【宝ヶ池】冬の森の利用と手入れ ~冬の森を楽しもう~


【行き先】 京都・宝ヶ池公園
【日 時】 2014年12月21日(日)
【メンバー】MICKEY・矢問 (参加者は、その他F氏はじめ学生さん達)
 今日は「宝ヶ池 連続学習会」の第5回目。毎回200円という安価な価値ある勉強会。
家から遠いので2時間弱かかるのと交通費が片道1,000円弱かかるが、勉強になる。
10月26日(日)の第4回目の「生物多様性を学ぶ」から2ヶ月。
 
第5回のタイトルは「冬の森の利用と手入れ~冬の森を楽しもう~」である。
朝7時半に家を出て、電車と地下鉄で「国際会議場駅」まで行き、公園内を歩き会場へ。
連続学習会に来る度に変化する公園内の木々の葉を、MICKEYと観察しながら歩く。 
   
   
午前中はまず「昭和中期以降激変してきた宝ヶ池公園の森とその利用」というタイトルの
講義を多くのスライドを使って、京都大学大学院の柴田先生がして下さった。
興味ある宝ヶ池周辺の山々の変遷や、北側の岩倉台地と南側の松ヶ崎の違いなどが多くの
写真スライドとテキストで勉強できた。
「保全は保護ではない、バランスをとること」と言う先生の言葉が印象に残った。

次に、「ナラ枯れ後の植生回復の現状と今後」というタイトルで実生保護1年後の現状報告を
京都府立大学の長島先生がして下さった。この講義も多くのスライド写真とテキストでとても
わかりやすかった。長島先生の大学の女子学生さんが今回は大勢参加されていた。
   
   
   
 午後からは、フィールドに出て、長島先生達がされている実験区と調査区の観察と、区画の
杭やロープの張り直しと、ネットの付け替えをしつつ、今後の問題を話し合う。
ヘルメットを着用し、作業道具を持って移動。

 芦生研究林でも植生調査をしているおかげで、話されていることがとてもよく理解出来た。
西斜面と東斜面の、斜面上段・中段・下段の「実験区と調査区」の実生の本数や種類の
違いは、午前中に学んだ通り、保水状態や周囲の樹木環境、林冠ギャップによっての
光環境の違いにより大きかった。
     
   
   
   
   
公園内の斜面も枯死木が多い。枯死木を伐採するにも、いろいろな制約がある公園なのだが、
このままでは実験区や調査区も枯死木が倒れるとあっけなくつぶれてしまうし、森林の更
新がうまく行かない様子が見て取れた。3月のシンポジウムで進展することを期待したい。
   
   
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