【北摂】武田尾温泉から中山経由・多田神社

馳渡山・大峰山・長尾山・中山を通って(愛宕山と大平山は今回パス)


【山 域】北摂・武田尾温泉から中山経由・多田神社
【日 付】2006年9月24日(日)
【コース】JR武田尾駅−馳渡山−大峰山−長尾山−中山−P361m−多田神社
【メンバー】矢問 単独 (途中で阪急山本駅から逆コースのMICKEYと遭遇)
2004年の10月の23号台風で武庫川の増水で大打撃を受けた武田尾の温泉旅館も
徐々に復興。今月21日には、赤い武田尾橋も増水水位や強度も考え新しく開通したことを
テレビが伝えていた。
武田尾温泉から多田神社までにある6座を経由して多田神社まで歩いてみたかった。
先週は大峰山の山上ケ岳に登った。北摂にも552mながら「大峰山」がある。
状況も分からないヤブ山がありそうなので、MICKEYは今日も家にいるとのこと。
温泉街へのトンネルは途中まで 3日前開通・新設の武田尾橋
6:35
JR武田尾駅。温泉街へのトンネルも途中までで通行止め。左の川側へ出る。
地形図では武田尾橋の北側の水難慰霊碑あたりに北の馳渡山へと登る点線があるが、
どうも取り付きが見つからない。さらに地形図には西から尾根へ続く点線があるが、これ
またどうも分からない。「最初からヤブコギかいな・・。しばらく登ると踏み跡くらい出てくる
かも」と淡い期待でスタート。「アイタタタ」イバラや倒木、何よりも蜘蛛の巣だらけ。
ストックで蜘蛛の巣をよけながらイバラをかき分けて登る。「おお、踏み跡」とうっすらした
ものが出た。しかしあまり歩かれていないようだ。見つけられなかった武田尾橋からの
ルートとの踏み跡合流点あたりでは北の展望があり川横の道場トンネルに入るJR車両
が見える。この馳渡山の下はJRの第一武田尾トンネルが走っている。右手にテレビの
アンテナが立っている。川沿いの家のものだろうか。
やっと踏み跡が出た 馳渡山 山頂 289.4m 古井戸跡に出る
7:20
「山頂札と三角点があった!!かけわたりやまって読むのか」 馳渡山 289.4m。
ここから北東へ進み、地形図の点線を南へ下る予定。 蜘蛛の巣がひどいひどい。
ストックは蜘蛛の巣でコテコテ。展望が良い地点。南対岸にある346m山が見える。
西の方を見るとこれから行く大峰山が朝日にまぶしいくシルエットになっている。
まあまあ踏み跡はわかりやすい。南へ下る道も途中からは植林の仕事道になり明確。
どこに出るのだろう、と下っていくと、ポンと古い井戸跡の真ん前に出た。(7:45)
阪急田園バス「武田尾」バス停のやや西だ。ここが登山口とは見えないだろう。
温泉街を振り返る・右が馳渡山 廃線跡のトンネル
1座目のヤブコギと蜘蛛の巣でやや疲れながら武庫川沿いを歩き僧川の橋を渡って旧福知
山線の廃線跡に入る。ヘッデンを点けながらトンネル2つ越える。子供が小さかった頃に
何度か来た。長尾淵を過ぎると桜の園入り口。立派になっていた。地形図の尾根筋点線を
行きかけるがシダと倒木で歩きづらい。途中でさくらの道へ出て育樹の丘まで行く。
東屋の上にはオニグルミの実が 馳渡山方面を望む
各木々に名前がぶら下がっており勉強になる。東屋には桜の枯木に彫った薬師三尊像が
祀ってある。横にはオニグルミの木。まだ青い実がぶら下がっている。ここで朝食にした。
東屋の前から山頂を目指す道がある。展望のきくところでは先ほど登った馳渡山が見える。
赤松林のところにはベンチが2つ。松食い虫で赤松林は壊滅状態で伐採してある。
大峰山 山頂 552.3m 長尾山 山頂 302m
9:10
大峰山552.3m。ここからは自然林の快適な踏み跡が続く。高圧線の所で展望を楽し
む。北は検見山からずら〜っと山々、南は甲山から海まで見える。
北東へ下り、道へ出るのも面白くない。南の長尾山にそのまま行けないものか行ってみる。
高圧線の鉄塔から5分ほどで左右に続く峠道に出た。長尾山はまだ南。よいしょと尾根に
のりそのまま進む。が・・、またここからはあるかないかの踏み跡と蜘蛛の巣地獄。
「あ〜、アホなことにこだわった」と思いながらヤブと蜘蛛の巣をこいで前進。

