【兵庫】OAPさんの「氷ノ山・世界一ビールオフ」
今回は「山行レポ」というよりも「オフのレポ」で〜す


【行き先】  兵庫と鳥取の県境・氷ノ山 1509.6m
【期 日】  2011年8月7日(日) 
【メンバー】 OAP、やまあそ、たらちゃん、裏人、mk & koko夫妻
        わーさんしみけん、umtj、かのこ、MK、矢問
        ハンドル名無し→YD、OU、YM、YH、KY /男8名・女9名
【コース】  大段ヶ平−大屋避難小屋−神大ヒュッテ−氷ノ山
       −甑岩−氷ノ山−大段ヶ平
今年4月に、「酒は白雪」で有名な小西酒造が伊丹市の「白雪ブルワリービレッジ長寿蔵」で
醸造されたビール「白雪スノーブロンシュ」が42カ国、796種類のビール出品された中から、
"Speciality Wheat Beer" (スペシャル小麦ビール クラス) の金賞を獲得し、更に、金賞受賞
ビールの中で決められる最高賞9部門の内、"Champion Speciality Beer Category"
( チャンピオン・スペシャリティー・ビール部門)を受賞したというニュースが流れた。
「うわ〜、なんと伊丹のビールが世界一を獲得したではないか!すごいなぁ!!」
JR伊丹駅での案内チラシ 20本ケースがやってきた!
「白雪スノーブロンシュ」は小麦を原料としたベルジャン・スタイルのホワイト・ビール。
瓶内に酵母が残っている無ろ過タイプのビール。国内醸造の利点を生かし、フレッシュな
酵母がすっきりとしたキレの良い造りたての味わいを醸しているという。
ハーブのコリアンダーとオレンジピールが醸し出す爽やかな酸味と香りを楽しめるらしい。
「う〜ん・・・どんな味なのだろう」世界一になったとたん市販やネットでは売り切れ状態。
JR伊丹駅近くの一部のレストランではそんな中でも飲めるらしいが・・・。

下戸にも関わらず「どんな味か」と興味津々で老舗の酒屋さんに6本を頼んだ。
数日後に「入荷しましたよ〜」と家まで持ってきてくれた。
しかも手違いで20本入り1ケース! 「こ、こんなに!」その値段たるや9,600円也!。
1本なんと480円! 1瓶にたった330mlと聞いて僕も驚いたが、相棒は「ウチで20本も
飲めるわけないし、しかも高いね〜!」と唖然というか白い目で僕を見る・・・。ヤバイ・・・
「無線や兵庫の山でお世話になってる人にも味わってもらえばいいさ〜」「そうね〜」

6月にOAPさんの掲示板に書いたら「よしビールオフをしよう」と企画をして下さった。
山に冷えたビールを持って行ったことはない下戸。しかも割れやすい「瓶ビール」だ。

「ビール好きの山仲間5〜6人はすぐに集まるよ」と2年前OAPさん達とフィールドデー
コンテストに参加した氷ノ山
で、今年もその8月の日を選んでオフをすることになった。
  (※昨年はこのフィールドデーコンテストで僕は8位入賞)

「世界一のビールを味を味わってみたい」というOAPさんの山仲間、無線仲間が10人
くらいが参加表明。「こりゃ5本位じゃ足りないぞ〜10本ほど持って行くか〜。」

相棒と知恵を絞って、1Lのペットボトルに水を入れて3日前からキンキンに凍らせる。
これまた3日間よく冷やしたビール5本を1本ずつ保冷と割れ防止に梱包材で包み1Lペ
ットボトル氷を真ん中に入れて、2セットを100均の保冷バック2つにいれる。
さすがに35Lザックには入らないので、50Lザックの内部に8mm厚の銀マットを
巻き込んで袋状にしてその中に保冷バック2つを入れる。「これで保冷対策は完璧だ!」
「ズシッ」重たい。まあ、冬山装備や夏山テント泊縦走の荷物に比べればマシともいえる。

山頂に12時集合という企画。ホントに10人かどうかはまだわからない。
今日は冷えたままビールを持っていけるかが核心部。最短距離で登って待つことにした。
登山口を大段ヶ平からにした。家から3時間半で登山口+登り80分ほどで山頂に行ける。
ただし、南の尾根筋。太陽が昇りきらないうちに涼しい山頂に行かないとビールも心配だ
けどボッカする僕が暑さでバテる。

朝4時半に家を出た。昨夜21時開始のフィールドデーコンテストのCQが沢山聞こえる。
池田ハムクラブ(JH3YKV)のCQに応答し(4:36a.m.)サービスすると「気をつけて行って
きて下さいね」と言ってくださった。(氷ノ山 山頂でもよく聞こえていた)

