【北摂】猪ノ子峠から大堂越え 24kmチャレンジウォーク


【山 域】 北摂・猪ノ子峠から大堂越え 24km
【日 時】 2012年12月23日(日)
【メンバー】MICKEY・矢問
【コース】 能勢妙見口駅9:25−黒川桜の森−出野−猪ノ子峠−涌泉寺
      −野間の大ケヤキ−大堂越え−15:00能勢妙見口駅 
去年の同じ日に「妙見山から明ヶ田尾山 22kmチャレンジウォーク」に参加して歩いたが
今年はMICKEYが先月から「ボッカ訓練をかねて私も歩いてみる」とのことで参加を約束。
去年よりアップダウンが少ないからか、距離は去年より2km長い24kmとなっている。

チャレンジウォークはみなさん軽い荷物で超速歩で歩かれるが、僕たちは冬の山に向けて
の訓練の一環として考えて、40Lザックにボッカ用の荷物もあれこれ入れてちょっと重い。

乗り込む駅でいつも先頭を引率される係の男性と同じになった。「おはようございます」。
出発1時間前の8時半に到着。もう先頭集団のおなじみさんたちの顔がある。
MICKEYに「あの僕らよりご年配の健脚男女にぴったりついていく予定」と教える。

人が増えてきて駐車場に3班に分かれて並ぶ。僕たちは1班のトップ集団。
「15時までに野間の大ケヤキに到達しない人は強制的にバスで戻って頂きます」との
アナウンス。「16時半には妙見口駅に戻って下さい。」

毎年これには自称健脚のみなさんが参加するのだが、ざっと見渡しても僕たちよりご年配
の方々が大勢参加されているのが目につく。しかし先頭集団の50名くらいの中に入って
いるご年配の方々は、半端じゃない健脚で、登りでもすごいスピードでずっと通して歩かれる。
 登りが速いMICKEYも、きっとその方達のパワーと脚力に驚くに違いない。
   
 「先頭リーダーを抜かないように」  さて先頭集団で出発
9:25
9時半の5分前に出発。「能勢電ウォーク」とはえらく違うハイスピードで始まる。
先頭集団はこのスピードが去年も最後まで途切れない。しかも休息もほんの少し。
「ペースが速いね」とMICKEY。「僕の限界ペースに近い。これが先頭はずっと続く」。
   
 黒川桜の森へと向かう  登り開始
10:05
黒川桜の森。ここからジワジワと最初の登り。先頭はみんなペースが全く落ちない。
MICKEYには丁度良いかも知れないが、普段の僕の登りペースじゃない。メチャ速い。
   
 四等三角点・出野355.2m  気持ちの良い雑木林を下る
   
 「遊留里」さんで一息  晴天の中、快歩
出野(しゅつの)の三角点355.2mにタッチして下りにかかり岩崎神社へ向かう。
下って集落に出た。そこにある日本料理「遊留里」の方が、店先で暖かいコーヒーや紅茶
などを無料で振る舞って下さった。
   
 藤原経房の墓 古い墓石と真新しい墓石 
岩崎神社のところに「平清盛」ののぼりがある。この上に安徳天皇御陵墓があるとのこと。
サッサと速歩で通過するので説明看板を読む間もないし写真に撮る間もない。
「あれっ?ここにも安徳天皇のお墓があるのかな。海中から屍を上げられて山口県の赤間
神宮に祭られていたと思うのだが・・・」
登って行くと、斜面左に侍従 藤原経房の墓もある。その先のピークに、古い墓石とその前に
真新しい墓石、安徳天皇の墓があった。

一旦下って車道と裏道を能勢ののどかな風景を見ながら速度はハイペースのまま歩く。
普段は僕より速い歩きのMICKEYが遅れだした。どうしたことか・・・??
   
 「おおさか環状自然歩道」へ  七寶寺の金の仏像も見える
11:50
能勢高校を通過。「おおさか環状自然歩道」に入って篠口峠を越えて涌泉寺方面に向かう。
背丈より高い篠を刈ってある道だ。カーブで後ろを振り返ると先ほどよりもさらにMICKEYが
遅れている。どうも変だ・・。
篠口峠を下っていくと左斜面に蜂蜜を集める蜂箱が点在している。その先にはシシ檻がある。

2006年にMICKEYと登った「釈迦嶽七面山・七寶寺」が見え始めた。仏像も見える。
昼食ポイントまでもう少しだ。そこでMICKEYの様子を見よう。

12:25
涌泉寺。少し右先に新しくトイレと駐車スペース。そこが昼食ポイント。
5分ほど待つとMICKEYが来た。顔色が悪い。「どうも体調が悪い・・。途中でバスに乗って
妙見口まで帰るから先頭集団のままで行けばいいよ。駅で待ってるし」という。

