【播磨】秋色の空山


【行き先】 宍粟市・空山900.9m
【日 時】 2014年11月22日(土)
【メンバー】MICKEY・矢問 
【コース】 魚町公園-P680.7m-空山(900.97m)-池田町登山口 
今日は11月にしては暖かい日になるという。朝4時半に家を出て宍粟市の空山へ。
いつものように加西SAで朝食。流石に3連休。家族連れの車が沢山停まっている。
山崎ICで下りて、河内川沿いを北上し魚町公園へ。気温は6℃。
   
7:30
魚町公園の駐車スペースを出発。僕らだけのようだ。
この公園の地下には「鍛冶工房跡」が出土されたという。今は埋め戻し保存されている。
オオモミジの赤と黄色のグラデーションが鮮やかだ。登山口から高保木の森を登る。
   
炭焼き窯あとがあり、そこからの石道が濡れて滑りやすい。
コナラやアベマキ、ネジキ、アブラチャンの木が目に付く。ナワシログミもある。
コナラの若木が多く、まだ葉が沢山ついていてその黄葉もなかなか良い秋色の道だ。
「ブナ林もいいけど、こういうコナラ林も良い感じね」とMICKEY。

それほど人が登っていないのか、ススキが道を塞いでいるところもあった。
   
   
時々、古い熊の爪痕や、鹿の角研ぎの跡が木の幹についている。
リョウブの木もある。「うわっ、これ見つけたよ」とツチグリを指さすMICKEY。
鳥の声も沢山聞こえる。左手には青空と雲海が見え始めた。早朝の特権だ。
大きな岩がある。「宇宙からの贈り物」とマジックで杭に書いてある。
   
   
P680.7mの南尾根に乗ると、アカマツが多くなった。
三角点から先の尾根の東側はヒノキ林になり、良い香りがする。
ヒノキの香り成分や、抗菌力や材の強さなどについてMICKEYに色々話した。 
   
   
広葉樹の中に枯死木があり、ナメコが沢山付いていた。
尾根道を朝の散歩のようにのんびりと話しをしながら歩く。
落ち葉の絨毯がフカフカで気持ちよい。暑くも無く寒くも無く心地よい時間だ。
空山への最後の登りはちょっと急だが、一歩一歩ゆっくり登る。
   
   
9:25
空山 山頂。「平成之大馬鹿門」の石柱がデーンと建っている。
木々が成長して、木の間から少し展望があるという程度だ。

「これ、京都の仏教大学の門柱として制作された平成之大馬鹿門。平成9年にテレビでも
有名になっただろ。ヘリコプターで運んだりして。」と僕。「知らないわ・・・」とMICKEY。

その彫りこまれた名称「大馬鹿門」が仏教の教えに添わないとする大学側、作者の空充秋
(そら みつあき)氏は、馬鹿という言葉に生きる価値を見失っている現代人に、今一度現代
人に「人生ってなんだろう」と問いかけるものなりと・・・。

結局は、大学側と折り合いがつかず。全国から多くの譲渡申し入れが殺到した門柱だ。
結果として千種町が譲り受け、21世紀へのシンボルとして、千種川を挟んだ 1000m級の
二つの山に設置されたのだ。

双眼鏡で後山の方を見る。「左手に少し下って尾根が「く」の字になる手前に、白い石柱が
見えるだろ。あれがおごしき山(1000m)にあるもう一方の門柱。作者の空充秋氏のサイン
「平成之大馬鹿門 SORA '96」が彫ってあるのは、こっちの大馬鹿門だよ」と僕。
「あっ、本当だ。裏にサインがあるわ」とMICKEY。 
 
石柱の前には黒いトランク。開けると何が入っているのだろう・・・。
コワゴワ開けると・・・「ホッ」名前が記された札が数枚入っていた。
無線機でAPRSを発信。
パンやおにぎりの行動食を食べつつ、ポカポカ陽気の中でのんびり。静かな山頂。
遠くで犬の鳴き声が聞こえる。「あれ、猟犬じゃないかなぁ・・・」とMICKEY。
兵庫県はもう猟期でもあるが、下で猟師の車は見かけなかったが・・・。
   
   
10:15
さて、下山開始。しばらく北進し、左手(西)へと下る。ヒノキ林から杉林に変わった。
「尾根マツ、谷杉、中ヒノキの言葉通りの山だな」と僕。「ホント、ホント」とMICKEY。

先週読んだ四出井綱英氏の2冊の本。自然災害が増えて山崩れや土石流・・・。
「植林や天然林の見方が、自分の中でも少し変わってきた気がする」。 
 
どんどんと沢の水音が大きくなる。二俣の右手を見ると小滝が見えた。

沢沿いの道がだんだんと平坦になってくると、沢沿いにミツマタの木が沢山ある。
花の頃は葉が無いが、今は葉もあり花芽が来年の春に向けてもうついている。
「マツカゼソウも沢山あるね」とMICKEY。
   
   
「バーン、バーン、バーン!!」とすぐ近くで猟銃の音。「うわっ、近いな!」と僕。
「あっ、猟師の背中が見える!」とMICKEY。30mも離れていなかった。

10:45
林道に出た。猟師の車が3台。猟犬の檻も積んである。無線のコールサインもあった。
途中で、猟師の車に追い抜かれた。綺麗な水が道路脇を流れている。
池田橋を渡るともうすぐ県道だ。

11:00
県道72号線にでた。大きな「大馬鹿門」の看板と矢印。
「自転車を持ってこようかと思ったが、下り道だし、楽だからね」と僕。
「のんびりと秋色の山肌を見ながら歩くのもいいよね。」とMICKEY。
魚町公園までゆるやかな下りの県道を歩いた。車も全然走っていないので静かだ。

11:35
駐車場。まだ昼前だ。
貸し切り状態の「エーガイヤ(400円)」で汗を流し帰路についた。
加西SAで一時間ほど車中お昼寝タイム。ポカポカ陽気で気持ちよかった。

16:00
帰宅完了。
歩数計は14,946歩、11.8km、3,109kcal、燃焼脂肪60.2g。

明日は、芦生の森の沢の中を調査をされるFさんに同行させて頂く。長靴の用意だ。
 本日のルート
 
  この1つ前は「【越美国境】黄葉真っ盛りの金草岳」の記録です