^^;)。ここ突破し
ないと撤退ってことになるしなぁ」と核心部も突破できた。参りましたm(..)m

9:21
仙道の橋がまたあった。そこからも3mの小滝が3つほど続き、8mの滝は左岸を巻いた。

9:36
休息タイム。朝食とした。
「あの核心部には恐れ入った。上手く登ったなぁ。感心したよ」
しばらく歩くと右から大きな枝沢。それを過ぎるとまた仙道の壊れた橋が2つ。

遡行図では1つだが、上のが流されてきたようだ。右岸に楓の巨木があり、二俣
を右に進む。遡行図にもあるが簡単に登れる3m〜6mの小滝が10本以上続く。

快適に登るMICKEY 「コレくらい登れるわよ」

10:54
右からの涸谷を過ぎ10分ほどで、トチの巨木。実も沢山落ちてる。休憩。
あとは2m〜3mの小滝がつづく。

11:10
奥の二俣。右岸には炭焼きの釜跡が穴ぼこで残る。二俣の右を進む。

ヘビのお昼寝(^^;)

20分ほどは水が続くが、穴からの水を最後に切れ、そこからは大変な急登。
ヒーハーいいながら、ズルズル滑りながら登って行くのみ。途中の大木のところ
で休憩して、登山靴に履き替え、沢道具を収納した。稜線までキツイ登りだ。

12:00
稜線に出た。

12:10
釣瓶岳山頂。\(^o^)/ 弁当を食べてる4人さんと挨拶。僕たちも昼食にした。
気温は23度。琵琶湖方面の北西展望。

釣瓶岳の山頂にて

12:35
下山開始。北進して1050mの直ぐあとぐらいに右の尾根に続く抜け道があるはず。
5〜6分下りた左手の木の枝に赤テープ。それに「細川への下山口」とマジックで
書いてある・・が、道は全くない。
首までの背の高い笹薮をかき分けかき分け進むという道なき道。
「尾根からはずれるなよ。地図とコンパスをしっかり確認しろよ」「テープ発見!」
と言いつつ進む。それにしてもずっとこんな道カイナ(^^;)15分ほど笹藪と奮闘
したあとは少しはマシになった。しかし、薮にかわりはない。テープを見つけ、
無いところは地図で確認しどんどん進む。テープがあれどしゃがんだ中腰状態が続く。
「こんな道、いやや!」とMICKEYが文句を言い出す。「最短の下山路はこれや」と我慢さす。
600m地点からは斜面も急になり、ズルズル滑る。
足に力がいる。「こんなの道と違う!」「沢の下山路ではよくあることなんや」
と我慢さす(^^;)。

14:40
朝の入渓地点に到着。気温14度。「へん朽」のおばちゃんに鯖寿司2本と太巻き
2本を頼んでおいて、「てんくうの湯に先に行って来ます」と言い残し、汗を流しに行った。

急な下山が足にこたえた。翌日、僕はやや筋肉痛。MICKEYはロボット歩き(^^;)

この一つ前の山行記録は「比良:奥ノ深谷から堂満岳」の記録です