【但馬】上地川・唐戸谷から扇ノ山(1309.9m)


【行き先】 因但国境・上地川 唐戸谷から扇ノ山(1309.9m)
【日 時】 2003年8月13日(水)
【メンバー】てる、矢問
【コース】 唐戸谷出合−30m大滝−10mの滝−大ズッコ−扇ノ山
       −但馬尾根道で唐戸谷出合(上地ルート登山口)へ下山
日帰りでと、てるさん希望の滝を見に唐戸谷から扇ノ山へ。
天気予報に合わせて、明後日予定を明日に変更となった(^^;)。
ここは、以前MICKEYと行ったときに夜中、白装束に囲まれたところ(^^;)
今年春に単独登山で登ったときは白装束はいなかったが・・・(^^;)

「てるさん、忘れ物無い?」「完璧に積み込みました(^^)v」「では出発」
22時30分出発。てるさんと行くときは「忘れ物」がキーワード(^^;)
唐戸谷出合で仮眠するのは白装束に囲まれた後遺症からやめて、
「道の駅・はっとう」で。

1時20分到着「あっ、コンビニに寄るのを忘れた」「朝昼の食事が(^^;)」
来た国道29号線には近くにコンビニ無し。鳥取方面に5分ほど行くと
幸運にも「ポプラ」というコンビニがあった!「良かったなあ(^^;)」と二人。
気温はなんと18度!
「春の沢登りの気温並みやね(^^;)」「気持ちよく寝られる」

5:00
起きて軽く朝食。出合へ移動。県境付近の広場・・・
以前白装束の見張りがいたところには車がなかった「ホッ」
MICKEYと仮眠した唐戸谷と本谷との出合「せせらぎ広場」で準備開始。
「あっ、ルートを入れたGPS忘れた。あっ、デジカメも忘れた。最悪〜」
とてるさんの声。「やっぱりあったね、忘れ物」という標語は健在だった(^^)
「今日は一日、僕がカメラマンするわ〜。てるさんはモデルでいいよ」と僕。
ここが唐戸谷と本谷の出合 苔が輝いてる 「ヘツリの見本を」と、てるさん
6:30
出合出発。左が唐戸谷。右が本谷。右岸の踏みあとから左の唐戸谷へ。
すぐに左に大岩のある2mの滝。突破しかけてたてるさんも「寒いし巻きます」
続く6mと3mも左を巻く。3日前の鈴鹿の沢と違い、水量も適量。
丸みの岩でちょっと歩きづらい(^^;)(チト苦手意識が・・・)
木々も台風10号の影響が少なかったのか散乱していない。
4mは左のルンゼを登り、続く8mは右を巻きぎみに登る。
3mクラスの小滝が続く。快適。「気温は低いけど、暑い」とてるさん。
これはどう登ろうか・・ 小滝の遊歩道 「モンキーヘツリ」と申します
7:35
左からエスカレーターのようなナメをもつ枝谷が入る。休憩。
ここから2〜4mクラスが5本ほど続く。
「ぐわ〜、痛い!」淵の中に隠れていた岩に右の弁慶の泣き所を強打(;_;)。
遡行図では右を登るようだが僕たちは左水際を登ることが多かった。
右足が痛く歩きづらい。3mの滝を登っているときに右足がホールドに
あがらず、右側面から釜にドボン。「大丈夫ですか〜(^^)」と笑うてるさん。
「ちょっと水浴びしたかってん(^^;)」と僕。
次の3mでは落ち口に上る最後でまた右足に激痛。「ううっ、耐えられん!」
背面からヒュ〜と釜へ飛び込みドボン。「もろに見ましたよ〜(^^)」とてるさん。
「飛び込んでみたかってん(^^;)」と僕。
痛くて、歩き方のバランスがとても悪い。
どちらも釜の状態がわかっていてドボンしたので自分でも恐くなかったが、
てるさんには心配かけたm(..)m
「なかなか面白い」 「落ち口をまたいでっと・・」 「これを登ると大滝のハズ」
7:55
二条3mの右の流れを登ると大滝がそばに見えた!「うわ〜すごいなぁ」と二人。
飛沫を浴びながらゆっくり見上げる。記念写真、記念写真(^^)
左からの巻きは70mほど戻るとあるが、草が多くわかりにくい。
二条3mを下りて木が生えている尾根沿いに巻きあがる。
とりつきの傾斜はすこし苦労するがあとは楽な広い巻きとなる。
30mの大滝 この岩、邪魔やなぁ 慎重にホールドを確認
快適快適(^^) 「くわ〜っ、シャワーは冷てぇ〜」 「頑張れ〜!あとちょっと!」
8:30
20mの懸垂下降で大滝の落ち口へ。傾斜も緩く、安心な下降である。
ここからは2〜5mの小滝群。「全然難しい滝はないねぇ(^^)」と二人。
人が入り少ないのだろう、岩につく苔も剥がれがなく、輝く鮮やかな色だ。
ガクアジサイもあちこちに咲いている。
10mの滝は滝身の右側を登る。
右足が痛く、念のため最後の落ち口への一歩はシュリンゲをもらった。
あとは4〜5mクラスが5本ほど続く。
シャワーを浴びたり、果敢に登るてるさんに今度は僕がシュリンゲで確保。

