【奈良】三輪山
【室生】額井岳
(大和富士)から戒場山

【行き先】@奈良:三輪山
      A室生:額井岳(大和富士)から戒場山
【日 時】2004年11月3日(水・祝)
【メンバー】MICKEY、矢問
【コース】 @大神神社−狭井神社−三輪山(467.1m) ピストン
      A十八神社−額井岳(812.6m)−戒場山(737.6m)
        −戒長寺−山部赤人の墓−十八神社
@奈良:三輪山(みわさん:関西百名山
6:35
大鳥居をくぐって、大神(おおみわ)神社の参道前に到着。車はまだ少ない。
菊花展をしているようなので神社を参拝してから三輪山へ行くことにした。
日本最古の神社・大神神社 菊の香りが漂う境内
 まずは祓戸神社を参拝して身と心を清めてから本殿へのお参りに行く。
朝早くから地元の人たちがひっきりなしにお参りに来ている。
見ていると、お参りの順序も勉強になる。日本最古の信仰の山といわれている。
本殿から左へしばらく進むと狭井(さい)神社。
こちらも多くの人が御神水をペットボトルやポリタンクでくみに来ている。
お酒や薬、絵画などの水に使うと良いらしい。
ここの社務所で入山料300円を払い入山するのだが、9時から14時が入山時間とある。
まだ7時で社務所も閉まっていた・・あきらめかけたときに社務所の方がゴミを捨てに
出てきた。追いかけてお願いしてみると、快く受付をしてくださった。
受付用紙に記名して、鈴のついた白タスキをかけて、指示通りにお祓いをして入山口へ。

7:10
本日の1番入山者となり登山開始。この山は「青垣一の名山」といわれる美しい姿をして
いて、ご神体の大神(おおみわ)が三輪に変化して呼ばれたという。
三輪山は聖域で写真は一切禁止
され、3時間しか滞在できないという注意書き。
沢沿いに10分ほど登ると行場の小屋があり、ハンガーやスリッパがある。
その奥に打たれ水が落ちている。シーンと静かで、空気もキーンと冷たく荘厳な感じ。

7:45
鳥居のある社がある。石のベンチもある。社の横を右に20mほど進むと左手に三角点。
その先をさらに進むと大小の岩をぐるりとしめ縄で祭った奥の院の小さな祠がある。
周囲をぐるりと回った。それより先は行かないように記してあった。
鳥居のある小さな社にもどり、休憩。同じ道を下る。3名ほど登ってきた。
8:20に社務所着。白タスキを返して8:40車のところに戻る。
すごい数の参拝者がやってくる。そしてすごい数の車に驚いた。人気の神社のようだ。
さすがに「三輪そうめん」のお店が多い。



A室生:額井岳(大和富士:関西百名山)から戒場山
9:35
十八(いそは)神社。車は2台停まっていた。僕らと同時にもう一台。1人の男性。
まずは神社を参拝。また鳥居のところへ戻り鳥居前のあぜ道のような道を西へ進む。
笹のある細い道をしばらく登っていくと、右に水場がある。
東海自然歩道とぶつかるところに立派な道標。左へ70m進み右へと登る。
あと1kmとあり、鎖止めの林道から分かれて左の細い登山道を進む。
自然林を過ぎると杉の植林帯になる。
額井岳(大和富士) 十八(いそは)神社
10:10
額井岳(大和富士)山頂。東屋と赤い祠。その後ろに三角点がある。
前には展望デッキ。南の山々がよく見える。15分ほど休憩。
額井岳の山頂 展望デッキ
額井岳から戒場山へは2.9kmとある。最初は急な下り。そして登る。

10:30
次のピーク手前にはおもちゃの小さなお地蔵様が置いてあった。また下り。
四角い電波反射板があり、先に戒場山が見える。自然林から植林帯の下り。
おもちゃのお地蔵様 電波反射板とこれから行く戒場山
鞍部に道標がある。右は山部赤人の墓。僕らは直進する。
赤や黄色の綺麗な落ち葉。空は晴天。「気持ちいいなぁ」と思わず声が出る。
静かで気持ちの良い縦走路 戒場山の山頂
11:00
戒場山。展望はなく木に囲まれた山頂だ。
来た道を振り返ると自然林。これから先は植林帯。
約10分ほど進んで戒長寺への道標を右に下っていく。斜面の細い道だ。
ホオの木の巨木 真言宗 戒長寺・本堂
11:25
戒長寺。聖徳太子が建立し、空海も修行に訪れた霊場。戒場薬師とも言われている。
ホオの大木のある社があり、さらに進むと本堂があり、正応四年(1291年)と鋳造名が
ある十二神将が陽鋳された梵鐘がある。その横に有名な「オハツキイチョウ」がある。
樹齢600年とも700年とも言われている4m×30mの圧倒されるイチョウの木。
葉の真ん中くらいにプクッとふくらんだ種子をもち、それが大きくふくらんで落ちている。
実の匂いはギンナンと全く同じであった。
オハツキイチョウ 葉の中央に種子・大きくなった物

11月下旬にはこの巨大なイチョウの葉の黄色い絨毯が20〜30pくらいの厚さになり、
また横にあるモミジの木の赤い葉も重なり落ちてそれは素晴らしいという。
そう言う時期にこそ来たい寺である。寺からは150段とも言われる石段を下る。
石段を下り左手には新しいトイレが建っている。

南の山々がパノラマで見える 戒場山を望む 山部赤人の墓
12:15
ススキと棚田の風景と南に広がる山々のパノラマを楽しみながら、歩いた額井岳から戒場山
までのアップダウンの稜線も見あげながら秋色の山里を歩く。
真っ赤な実をつけた唐辛子の畑も多い。
山部赤人の墓を通り、十八神社の駐車したところに戻った。
晴天、ススキ、トンボ、棚田、冷たい風、もどる道も本当に気持ちの良い山里の雰囲気で、
とても気持ちが良かった。
1つ前の記録は「【湖南】三上山(近江富士)と太神山」の記録です