【北摂】妙見奥ノ院から歌垣山


【行き先】 歌垣山(663.4m)
【日 時】 2018年11月17日(土)
【メンバー】MICKEY・矢問 
【コース】 真如寺-妙見奥ノ院-堀越峠-歌垣山(女山・男山)
      -倉垣天満宮-真如寺P・・・・野間の大けやき  
義父の介護と春からの畑作業開始で、二人ともなかなかまともな登山に行けず、相棒と
ともに今年の春以降で登山をするのは、先月28日に行った氷ノ山に続いて二度目。

先月の氷ノ山の山頂の人混みには閉口した相棒は、近くて地味で静かな山を希望した。

1997年に愛犬ラッキーと登り、20年前の1998年には次男と二人で視覚障害者の登山
サークル「山ネット」の下見に登山し、2002年に視覚障害者の登山サークル山ネットで
相棒とも仲良しのとっこさん達と引率登山した
歌垣山に行くことにした。

7:15
「今日はバイクで行こう」
MICKEYはスーパーカブ50、僕はクロスカブ110で家を出発。
   
   
   
   
7:55
真如寺さんの参拝者駐車場の端に、相棒のスーパーカブ50と僕のクロスカブ110を
停めさせて頂き、真如寺への参道を登る。
左手の川沿いには寒椿やびわの花も咲いていた。
「あの柿色の実は、何の実かしら」とMICKEY。「これはカラスウリの実だね。 カラス
ぐらいしか食べないと言われているけど、根や果実には薬効もある。実が若いときはスイ
カみたい。夏の花の時期ならテンニン草みたいに髭もじゃの花が見られるよ」と僕。

8:10
真如寺をお参りする。カエデも綺麗に色づき始めている。静かだ。
2002年に山ネットの皆さんと来た時は、真新しくなった時だった。
   
   
   
   
すぐ横の山道を登っていく。今年の台風で道がえぐれている部分が50mほど続く。
ヤブムラサキの実が綺麗だ。タカノツメの黄葉の絨毯も続き良い香りがする。
「この香りはカツラの落ち葉の道でも香るね」とMICKEY。
「マルトールの香りだね。カラメルの甘い香りと言う人もいるし、砂糖醤油のおせんべい
のにおいと言う人もいて感じ方は色々だけど、僕はカラメル派。」と僕。

8:50
石段を登り、能勢妙見山奥ノ院に着いた。
「あっ、ここはよく覚えてるわ。とっこちゃんと食事をしたよね。」とMICKEY。
「16年も前の事をよく覚えてるね~」と僕は感心した。とっこちゃんは僕の元同僚で、
山ネットのサポートに何度か来てくれた。今は元気に和歌山で住んでおり、今年の春に
久々に会う機会があったが、議員夫人としてもお母さんとしても忙しい毎日のようだ。

本堂の横に続く、鐘撞き場などがあるやや高い場所にも行ってみた。

ここから尾根伝いに北進して堀越峠に行こうとしたら「今日はまともな道で行こうよ」と
相棒。「すぐ近くの四等三角点にも寄っていかない?」と聞くと「今日は寄らない」と。
これに従うことにした。

(この南東方向のP540.7mにある四等三角点「奥ノ院」。三角点の横には大きな井戸跡か
とも見える監視哨(監視所跡)があり、戦時中には空襲する爆撃機を見張る為に、村人が
交代で詰めていたらしい。慶佐次盛一氏の「北摂の山々/上」では「大きなからの水槽」
となっているが、監視所跡というのが正しいようだ)
   
   
   
   
キノコが沢山生えていたり、大きなホウ葉の絨毯に続き、次にタカノツメの絨毯が続く。
「このタカノツメの絨毯、本当にいい香りよね~」とMICKEY。尾根筋下りではこの香りも
無かったかと思うと、MICKEYの言葉に従って良かったのかもしれない。

9:35
堀越峠。
少し東側に行くと正面尾根へと登る丸太階段が始まる。やはり登りはMICKEYにはついて
行けない。ヒノキ林のところで男性とすれ違った。
   
   
   
