【三田市】有馬富士公園での研修会


■日時:2015年5月17日(日) 研修13:00~14:50
■場所:三田市 有馬富士公園
■天候:晴天
■実施:FIGOから参加者26名
   
   
  今年の森林インストラクター兵庫会(FIGO)の総会と5月の研修会は、I会長やTさんが
活動されている「有馬富士」のある有馬富士公園で実施されるので参加した。
昨日と打って変わって晴天でとても暑い。ここは駐車場も無料なので利用しやすい。

有馬富士は何度か家族でも登っているし、今年の1月には視覚障害者の登山サークル
「山ネット」のサポート
でも登っている。
しかし、展示室などの建物内は入ったことが無くて新鮮だった。

標高は374mで4等三角点を持ち、地元の人は見る角度からツノの様に見えるので「角山
(つのやま)」と呼ぶ人もいる。
   
   
「有馬でもないのになぜ有馬富士か」と聞く人もいる。昔ここは日本の律令制ができた
飛鳥時代から有馬郡という摂津国の郡名で、昭和33年の三田市の市制前は有馬郡で
あった。

日本各地にある「富士」と呼称される「郷土富士」の多くは山容が富士山に似ていること
によるが、歴史的に富士山と何らかの関係がある山やその土地を代表する山にも「富士」
を付したものがある。しかし、この「有馬富士」は正式名である。
富士山の標高は3,776 mで、有馬富士はその約10分の一の標高であることもおもしろい。
   
   
福島大池は人工の池で、行基が1300年前に作ったと言われている。兄池と呼ばれ、次に
作った伊丹市の昆陽池が弟池と呼ばれている。(弟池の昆陽池の方が広い)

池の畔の古民家は以前も山ネットの引率で行ったことがある。
移築されたのではなく油屋をイメージして新築され、屋根はいつも芦生へいく際に通っている
美山町のかやぶき職人に依頼して3000万円で作成し、建物には5000万円の合計8000万円
かかったらしい。
   
   
I会長とTさん、そして三田市の会員の引率で公園内の1部を回り、この公園の成り立ち
や、ルート上の草本類、木本類について、対象が小学3~4年生達への説明パターンとシ
ニア大学などの高齢者が対象の時の説明の方法や質疑応答の例を学んだ。
 さすがに皆さんインストラクターであり、それぞれが得意とする分野を説明し合うので
学べることは多かった。

観察したものは、ヒトツバタゴ、ナンジャモンジャ、シロシタホタルガの幼虫、サワフタギ、
ニワゼキショウ(花裏に線あり)、オオニワゼキショウ(花小さい・実大きい)、
エゴノキ(サポニン/魚とり)、ミツマタ(お札、子供関心高い)、 オトシブミ(子供には意味
がわからない)、ホオノキ、キショウブ(葉の裏表について)、 カザグルマ(クレマチスや
テッセンとの歴史的流れ)、トチノキ(雄花雌花両生花と実の出来具合)等々
ほかにも沢山教えて頂いた。
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