【京都北山】白尾山(748.5m)から杉波谷山(鉢ケ峰・778.6m)


【山 域】京都北山・白尾山(748.5m)から杉波谷山(鉢ケ峰・778.6m)
【期 日】2006年5月21日(日) 
【メンバー】矢問、MICKEY
【コース】 美山町・かやぶきの里−津ノ本谷川右岸尾根−白尾山(748.5m)
      −北進−P705m−P692m−杉波谷山(鉢ケ峰・778.6m)
      −P677m−P656m南西尾根−八幡神社−かやぶきの里
白尾山方面 新緑の綺麗な尾根筋
今日は地区のクリーンアップの日。昨日のうちに堤防の雑草カットや溝掃除などを
ナイトンとほぼ片付けた。それらのゴミを早朝に出しに行き、5時半すぎに出発。

7:05

かやぶきの里に来るまでの道も霧が立ちこめていた。少しずつ晴れ出す。
津本社の鳥居を目指して歩く。かやぶきの里の写真を撮る人がチラホラ。
津本社を過ぎ、鹿よけネットをくぐり橋を渡ってすぐ津ノ本谷と猪血谷の間の尾根を登る。
最初から急登だが、うっすらと踏み跡があるような無いような・・・。
ギンリョウソウとイワカガミが多い尾根だ。植林帯が終わるとブナと自然林。
「素晴らしい緑ね〜。気持ちいいわ〜」とMICKEYのペースが上がる。
「ちょっとゆっくり登って〜」と声をかけると「えっ? 何〜?」といいつつ止まらない。
東斜面で「暑いかな」と心配だったが、木陰で冷たい風があり実に気持ち良い。
「バタバタバタ〜」キジが直ぐ横を飛んでいった。「大きかったなぁ」
立派な太さの松の木も多いが松食い虫にやられたのか枯れている巨木が多い。
山頂まで距離にして300m位のところから目印の白紐が出だした。
立派な松が枯れている 白尾山 748.5m
8:50
白尾山(748.5m)。展望はないが爽やか。ここから尾根を北進する。
杉波谷山がちらりと見える。
「この尾根はやたらと赤テープが多い尾根ね」とMICKEY。やや興ざめする。
杉波谷山(鉢ケ峰・778.6m)を望む この尾根筋も新緑と鳥の声
この尾根も立派な松の木がある。この尾根の松の木は虫にもやられず元気だ。
P705mをそのまま北進し「おや?おかしい」と気づく。北東に下るとテープがあった。
「鉢ケ峰→」とある 尾根筋から杉波谷山が見えてきた
9:30
津ノ本谷からの合流点。手書きの道標に「鉢ケ峰→」とある。杉波谷山のことだ。
右手下の方で、男性の声がかすかに聞こえたが姿は見えず。「登ってくるのかな?」

尾根から杉波谷山が見える。約20分でP592m。ここからは北進。桧の植林帯の登りだ。
「だんだん暑くなってきたね(^^;)」「この山は鳥の声がとても多くていいね。」
杉波谷山(鉢ケ峰・778.6m) 「王将の生餃子を焼きまっせ〜」
10:10
杉波谷山(鉢ケ峰・778.6m)。尖った狭い山頂だ。
東へ少しくだった所で早い昼食にした。「今日はいなり寿司+うどん+王将の餃子。」
「王将の生餃子を持ってきたの?」「昨日特売で1人前100円だったし、2人前(^^)」
フライパンに油と水を入れて、アルミホイルの蓋を作り焼く。「うま〜い!!」

ゆっくり休んでいるのに、大きなクマバチなどの蜂がブンブンと何匹もうるさい。
「今日は新兵器を試そう!"スーパー・スズメバチジェット"というスプレーを持ってきた」
ブシューッ・・・・・一瞬で蜂がいなくなった!!。「す、すごいなぁ、このスプレー(^^)v」

