雪の青葉山


【日 時】平成13年2月22(木)
【行き先】青葉山(東峰693m 西峰692m)
      (福井側では「若狭富士」 京都側では「丹後富士」と呼ばれる)
【天 気】曇りのち晴れ
【コース】釣り具エサ「でんぶく」−高野−青葉山東峰(963m)−西峰(692m)
      −松尾寺−高野−釣り具エサ「でんぶく」
【メンバー】てる、矢問 

てるさんを乗せて、前夜23時に「でんぶく」に到着。家から約2時間ほどの距離。
6時過ぎに起床。昨日は雨が降っていたが、綺麗に晴れている。
親しくしている釣り具エサの「でんぶく」のお母さんもお父さんも、
「もう熊が起きとるよ。シシもいるし冬は誰も登らんよ。責任持たんぞ」と脅す。
てるさんと「熊」の言葉にチト引きつる(^^;)
いつもならこの店の前でも1メートルは雪があるのに、今年は全くない。
先週電話で聞いたときはまだ20センチほどあるって言ってたのに。
ここから登山口までは歩いても15分程度。こんなに雪が少なくては楽勝と
7時半まで店でしゃべってた。さあ、登山準備と意気込むや、「うわ〜
大変だ。靴がない」と、てるさん。「ここにあるやんか」と見ると・・・。
「ドヘーッ!!沢靴やんか〜。こんなので雪山は無理やなぁ。」ここで敗退か。
「おおっ、MICKEY(妻)のゴアの登山靴積んでるよ。はけるか」とテスト。
「なんとか登りはいけそう。下山は運動靴に換える」と。
雪山に沢靴を間違えて持参するとはてるさんも慌て者でんなぁ(^^;)
東峰と西峰を行くぞー
7時40分 ホナ出発しよか。
無人野菜売り場ではキャベツが一玉100円!!今は高騰しているのに。
下山時にあれば買おう。登山口にやや迷う。治山工事で道がすこし変わっている。
こんなとこから地図とコンパスで確認に確認。民家の横を抜けると
道標があった。しばらく工事道を登ると右に入り山の中へと進む道となった。
雪はくるぶし程度。拍子抜け。第一ベンチ暑くて服を脱ぐ。第三ベンチ前がNHKの
中継所。小休止しつつ「てるさん、これみてみぃ・・(^^;)」手のひらを広げた大きさ
より大きなしっかりした熊の足跡が!!!「ホンマに熊がもう起きてるみたいやなぁ」
「いま冬眠明けで一番空腹では・・・」他にはイノシシやウサギの足跡。
「人が通るぞ〜、おいらは怖いぞ〜」と大声を出したり咳払いをしたりして登る。
く、熊の足跡や〜(^^;)
知らない人が見たら、メチャ滑稽な2人にうつるだろう(^^;)。
9時10分 東屋。日本海が綺麗に見える。良く息子と泳ぎに行く難波江も綺麗に見える。
東の方には大島半島も見える。ここも僕が良く行く釣り場。
ここからの景色はGood
ここからは雪が膝くらいになる。てるさんがラッセルを楽しみたいようで「先に行かせ
てください」と。「うわっ」と声を出しながら股下まで沈んだりしながら進んでいる。
「なんで矢問さんが沈まないのに僕はこんなに沈むんかなぁ」「雪の踏み固め方が
チト違うからやと思うよ」とかいいながら登るものの、てるさんはよく沈む。
「四つんばいでハイハイしたほうが楽みたい」とてるさんはとうとうハイハイをしだした。
9時20分 祠の前から西方の舞鶴方面が綺麗に見える。てるさんは油断して胸まで沈
み大事なデジカメを雪の中に落として必死に探してた。
大事なデジカメが〜(^^;)
「てるさん、ホンマに雪とよう遊んでる(^^)」
9時30分 第5ベンチを過ぎてからはホントに雪が深い。
股下までありなかなか進まない。
東峰まであと少しと思うが、斜度が急になり、エッサ・ホイサと進む。
「てるさん、先にいくか〜」「遠慮しときます」「ホナ行きマッセ〜。」
テープもほとんど無い。ルートを慎重に見極めて、安全なコースを進む。
青葉神社が見えた〜
10時35分 やっと頂上に着いたのに朝の晴れ間はどこへやら。曇って展望なし。
雪は深い。青葉神社に腰掛けて、小休止。昔は女人禁制の霊山だった。
ここから西峰へは鎖場やら馬の背やらの岩稜地帯。雪もあるので踏み抜きに注意しない
とならないし、気温が高く足場の雪が溶け出しているのもいやなところ。
「矢問さん、これ行くんですか。こんなん道と違いますよ(@_@);。」「地図でもこれし
かないし、間違いないよ。クライミングの世界やなぁ。足場と手をしっかり確認せんと
落ちるぞ。クライマーのてるさんの世界やで〜、先行く?」「いやですよ〜。」「ホナ先
行くよ。ちょっとまってて。鎖場とか確認してくるから」と進む。雪もありなかなか手
強いコース。トレースなんて全然無い。「鎖とはしごがあるよ。コース間違いなし。落
ちそうな雪は先におとしとくからゆっくりおいで〜」「こりゃ行場ですよね。」足一つ
やっと乗るような岩場や鎖場、鉄梯子がつづく。梯子も半分以上雪に埋まってる。
大きな岩穴がいくつもある。「てるさん、熊おるのとちゃうか・・・」とコワゴワ通過。
厳しい細い岩場も続く。岩と岩の間の雪の吹きだまりにてるさんが沈む(^^;)
無雪期なら30分のコースが・・・なかなか進まない。あと一息だ。頑張れ〜。
西峰まで雪が深くてなかなか着かない(;_;)
12時20分 西峰到着。西権現にお参りして頂上の岩を登り展望を楽しむ。
良い天気になったなぁ(^^) 日本海が綺麗だ〜
「すごく綺麗ですねぇ!!」とてるさん。お互いに記念写真。釣りで行き慣れた
海岸線や筏が見える。晴天になりほんとにいい眺めだ(^^)。小屋の中で昼食。
「おおっ、でんぶくも見えるぞ」  12時57分 下山開始。
しばらくして古い祠のところで道が不明瞭に。地図でチェックし四方を偵察。
その間にてるさんは靴を下山に備えて自分の運動靴に履き替えていた。真南に降りて
やや西に行く道があった。コレに違いない。快適に降りる。
「てるさん、靴大丈夫か〜」「もうビショビショですわ〜(^^;)」「雪深いモンなぁ」
13時40分 雪原のような広いところに出て、鳥居に到着。
13時50分 西国霊場第29番札所の松尾寺に到着。思いっきり水を飲み、
売店前で服を脱いだ。あとは南下せずに東進し、高野に出る道をとった。
売店のおばさんが「高野までの道も雪深いよ」と言われた。ホントその通り(^^;)
高野の無人野菜売り場では、あのキャベツがもうなくなっていた(;_;)
15時00分 でんぶくに到着。例年どおりまともに雪があったら2峰は行けなかった
と思う。7月には花の山とも言われる花の宝庫。夏にも来てみたい。
でんぶくのお母さんに、妻へのおみやげの野菜や米を頂いて帰路へ。

いやいや、温泉によりましょ。「湯ったり館」にご案内。たった300円という
山を見ながらの展望温泉。マッサージ機も無料だし。平日ですいてて大満足(^^)。
てるさん、お疲れさま〜。楽しかったね〜。
この山行記録の前は雪の武奈ヶ岳の記録です