テルモスの湯でうどんと蕎麦を作ったが、MICKEYは「少ししか食べられない」と言う。
「もう先頭集団で歩かなくてもいい。マイペースで歩いて完走を目標にすればいいし」と僕。
先頭集団のチャレンジハイクのランチタイムは短い。今回は20分間。
   
 涌泉寺で20分ランチタイム  「能勢けやきの里」でお餅
12:45
「出発します〜」と出発。先頭集団のすぐ後ろを僕らは歩く。やはりMICKEYの歩きが
おかしい。こんなペースのMICKEYは見たことがない。数人の健脚年配者に抜かれるが
気にせずMICKEYの歩ける速度で歩く。
倉垣天満宮のところで「MICKEYのザックの荷物を僕のザックに全て移そう。」と提案。
「えっ、すごく重くなるよ・・・」とMICKEY。「2000年に槍ヶ岳から西岳のテント場
戻るときにバテた僕を助けてくれた。それにこのあと大堂越えの登りが待ってる」と僕。
MICKEYのザックの荷物を僕のザックに詰め替えて出発。「ダブルボッカ訓練や」と僕。

負荷がマシになったMICKEYは歩くにつれて、少しずつペースが戻ってきた。このペー
スで歩けば、きっと次のトイレポイントでまた先頭集団に合流できる違いない。
「ありがとう。すごく楽になってきた。この調子だと行けそう」とMICKEY。 
     
 「野間の大ケヤキ」 大堂越へと登るMICKEY  あとは下るだけ〜♪ 
13:45
「能勢けやきの里」で先頭集団がトイレ休憩とつきたてのふるまいきな粉餅を食べていた。
僕らも列に並び、つきたてのきなこ餅を頂いた。MICKEYも食べて「う〜ん、元気が出た」と言う。
先頭集団と共に出発。5分ほどで「野間の大ケヤキ」。2002年に山ネットで視障者を
サポートして来て以来だが綺麗に駐車場まで出来ていた。
MICKEYの調子が戻ったようだ。良かった。

北側から大堂越えのルートに入る。こちらから大堂越えをするのは始めてた。
「ふ〜ん、ここから入るのか。南側からよりもしっかりしている道だな」と僕。

登りにかかるとザックの負荷が応え始めたが「チャレンジ、チャレンジ」と自分に号令。
MICKEYはペースが復調し先に行く。そのMICKEYの快調な登りを小柄な年配の女性が
超スピードで抜いていった。MICKEYが「ウソでしょ・・・」と唖然としているのが見えた。

峠まであと100m程というところで僕は吐く息と汗でメガネが曇って見えにくくなった。
「あと一息ですよ。頑張りましょう」とすぐ横を歩く年配の男性に声をかけられた。「はい」

14:25
大堂越え。「あとは下るだけね。登りで抜かれたのは初めてよ。来年はまたリベンジする」
と、よほど登りで抜かれたのが悔しかった様子のMICKEY。
疲れた2人の足には、やはり下りは楽だ。ケーブルが上がって行った。妙見ケーブルの乗り
場の横を通り「あと登りは駅までのゆるい登りだけ」と僕。
「ホントに今日はありがとう。荷物を持って貰って助かった。優しいね〜」とMICKEY。
「今日は僕の体調がよかったからなぁ。また今度は助けて貰うし〜」と僕。

15:00
妙見口駅。スタンプカードにスタンプを押して貰い、駅前の店で丁稚ようかんを20本と
漬け物を買って電車に乗った。今回の参加は540名と表示されていた。
まだ後続はほとんど到着していないので電車は空いていて座れる。「疲れた〜」と僕。
「あれだけ速く歩き続けると、ふくらはぎや股関節にも応えるねぇ」とMICKEY。
「いやホンマ。みなさんのパワーに圧倒されるよなぁ」と僕。

「ホントにこのチャレンジウォーク、自分を見つめ直すにはいいね。先頭集団の自分達より
ずっと年配の人達の歩く速さには驚いた。鍛えないとダメだなぁと実感できたわ」とMICKEY。
「そうだろう。僕も去年、先頭集団で歩いてそれを実感した。後ろの方でだらだらと歩くよりも
先頭集団で、自分の甘え心にカツを入れてチャレンジするにはこれの参加はいいと思うよ」と僕。

歩数計を見ると「36,139歩 3,417kcal 脂肪燃焼109g」と出ていた。よく歩いた。

明日は「嘉門達夫」のコンサートに行って思いっきり笑ってこよう。
 本日のルート
 
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