9:45
二俣。本谷は右だが、左の掘り割り状の細い枝沢筋へ。
「こんな所、通るのは初めて」とてるさん。しばらく進むと右への枝沢。
さらに先に進むかこの枝沢に入るか迷ったが、コンパスからも入ることに。
掘り割りのような枝沢へ 登山道へ飛び出すてるさん
9:55
すぐに水はきれ、ブナ林の薮の中を直進すると、春に単独で来たときの登山道に
飛び出した。「てるさ〜ん、登山道にでたよ〜」「は〜い」 大ズッコの登り開始(^^;)
扇ノ山 山頂避難小屋にて ブナ林の但馬尾根道
10:30
扇ノ山 山頂\(^o^)/ 僕たち2人のみ。「楽な沢やったね〜」と二人。
食事をしていると男性が1名登ってきた。

11:10
下山開始。大ズッコの下り途中に「上地」への道標があったが、そこまで登らずに
1/25000地図にある破線道を探そうと、鞍部から左(西)へ。
この但馬尾根道、エアリアマップには載っていないなぁ。昔、因幡から但馬へ抜
ける近道として利用されていたようだが・・・。

道標まで行かずに西進したので、道というか本谷の詰めの感じの谷道。
「あっ、(@_@);」シャツかと思ったら、前に大きな白いさらしが2枚、木に。
白装束の縄張り?? 「やや右(北)の尾根に戻りましょうよ」とてるさん。
「そうしようそうしよう。戻ろう戻ろう(^^;)」と薮をこいで尾根へ。
右足に薮が当たるたびに「ううっ!」と痛みをこらえた悲鳴(;_;)
「但馬尾根道」は快適な道。ブナ林が続き、途中から雑木林。ハイキング道?。
途中まで、てるさんが先行。途中で僕が先行。
最後の登山口まで高度差200mからは急斜面の下りで、ここだけが難関。

12:20
最後は本谷沿いになり出合(上地ルート・上級者向け登山口)に出た。
着替え終わったら、てるさんが到着。ゆっくり片づけて、涼む。
路面の水があるところには綺麗な濃い紺色の蝶が沢山舞っている。

「若桜ゆはら温泉ふれあいの湯(400円)」では2人の貸し切り状態(^^)v。
道の駅でおみやげを買って17時20分帰宅。今日は1日良い天気で良かった。
この1つ前の記録は「鈴鹿・池ケ谷から入道ケ岳」のナイトン沢デビュー記録です
2003年5月に登山したときの「扇ノ山と霧ケ滝」の記録へリンク
唐戸谷遡行に同行した「てるさんのページ」にリンク