【但馬】天測点がある三成山と田君川の梅花藻


【山 域】 新温泉町・三成山と田君川
【日 時】 2013年4月28日(日)
【コース】 後山ふれあいセンター近く-登り口-アンテナ-三ツ石(Ca310m)
      -S台(Ca395m)-三成山 536.2m-西峰-林道-町界ルート
      -林道-登山道-民家裏・灯籠の登山口-後山ふれあいセンター近く
【メンバー】MICKEY、矢問  
昨日は蓮台山と久斗山を登り、観音山を登った。浜坂温泉で汗を流し、車中泊した。
早く入眠したので4時前に目が覚めた。まだ暗い浜坂を南へと車を走らせ七釜口から県道
263号線で田君川沿いに後山の集落へ。「まだ暗いし田君川の梅花藻の花は帰路で見よう」

お地蔵様のあるところは車の転回場所だろう。こんなところに駐車したら地元の人に迷惑
なので、後川ふれあいセンターの手前にあったふくらみに駐車して出発準備。
まだ上には月がでているがうっすら明るくなってきた。
新聞配達の軽自動車がやってきて、案の定、地蔵様の所まで行って方向転換している。
   
 お地蔵様の所を右へ  廃屋と奥に廃車
4:55
出発。後山ふれあいセンターの前を通り、お地蔵様の所から右への細い舗装路を進む。
右手に廃屋があり、廃車のような車もある。その先には倒れた廃車には草がぼうぼう。
   
 「登り口」から登山道へ  3本のアンテナ
5:20
右手に「登り口」というプレート。「三成山まで1.25km」とある。
「このまま、左の林道で登るの?」とMICKEY。「いや、右の登山道を登り、下山に林道
を一部使い、町境の旧ルートを下山したいと思っている。どうもこの山は林道を、ずっと
西まで歩いて登っている記録が多いけど、そんなに西側へぐるりと歩かなくても町界ライ
ンを下れると思うんだけどなぁ」」と僕。左の登山道に入った。

5:35
3本のアンテナがあるところ。うっすらとプレートに「徳原宮跡 250m」とある。
徳原宮というものが昔はあったのだろうか。いまは植林帯である。
タチツボスミレがあちらこちらに沢山咲いている。
「蛇みたいな立ってる草も多いね」とMICKEY。「それはマムシグサだよ」と僕。
   
立派な木も多い  急登にはロープあり
「三ツ岩」というプレートがかかっている。岩があるが3つではないような・・。
その先が勾配がきつくなり大きな岩が点在する。
   
 「新緑が綺麗ね♪」  さわやかな朝
6:00
「S台」というプレート。「何の意味かよくわからないね」とMICKEY。
そこから少し登ったところが新緑も綺麗で休憩するには良い所だった。
「一息入れよう」「気持ちいいね」昨日の久斗山より鳥の声は少ない。

6:20
「コマノワラ 標高485m」というプレート地点。
「梅花藻公園から見える三成山」とも書いてある。帰路の梅花藻公園から見てみよう。
その横に字は古くてほとんど消えかかっている赤いプレートがある。
「左 桧原山/右 蓮台山」と読める。ここからの展望だろうか。

「あら、ここにイカリソウが咲いてる」「あっ、イワカガミも咲いてるよ」とMICKEY。
見落としそうな所にひっそりと咲いていた。
   
 三成山 手前・三角点/奥・天測点  西峰への道
6:30
三成山 536.2m。一等三角点があるが、それより断然目立つコンクリートの天測点がある。
今は使われていないらしいが、六角形で太くて高さが約150cmある。
天頂部には中心点の十文字の金具が中央にある。
黄色い落書き板が木にぶら下がっている。マジックで書くようだ。一応、記入した。

扇ノ山や氷ノ山が見える展望の良い場所はここから西に280m行ったところにあり、
その先の作業道で久斗三山の展望があると記された、案内プレートがかかっている。
「行ってみよう」と、歩き出す。尾根筋を行くのかと思ったら林道との合流点に出て、
やや右に尾根筋の北側を進む。道が右へと曲がる地点にテープがあり、斜面を左上に登る。
   