10:15
「このあたりが山頂か??」うろうろと山頂札を探し回るがなかなか見つからない。
「あきらめるか・・・」とやぶと蜘蛛の巣に嫌気をさしかけたが、空き缶が2つ落ちてい
る。再度行ったり来たりして探す。「あった!!」長尾山302m。こりゃわかりにくい。
ここからの尾根南下もヤブと蜘蛛の巣地獄。ひえ〜っ、腕にはひっかき傷が一杯。
右手に真新しい堰堤が見える。「もう道路に出られるぞ」塩瀬・宝塚線のカーブNo.20の
南側に出た。(10:25) 「もう今日はヤブと蜘蛛の巣はこりごりや〜」
この堰堤の右手下から中山へ 大峰山方面を望む
「疲れた〜。馳渡山や長尾山のようなマイナーな山は葉が落ちた時期がいいな」と
ブツブツいいながら、塩瀬・宝塚線を北へとしばらく歩く。右手に大堰堤が見えると右に
橋を渡り堰堤の右へ右へと回り込むように進むと小橋があり、中山への尾根の取り付き。
中山への登山道は快適 馬の背状の道
流石に中山への道は蜘蛛の巣なんて無い。尾根に登りつつ振り返ると先ほど登った
大峰山が望める。「流石に中山連山。快適な登山道」
中山 山頂 478mからの展望
11:10
中山478m。流石に中山、山頂には10人くらいが北の展望を楽しみながら食事をして
いる。僕も早めの昼食に・・・と座ったが疲れて食欲がそれほど無くおにぎり1つのみ。
20分ほど休憩して次の愛宕山へと東進。ここからの道はフェンスが張ってあったりとし
ばらくおもしろみにかける。もう何度も通っているルート。日差しが出てきて暑い。
高圧線の鉄塔を過ぎると展望が広がる。
「気をつけてね〜」
12:25
暑さでバテながらゆるい登りを登っていると「うわっ、なんでこんな所にいるの(@_@);」
MICKEYがニコニコして「会えたね!。待ち伏せしてたの(^^)」と立っていた。
「山本駅から登ってきたの。武田尾から歩いてくるって言ってたから、きっとこのルート
で中山くらいで会えるかと思ってたけど、えらく速かったのね」「ホントにびっくりしたぞ。
いまからどこへ行くの?」「私は中山へ登って、中山寺へ行って中山駅へ下るつもり」
「地図は持ってるか?」「ここは何度も歩いてるから心配ないよ」「持っていけ」と予備の
地図と地形図を渡す。現在地やこれからのルートを説明。
「僕は、愛宕山と大平山に登れたら登って多田神社へ行くつもり」「気をつけて〜」とお
互いに声をかけて別れる。まったく予想外の遭遇で驚いたのとなんか新鮮な気がした。
振り返ると今まで歩いてきた山々が見える
P361.7m。このままこのまま南東に下ると山本駅。途中で西に行くと満願寺。
今日はこのピークから少し戻り、けやきヒルゴルフ場の際を北東に進み、愛宕山を目指す。
ゴルフ場の際の尾根はそれはひどいヤブと蜘蛛の巣地獄。キノコならずゴルフボールが何
十、何百と落ちている。下手なゴルファーに「ファー」とやられないうちに通過したいが
ヤセ尾根とヤブで進まない。コブ山のピークはシバ栗がなっていた。ここから東へ一旦下
るがこれがまたひどいヤブの下り。枝がひっかかって痛い痛い。
宝塚から川西への峠道 多田神社(多田院)

13:10
南北に走る宝塚から川西に抜ける峠道に出た。ここももう普段人は通っていないので荒れ
ている。さて愛宕山に取り付こうと斜面を見るが、古い兵庫県の注意の掲示立て札。ヤブ
もひどそう。今日の馳渡山や長尾山のようなヤブと蜘蛛の巣地獄が脳裏に浮かんだ。
「や〜めた。もう今日はヤブは満腹。愛宕山と大平山は葉が落ちた頃に登ることにしよう」
6月には蛍が舞う芋生川ぞいを多田神社へと向かう。振り返ると愛宕山が見える。
周囲の田んぼは稲刈りも済み、あぜには彼岸花が咲いている。

14:20
多田神社。清和源氏発祥の地にやっと着いた。「ここまで8時間ほどかかるのだな」
低山といえどもヤブ山はなかなかキツかった。MICKEYは中山寺に着いたらしい。
あ〜、よく歩いた。顔も服も蜘蛛の巣だらけだ。

本日のルート(赤:矢問の西から東へのルート 青:MICKEYルート 赤丸=遭遇点)
この1つ前の記録は「大峰・大峯大橋から山上ケ岳」の記録です