11:00
下山開始。高圧線の巡視路よりずっと東の尾根から下り集落の八幡神社を目指す。
単独の女性が登ってきた。立ち止まってじっとこちらを見ている。今日初めての遭遇者。
「あっ、矢問さんですよね!その頭の囲炉裏のバンダナで分かりました(^^)」と。
僕も顔に見覚えがあるものの、即座に思い出せない・・・。「どなたでしたっけ・・・」
「山日和さんとご一緒しましたYです」「あっ、貝月山の時の(^^)」2月は冬衣装だった
のでピンと来なかったのだ。
「巡視路から登ってきました」とY夫人。「白尾山から来ました。僕たちはぐるりと尾根
を回ってかやぶきの里に下ります」と挨拶して別れた。ザックに立派な鹿の角があった。

「一人で読図して踏み跡の少ない山を巡るなんてスゴイね」とMICKEY。
貝月山でもしっかり読図されていたよ。ホントに熱心に。」と僕。流石Y夫人だ。
鉄塔から白尾山 鉄塔から杉波谷山(鉢ケ峰・778.6m)
11:40
高圧線の鉄塔。流石に展望がよい。白尾山から杉波谷山もよく見える。
「歩いてきた尾根道が見えるってスゴイね」「よく歩いたなぁ」
この先はほとんど踏み跡がないが、綺麗な尾根筋だ。早くも蝉が鳴いている。
「うわっ、蛇だ」今日はこれで3度目。暖かくなった証拠だな。
この尾根筋も新緑が一杯 もう蝉が鳴いてる!
P656mへの登りにさしかかる。「うまく右へトラバース出来そうならピークまで行かなく
ていいよ」「ここから行けそう」と斜面をトラバース。「すぐ先は谷間になってる。行きすぎ。
少し戻り気味に下ればそれが目的の尾根」尾根を下っていると途中で右手に青いビ
ニールシートが見えた。「林道か何かの工事の機材置き場かな。あそこに降りれば集落
に通じる道があるかも知れないけど、予定通り八幡神社にピッタリと下りたいな」
シートを右下に見ながらそれにつられずしばらく下る。大きな溝状の尾根になった。
「おっ、集落からの道かな」と思いきや違うようだ。コンパスを頼りに右へ斜面を下る。
植林帯となりコンパスとにらめっこ。「少し右過ぎ、やや左にふって」とMICKEYに伝える。
八幡神社へ出ることにこだわり、このあたりが一番の核心部だったかも知れない(^^)
知井八幡神社 北八幡宮のスギ 境内の神楽場
13:00
八幡神社本殿の裏にドンピシャで出た。予想通り鹿よけネットが張り巡らされている。
どこが境目か分からない。MICKEYがやや低い部分を探し越えた。僕も続いた。
智伊之庄と知井九ケ村の総社的な社として祀られてきただけに立派な神社だ。
昔は若狭街道の道筋で旅の安全をお参りする人で賑わったという。しばらく休憩した。
この「知井八幡神社」のご神木の「北八幡宮のスギ」は周囲5mもある立派なものだ。
「かやぶきの里」 なつかしい赤いポストもある
静かな「かやぶきの里」の集落の中を通る。レンゲが沢山咲いている。
自販機でサイダーやコーラを飲む。「あ〜、ウマイ!」13:15駐車場へ。
スゴイ数の観光客と車。「かやぶきの里は人気があるね」日差しは夏のように暑い。
「もう低山は暑くなるね。そろそろ沢かな」今日も静かな新緑の山を楽しめた。

   本日目標の「杉波谷山(鉢ヶ峰)」は、標高 778,6m。インターネットの「京都府
    の山(山名リスト)」で見ると「鉢ヶ峰(はちがみね)(京都北山2)。
    鉢ヶ峯(坂井)。ただし、鉢ヶ峰という山名は実在しないという(伊藤潤治によ
    る)。八ヶ峰と混同したものらしい(横田)。西杉波奥山・杉波谷山(山友会)。
    ハチ・西杉波奥山・杉波谷山(慶佐次)。鉢ヶ峰は使うべきでないと思われる。」
    とある。
    エアリアマップや、手書きの道標や手書きの山頂札には「鉢ケ峰」とあるが、カ
    シミールで見ると「八ケ峰」と出る。「杉波谷山」が派生している谷の名前その
    ままで分かりよいので今回の山行記録には「杉波谷山」を山名として採用した。

本日の白尾山から杉波谷山(鉢ケ峰・778.6m)のルート
この1つ前の記録は「若丹国境・頭巾山」の記録です