 左へ登るとビューポイント  「ゴソッ、ゴソッ」と音が!
6:45
「ビューポイント」という札があり「鉢伏山・氷ノ山・仏の尾・扇ノ山 」と記してある。
展望を楽しんでいると、右のすぐそばの笹の中で「ゴソッ、ゴソッ、ノソッ、ノソッ」
笹が動き、不気味な獣の足音がすぐそばまで近づいてくるではないか!。

「あれは・・・猪じゃないわ・・・。黒い背中・・・ク、熊よ!」と驚くMICKEYの声。
「慌てるな。熊鈴を鳴らして声を出しながら、ゆっくり下がってここから去ろう」と僕。
   
 東へと笹尾根を戻る  林道との合流点
鈴をけたたましく鳴らして、「熊さん、くるなよ~、あっちへ行けよ~」と声を出しながら
尾根筋の笹道をそのまま東へと進んだ。「来た道に下りた方がいいのでは」とMICKEY。
「このまま東へ尾根筋を歩けば林道との合流点の広場にでるからこのまま行こう」と僕。

6:50
林道との合流点。「怖かったね」とMICKEY。「あの歩き方は不気味だったなぁ」と僕。
ここからしばらくは林道を下る。
   
 合流点から右へと林道を下る 北への真新しい林道 
 7:05
「おや?」林道が南下しはじめるCa370~360m地点に北東方向に作り始めたばかりの
道がある。「これ、沢筋というか町界に向かってる。行ってみよう」と進むとすぐに終点。
偵察したが、踏み跡もない。藪っぽいが少し南へ軌道修正すれば町界の杭があるはず。
「行ってみよう」と僕。「もとに戻ろうよ。林道を下る方が楽だし・・・」とMICKEY。
「絶対に大丈夫だから行こう」と僕が先行して進む。「あった!町界の杭だ。このまま
南東に進めば西から回り込んで来た林道に出るから半分以下の距離になる」と僕。
ガイドブックに載せた頃はこのルートだったと推察するが、人はほとんど通っていない。
   
 この木から猪4頭が  林道に飛び出した
7:20
前にあるのはイヌブナかなぁと思っているとドドドドッとその根元に寝ていたイノシシが
右へ3頭、左へ1頭走り去った。実に大きかった。
「こっちに向かってこなくて良かった!」と僕。「なんかいやな予感」とMICKEY。
僕らの行く方向は右。3頭が走っていったルートそのもの。猪の足跡に沿って町界杭が
続く。「おっ、下に林道が見えたよ」と僕。 
   
 しばらく林道を歩く 「登り口」から右の下山道へ
7:25
林道に出た。北へと進むと右から来る沢の曲がり角が「水場」らしい。
キンランソウやタチツボスミレが咲いている。
東南東へと進路を変えて進むと、登りに使った登山道とやや並走する。

7:40
朝の「登り口」のプレートのある所。このまま朝の林道を下るのはつまらない。
今度は右手(南東)に下る「下山」というプレートのある道へと入った
。これが石灯籠のある民家横の登山口への道だ。駐車地点のすぐそばでもある。
登りの時にもいくつかあった細くて深い穴がある。「これ、なにの穴」とMICKEY。
「秋に自然薯を掘り出すときに堀棒で掘った穴だよ、きっと」と僕。 
   
 神社 灯籠のある登山口 
 7:55
右手に簡易水道の施設らしい建物があり、それを過ぎると神社があった。
下にはもう民家も僕の車も見える。石灯籠がある登山口。民家の横を通り道へ出る。

8:00
後山ふれあいセンターの前に出て、車の所に到着。
下山時に、なんとか林道ではなく町界ルートを通りたかったので大満足。
   
 バイカモ公園の梅花藻 川 一面に梅花藻の花と蕾
   
梅花藻公園から三成山   参考/満開時の梅花藻
帰路にある田君川の梅花藻公園で、梅花藻の花を見る。バイカモの群生地でいつも満開に
なるとニュースで放映される。「かわいいねぇ!」とこの花を初めて見るMICKEY。
水面一杯に、満開になるには少し早いが、綺麗な川の中に白いバイカモの花がチラホラと
可憐に咲き始めている。

「さて、今日の2座目の牛ヶ峰山へと向かおう。そして下山したら久々に湯村温泉で汗を
流してお土産を買い家に帰ろう」 
 本日のルート  赤/登り 青/下り 緑/林道
 
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