【播磨】最後の残雪を求めて黒尾山(1024.7m)


【山 行 日】2021年(令和3年)2月19日(金)                  
【行 き 先】宍粟市・黒尾山(1024.7m)
【コ ー ス】乗取~林道・第3駐車場~(過去/記帳所)看板・林道分岐-口滝
      -不動尊・不動滝-虚空蔵尊-黒尾山1024.7m
      -虚空蔵尊-中央稜-看板・林道分岐~林道-第3駐車場
【メンバー】矢問の単独             
【天  候】曇りのち晴れ  
去年からのコロナ禍でスノーシューハイクも行っていない。
新型コロナ緊急事態宣言中は、極力県内や市内での登山遵守を心がけたい。

18日に宍粟市に大雪警報が出た。2月初旬に残雪もとけたらしい黒尾山にも翌日ならば
20cm位は積雪が残っているだろう。19日の天候は曇りだが昼前から晴れに変わる予報。

天気の回復時間を期待して家をゆっくり9時に出た。中国道を山崎で降りて北上。
黒尾山に過去登ったのは2001年の2月2009年の10月。12年ぶりで国道を北上しす
ぎて乗取の集落へと戻ったが、林道入り口にシシよけゲートも記憶になく開け閉めして進
んだ。2009年10月の記録ではここで集落の方とお話ししているのだが・・・。
   
   
2回目くらいまでの新雪のカーブは4WDをロックして曲がれたが、第3駐車場らしき
スペースの次の右カーブはズルズル滑って空回りして登れない。2001年デリカスペース
ワゴンでは登れたこの雪のカーブも、このエクストレイルのトルクでは無理だな・・・。
こわごわバックで第3駐車場らしき所まで戻り、新雪で真っ白なスペースに駐車。

11:20
締まっていない新雪。基本はつぼ足だが、山頂近くの急な斜面が気になるので、お守りに
6本爪軽アイゼンとワカンを持参することにして出発。
林道沿いの植林の上に積もった雪がドサッドサッと爆弾のように落ちてきて粉雪が舞う。
首筋に入ると冷たいのでネックウォーマーをつけた。これで安心して植林下も歩ける。

20センチほど昨日の降雪が残る林道は流石に誰も登っていない。
あるのは新雪の上に鹿や狐の足跡のみ。じつに静かだ。
11時45分を過ぎてやっと青空が覗き始めた。やはり残雪の登山には青空が似合う。
   
   
11:55
2001年には屋根のある記帳所があった林道分岐看板の所まで35分かかった。

2001年の2月4日にMICKEYと登ったときはここに8時半に着いていたのだが、今日の
家の出発時間からしても3時間ほどの差。「今日は時間的に登頂できるだろうか・・。」
ちょっと不安が頭によぎった。「不動の滝まででも行ければよしとしよう」。
   
   
   
12:20
右手に賽銭箱がある口滝に着いた。小さな滝で迫力が無い。
そこから左手(西への登り)に進むかまっすぐ北東の林道を進むのか迷ったが、まっすぐ
林道を進んだら西へ地形図Ca863の方への新しいルートでも出来たかな、と進んでみた。
しかし、イバラも増え予想した手前で林道終点・・・。元に戻って西へと進むことにした。
   
   
   
   
12:55
岩屋根の下に不動尊がある不動の滝に着いた。雪とつららに包まれて水が流れている。
相棒がいないためかヤケに疲れた。先に進むかもう帰るか・・・。
動画を撮りつつ「天気も良いし無風だし日暮れまでには下山出来そうだ。」と決心。
   
   
   
谷間を登るもルートは・・・・。右手斜面の雪の下に虎ロープが少し覗いていた。
虎ロープをつかんで登り、流れを渡って左へと少し進み、そしてまた右岸へと渡る。

ちょっといやらしい雪斜面のトラバース道。しっかり足底をつけて通り抜ける。
そして急な登り。雪の下に落ち葉の層があり滑る。途中で6本爪アイゼンを付けた。
無雪期ならきっとジグザクに踏み跡がついていると思われるが木をつかみながら直登。
「下山中央コース」の標柱のある尾根に出た。あとはこの尾根を半時間ほど登るのみだ。
   
   
   
14:05
虚空蔵の祠に着いた。祠の右横に出てここからの尾根筋登りもなかなか疲れた。休憩。
何度も「もう今日はやめようかな。でも山頂までもう少しだし・・・」と弱い心が見え隠
れして葛藤ばかり。「山頂からの展望を期待して~レッツゴー」と小さく叫んだ。 
   
   
   
14:35
黒尾山1024.7mの山頂に到着。「あ~、やっぱりここからの展望は良いよなぁ~」
絶好の展望台と言われる兵庫最南の1000m峰。体が冷えないうちに上着を着た。

西の方には日名倉山、後山、三室山が見え、北には氷ノ山、藤無山が見え、東には暁晴山、
雪彦山が見える。流石にここから見ても宍粟の山々にも残雪は少ない時期になった。

遅いランチタイム。下山時間も気になるので、時間節約でラーメンとおにぎりだけにした。
ガソリンストーブのポンピングをしながらも展望を楽しむ。「風も無く、良い天気だ」
無線機も持参したが時間が無いのでCQを出すのはやめた。
   
   
   
   
15:20
下山開始。う~ん・・・急に右太ももと左ふくらはぎに筋肉痛が来て攣りそうになった。
痛さを我慢しつつゆっくりと下った。10分ほどで行者への分岐。2009年10月に相棒
と行ったし今日は時間が無いのでパス。

15:35
虚空蔵の祠。このあとは、来たルートではなく中央尾根をまっすぐ下ることにした。

しかしこれが新雪で締まっていない雪のため滑りやすい斜面の連続。
木から木へと新調につかみながら下る。滑らないよう足に踏ん張る負荷がとてもかかった。

途中で岩の絶壁に2度ぶち当たり、尾根の東進をあきらめ右へと巻き、下の沢筋の林道が
見えたので南南東へと下った。スギの倒木沿いに滑らないように慎重に下る。
   
   
   
16:40
林道へ出た。5分ほどで林道分岐の看板の所。
まだ明るいので安心して、ここからは朝の自分の足跡に沿って下るのみ。

17:05
車の所に着いた。下山完了。日没40分前。セーフ。
シシよけゲートを過ぎると朝あった雪はほとんどとけていた。

道の駅「播磨いちのみや」で雨具を脱いでコーラをがぶ飲みした。
スマホアプリで位置情報を把握していた相棒は風呂を沸かしてくれていた。感謝!
 2021年2月最終日の新型コロナの兵庫県患者状況
 

本日のルート 
 
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