黒尾山(1025m)


【日 時】  平成13年2月4日(日)立春
【行き先】  黒尾山(1025m)・・兵庫50山
【天 気】  曇り時々晴れ
【コース】  3コース分岐点−不動滝コース−不動尊−不動滝−虚空蔵尊−山頂
       −虚空蔵尊−左俣コース−3コース分岐点
【メンバー】 矢問&MICKEY

 朝6時過ぎに兵庫県最南の1000m峰に向けて出発。今日は曇りで夜から崩
れる予報。中国道を山崎で下りて国道29号を北上。伊和高校前の西安積橋を渡
り乗取集落の奥の林道にはいると、積雪。それも先行者のタイヤ跡はない。1人
の人間と1匹の犬の足跡・・・。ハンターのようだ。
看板には「猟期は2月15日まで。山には入る人は目立つ服装で」とある。
さらにどんどん登る。ハンターの足跡が無くなった。タイヤ幅ほどのミゾがつぶ
れていて、渡れない。石を埋め込んで渡る。又しばらく行くと、今度はミゾの鉄
板がはずれている。よっこらしょと運ぶ。どんどん雪が深くなる。分岐の所の記
帳所の横に停めた。この奥に駐車スペースがあるが、積雪と傾斜でココまでにした。

8時30分 登山開始。不動滝コースを登る事にする。「カウベルも付けてお
こう」と2人ともぶら下げる。消えかけの数日前の1人の足跡がある。今日は先
行者無し。実に静か(^^) これだから兵庫の山は好きだ。
先週の千町ケ峰と違い、雪がややしまっている。膝下程度で歩きやすい。

小滝に向かう

しばらく行くと小滝。さらに進むと不動尊があった。雪は膝程度になる。道標や
テープがしっかりあり、わかりやすい。その右横を見たMICKEYが「おおっ、スゴイ。
滝が凍ってるよ」と。これが不動滝か。綺麗だ。

不動尊 凍っている不動滝

この沢を滝上で渡り左へカ
ーブしていく。ここからは山の斜面を歩くが、木の枝や笹が張り出していて、し
っかり雪を乗せているため何度もくぐるたびに、「バサッ」と首筋に落ちる。
「ヒエッ、冷たい!」の連続。太陽が時々顔をのぞかせる。無風。「うわぁ綺麗」
景観を楽しみながら登る。しばらく杉の樹林帯をぐんぐん高度をあげて進む。
ちょっと休憩して行動食。「吹雪くかと思っていたけど良かったなぁ」と話す。
ワカンを使うほどではない。

 10時30分 中央稜コースとの合流点に出た。ここからはさらに勾配がある。
キックステップで登る。ときどきズルッと滑る(^^;) 虚空蔵尊がある。

虚空蔵尊

この右をさらに登る。勾配がさらにきつくなる。鹿よけネットが張ってある。「アッ」
と木を持つと、枝の雪が「バサッ」と落ちてきて雪だるま状態。お互いに大笑い
(^^) 案外キツイ登り。途中に「行者尊25m」という所もある。鹿よけネット
の外になる。

 10時40分 山頂\(^o^)/。

このあと晴れた山頂 ゆっくりと昼食(^^)

誰の足跡もない。握手。「毎週のように雪の山頂で握手している夫婦も少ないやろなぁ」。
雪は膝まで。廃墟となった無線中継所は寒々としている。

少しずれるとボソッと腰まで雪に埋まる。記念写真を撮り、昼食場所の準備。
雪スコで整地。無風で寒くない。ラーメンを食べて、カレーうどんも作り時間的
に余裕があるのでのんびりムード。日が差してきた。展望がひらけた。「ついて
るなあ(^^)」ついでに無線機で遊んだ。携帯電話もかかる。

 11時45分 下山開始。雪の頂上に1時間もいたことになる。誰も来ない
(^^)虚空蔵尊の所から、左俣コースを採ることにした。ここからはなかなかの急
な下りになる。
MICKEYは尻セードのために持ってきたプラプレートをお尻に敷いて「ウァオー!」
と下る。速い。気持ちよさそう。僕は一歩一歩この気持いい雪道をかみしめて歩
く。MICKEYは、最後まで出来そうな斜面は「メチャ楽しい!」と、ぜ〜んぶして
いた。何度も離れるので無線機は重宝した。

13時00分 左俣の車止めスペースに着いた。そこから少し下ると中央稜の登
り口もあった。デリカが見えた。13時10分到着。
4WDの軽自動車が1台停まっていた。
登山記帳を見ると3名のパーティらしい。僕たちのラッセル跡を進んでいるよう
だ。
この記帳場である分岐点は落石が多い。出発時も、帰ってきたときも「カラカラ
ッ」と落ちてくる。雪の上に新しい落石がいくつもあった。山側斜面に置かなく
て良かった。
 先週と同じく、「よい温泉」に立ち寄って汗を流して16時帰宅。今日も気持
ちの良い静かな雪の山歩きが出来た日曜日だった(^^)。

この山行記録の前は千町ケ峰の記録です