   
10:00
歌垣山の南峰女山山頂。「ふれあい広場」と称され、黒御影石にで囲まれた二等三角点や
展望台や東屋がある。
MICKEYはすでに展望台に上っていた。北側には剣尾山や深山方面が見え、東は鴻応山
が見える。

「朝も食べていないのでおなかがすいたわ~」とMICKEY。
昨日MICKEYが義父の畑で作ったニンジンで作ったキャロットケーキも持ってきたので、
日の当たるベンチでコーヒーブレイクにした。風も無くて快適。

コーヒー豆「ホリデーブレンド」をポーレックスのミルで挽いて、自作のヒノキのKuksa
(ククサ)にコーピーをドリップ。「う~ん、静かだし、いいわ~こういう時間」とMICKEY。
   
   
   
   
   
 一旦下りトイレ前から北峰男山山頂へと登る。「かがいの広場」と称したこの場所は、
歌詠場や歌碑や石碑などが設置されていて、歌会の集会ログハウス(森林学習館)もある。
「セブンイレブンの森」という2013年3月・セブンイレブン記念財団の看板もあった。

「20年前に次男よっくん(こまどんとも言う)と登って来て、よっくんがここで投稿した
短歌が見事に入選して冊子が贈られてきたのが良い思い出だなぁ」と僕。

歌垣山は大阪50山の一つ。万葉の時代より男女が集まり歌合わせが行われた山で、
関東地方の筑波山、九州地方の杵島岳と並ぶ歌垣三山の1つと言われている。

11:05
下山開始。少し来た道を下り右手(西)へ倉垣天満宮の方へとヒノキ林を下る。
登ってくる男性とすれ違った。今日すれ違うのは2人目となる。静かだ。

11:35
倉垣の集落に出た。椎茸栽培もされている。栗の老木は伐採され、苗木が鹿害防止ネット
に保護されて沢山植えられている。道路前のJAの建物が解体中だった。
   
   
   
   
   
すぐ近くの倉垣天満宮をお参りし、大阪府の天然記念物にもなっている樹齢400年を
超える大イチョウを見に行くことにした。高さ22m、幹周り9mのご神木だ。
鳥居付近には沢山の鹿の糞が落ちている。

今の時期、イチョウの黄色い葉が綺麗だ。銀杏が沢山落ちていてかおりが漂っていた。
雌の木のようだ。花粉を飛ばす雄の銀杏はどこにあるのだろうか。

鐘撞きの建物は鐘もなくなり朽ちているのが痛々しい。
   
   
   
   
ここからは車道沿いに30分歩いて、バイクの駐車地点へと戻る。  11:25着。

「お昼はおいしいパン屋さんに行こう」と、ほど近い「野間の大けやき」へとバイクを走らせた。
田畑の北向かい側にある「薪パン日々」という国産小麦を薪窯で焼くパン屋さん。

今日買ったのはチーズフランス、クルミのミルクパン2個、天然酵母のベーコンエビ2個、
ジャガイモとグリエールチーズ入り2個、杏とクランベリーのクリームチーズ入り2個、
チョコレートとオレンジ入り、イチジクとクルミのカンパーニュ、天然酵母のクロックムッシュ。
同じ店内のノマディックでは、お惣菜ケーキ2種を1切れずつとオーガニックハニーブッシュ
ティ1本を買った。

お庭のテーブル席で野間の大ケヤキを見ながら、二人であれこれゆっくりのんびり食べた。
食べきれない量なので、残りは持ち帰ることにした。

「本当においしい!全て裏切らない味!。感動~!」とパンにはうるさいMICKEYも大絶賛。
「ここのパンは、絶対に満足すると思った」と僕。「また来たいわ」「また来よう」。

13:20
バイクにパンを積んで帰路についた。
14時過ぎに家に着き、荷物を置き、6km先の義父の畑へ二人してバイクで水やりに行った。

明日は能勢妙見山の整備活動の後、午後から義母をつれて、義父が入院している病院へ行く。
 本日のルート
 
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