【因幡】狩谷山から東山(とうせん)リベンジ


【日 程】2014年9月14日(日曜日)
【山 域】鳥取県八頭郡智頭町と若桜町の町境 東山(1388m)
【コース】岡山県英田郡西粟倉村 若杉原生林駐車場-若杉原生林
     -芦津・吉川越-狩谷山1158.9m-林道-東山1388m 
     復路は若杉峠の東屋を経由して ピストン
【メンバー】矢問、MICKEY
13日は京都の「宝ヶ池・連続学習会」の第三回目で、生物多様性の豊かな森づくりのための
生物、植生、地形等の情報地図の作成方法を京都府立大学と京都学園大学の先生に学んだ。
午後は、芦生でよくご一緒しているFさんやHさんと同グループとなり宝ヶ池横の山を実習で歩いた。
   
今年の夏は週末の度に天気が悪くて登山にも沢登りにもあまり行っていない年となった。
9月1日に人事異動があり新職場で2週間が過ぎた。疲れもややあるが気分転換したい。

今年3月22日(土)の残雪期に東山を目指したが、前日の降雪で駐車場までも3キロほど
雪上歩行を強いられ狩谷山までしか行けずだったので、無雪期に歩いてみることにした。

家を3時半過ぎに出た。晴天で星が沢山出ている。この連休は天気が良いという予報。
中国道の加西SAで朝食をとり、鳥取道を大原の次の「西粟倉」で下りて、大茅スキー場の
前を通り、若杉原生林の駐車場まで140km。
   
   
6:35
若杉原生林駐車場。姫路ナンバーの車が1台のみ停まっている。
今日は二人とも、水筒(ペットボトル)の代わりに今年新しくなったハイドレーション
システムのPlatypusBIG ZIP LP を試すべくザックに装着して出発。

半年前の3月の積雪の風景とは大違いの道を歩く。空気は冷たくて気持ちよい。
「森林浴の森・日本100選」に選ばれた若杉天然林は立派なブナの木も多い。
男性と女性が植物か苔の写真を撮っておられた。さきほどの車の主だろうか。
   
   
3月の時と同じく、P1111mに向かって最短距離で県境尾根を越えるべく進路を北西へと
変える。3月には積雪でわからなかったが、丸太階段がついていた。
県境尾根から地形図とコンパスを見ながら北西へ下って行く。間伐木がある道無きルート。
そしてP1111mに向かって斜面を登る。P1111mあたりは見覚えのある立派な木々がある。
   
   
7:35
3月には急な雪面下りでやや苦労した芦津・吉川越への急な下りにも丸太階段があった。
「また帰路にここを登るのよねぇ」とMICKEY。「また帰路はしんどいなぁ・・・」と僕。
立派なブナとその横に3月は頭だけ出していた環境庁の説明看板が今日は読める。
   
   
   
   
   
狩谷山への登り手前のすぐ西側(智頭町側)に直径60cmほどの杉を数本切り出した真新
しい跡と、木の運び出しに使ったらしい新設未舗装の林道が伸びてきているのが見える。 
   
8:00
狩谷山1158.9m。駐車場からだと3月積雪期の半分の1時間半でここへ来ることが出来た。
ここにも国定公園の説明看板があるが、3月は2m以上の雪の下で全く見えなかった。
晴れ予報のはずなのに、ガスが出てきて曇り始めた。「天気予報は、はずれたのか??」
   
   
「狩谷山から先は3月に行けなかった未知の世界ね」とMICKEY。
狩谷山から丸太階段を下り、小さなアップダウンが続く尾根道を北進する。
日陰で涼しくて良いのだが、東側の展望がガスで見えないのが残念だ。
立派なブナが点在する尾根道だ。

沖ノ山林道に下る丸太階段の手前で正面に「東山」が見えるのだが、山頂がガスに覆われ
ている。「展望は期待できないかも・・・」とMICKEY。キノコがあちらこちらに出ている。 
   
   
8:55
沖ノ山林道(舗装路)にでた。「林道・智頭若狭越」。ススキが沢山ある。
50mほど左手に軽自動車が駐車してある。人はいない。

「地積調査で笹藪を切り開いたというルートにどこから入るのだろうか。」と、舗装林道を
左へと智頭町側に100mほど歩いたがササで遮られてわからない。北への未舗装林道を
50mほど進んだががささで覆われてわからない。
   
   
「これかな」未舗装林道入り口のすぐ左手の看板の横にそれらしき隙間があったので進入。
湿地帯で進みにくいが間違いない。すぐ右手に先ほどの未舗装林道が見えている。
(★復路でわかったが、未舗装林道を100mほど北へ入った左手に「東山登山口」がある)

地積調査で切り開かれ、ピンクのテープと紺色の杭が打たれた2m幅の笹道を登る。
地質調査で背丈より高いササを切り開かれたからこそ無雪期にも登れるようになった。
ガスがどんどん濃くなり、雨具は要らないものの霧雨の様に5分間ほど降った。
   
   
Ca1320mあたりからの尾根道からはまた立派なブナが点在する。ガスに包まれ幻想的。
「ピィーッ」鹿の警戒音がしたかと思うと、山頂まであと100mほどと言うところで
男性が上から下って来て「ガスで何も見えなくて残念でした」と笑っておられた。
先ほどの林道にあった軽自動車の主かもしれない。 
   
   
10:05
東山(1388m)。まだガスが漂っている。しかし気圧は良い方向に上がりつつある。
「急ぐことはないし、ガスがある程度消えて展望を楽しんでから下山しようか」と僕。
「久々の静かな山頂だし、のんびりしましょ」とMICKEY。

ガスっぽい中で記念写真を撮って、MICKEYは食事、僕は無線機FT1DでAPRSを発信。
鳥取空港近くのJH4MGU-10局に電波が届いた。これでGoogle Maps APRSにも出ている。
 
 Google Maps APRS
無線機をワッチしていると、JS3RIPさんが9エリアにいるらしいJFFさんをコールされていたが
応答無しだったので、僕がRIPさんをコール。南丹市の深山にいるとのことで、久々にロング
QSOが出来た(10:25a.m)。そのあと大東市の飯盛山からCQを出されていたJR3OWVさんとも
久々にQSOできた(11:02a.m)。そのあと僕もゆっくりと食事をした。
無線機ID-31を出して、D-STARのゲート越えで生駒430をコールしたが応答無しだった。

まずは南側のガスが飛んでくらますの向こうに三室山その右に後山、駒ノ尾、ダルガ峰、
右手前に沖ノ山等が見えた。次に西側の鳴滝山方面が見えた。そして東側も見えた。
北側だけはなかなかスッキリとしないので氷ノ山や扇ノ山のてっぺん付近が見えない。

MICKEYの座っている近くに綺麗な青みがかったはねのクロアゲハが優雅に飛んでいる。
   
   
   未舗装林道からの東山登山口
12:05
下山開始。「山頂に2時間も居たのは初めてだな」と僕。
「展望も楽しめたし静かな山頂でゆっくり出来て良かったわ」とMICKEY。
   
林道への下りでは湿地を通らず、未舗装林道への登山口へと出た。
林道からの登りや、芦津・吉川越からP1111mへの登りはいつものごとく僕は休みつつ
呼吸を整えながら登るものの、MICKEYはどんどん先にパワフルに登って行く。
   
   
県境尾根からは、3月にパスした若杉峠の東屋に行くことにした。
東屋から正面に、3月に登ったくらますが大きくみえるこの東屋へMICKEYは初めて行く。
途中にあったミズメのところで、MICKEYに香りを嗅がせた。「すごい!サロンパス臭」
「MICKEY、ストップ!」進む方向に大きなマムシが枯れ葉の上にいた。

14:15
若杉峠・東屋。朝とは大違いの青空で3月に登ったくらますや三室山がはっきり見える。
軽装のご夫妻が来たので、しばし歓談し、僕らは先に下山した。
原生林入り口付近では複数名が散策されていた。

15:00
駐車場に着いた。車が8台ほど停まっていた。
歩行距離16.4km、歩数計は24,500歩、消費カロリー3,603kcal、燃焼脂肪 87.6g。

PlatypusBIG ZIP LP は、最初少しゴムホース臭い感じがあったが、下山の頃にはそれも
なくなり、こまめな水分補給になかなか良かった。(僕の容量は2L、MICKEYは1.5Lを使用)


前回同様にあわくら温泉に行って汗を流した(500円)。下界の気温は25度と今日は涼しい。

大原から鳥取自動車道に乗ったが、宝塚付近で事故があり大渋滞。神戸三田にも行き着けず
中国道から舞鶴道に入り三田西で下りて地道で迂回して帰宅。ガソリン切れ寸前でヒヤヒヤした。
 本日のルート
 
 
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