加西SAで朝食をとっていると空が黒い雲に覆われてパラッと一瞬の雨。
不安定な1日という予報通りだ。「雨だけは降らないで欲しい・・・」

Google Maps APRSで僕の車の走行位置を確認してくださっていたOAPさん(JL3OAP)
が、山崎ICで下りる手前のグッドタイミング(6:12a.m.)で無線コールしてくださった。
10人は超えそうで、OAPさん達も大段ヶ平から9時半くらいから登り始めるとのこと。
「ビールボッカもあるし、涼しいうちに一足先に登り始めてま〜す」と答えた。
国道の気温は23℃を表示。モービル無線機のFTM350A側に、JN3KKMさんからAPRS
メッセージが入った(6:30a.m.)。「ありがとうございます」と返信メッセージを送信した。
横行渓谷林道に入ると22℃となった。「いいぞ、いいぞ〜まだこの時間は涼しい。」

7:50
大段ヶ平に到着。大きな八木アンテナをたててコンテストに参加している車が2台。
出発準備をするも、大きな蜂が沢山飛んできて準備が出来ない。駐車場所を3度も移動。

8:15
出発。樹林帯のために暑くないのがありがたい。大屋町避難小屋までまずゆっくり登る。
勝手知ったる道は気持ちが楽だ。2年前ここをまっ暗な夜に通ったときは鹿だらけだった。
2.7kmで山頂に着くルート 大屋町避難小屋
8:35
大屋町避難小屋。日陰で休憩する。
ハンディー無線機をセットしていると、男女が下りてきた。「おはようございます」
ここからのルートは立派なブナが日陰を作ってくれる。
ブナ林は日陰で涼しい 神大ヒュッテで涼しい休憩
9:00
神大ヒュッテ。ここはとても涼しいので15分ほど休憩。
無線機からまだOAPさんの声は聞こえない。コンテストのCQばかりが聞こえる。
出発しようとしていると、福定から女性が1人登ってきた。
氷ノ山から鉢伏山の方まで行くらしい。「先に山頂へ行ってますね」と僕が先に出た。
また別の男女が上から下山してきた。昨夜は山頂にどれくらい人がいたのだろう。
古千本杉を通過 山頂小屋が見えてきた
ブナの木陰は気持ちの良い風が吹く。12時まではたっぷり時間があるので余裕で登れる。
OAPさんを無線で呼んだが応答無し。
今日は少しガスってる やまあそさん達の親水からのルート
9:40
氷ノ山山頂。小屋の前に3人いる。涼しくて気持ちいい〜。遠くに大山も見える。
小屋にザックを置いてやまあそさん(JL3IXW)をコールすると、たらちゃん(JO3WCY)が
応答してくれた。奈良を朝4時半に出てきたという。絶対に甑岩に登りたいとのこと。
親水公園からやまあそさんと登っているが、荷物も重くてまだ地蔵堂の手前らしい。
OAPさんもコール。「大段ヶ平から登りはじめている」とのこと。
山頂到着をVX-8でAPRS発信/これで家にいる相棒にも伝わる
神大ヒュッテで会った単独女性が笑顔で山頂に到着した。
右手が本日の会場・展望小屋 甑岩の基部から登る
10:10
トイレのある展望小屋へ移動してみんなを待つことにした。この2階が今日のオフ場所。
時間もあるのでコンテストのサービス。
JA3YAA局、JQ2JII局、JI5GND局、はじめ四国や9エリア、2エリアからのCQが多い。

10:50
ドンドンと今日の参加者が到着し始めた。「矢問さん、初めましてumtjです。」と男性2
人と女性お1人さん。「あっ、初めまして」掲示板ではよく知る方だった。次に女性3人
が到着。そしてOAPさんや裏人さん達が到着。三の丸方面からわーさんやしみけんさん
達が到着。数えるとすでに10人を越えて12人。「ビール足るかなぁ(^^;)」
やまあそさんをコール。まだ氷ノ山越えにも至っていないらしい。まだ時間を要するな。

OAPさんの号令で「空身で甑岩へ行こう」とのことで数人が出発することになった。
「ここで缶ビールを飲んでおくわ〜」と、わーさんはしみけんさん達と居残り組に。

山頂からの甑岩とをつなぐ旧道はヤブに覆われているので甑岩の基部まで下山する。
甑岩を登りたくて親水側から来ているたらちゃんと引率のやまあそさんをコール。
まだ氷ノ山越えあたりとのこと。ここまで2kmはある。「待てないな」とOAPさん。
左は岩壁・手前の右を登る 甑岩からの展望 その1
11:15
「先に登って山頂で待ってよう」とOAPさんの声で甑岩を登り始める。
僕はラストを努めた。このルート、なつかしい。子供が小さかった頃はこれが正規ルートだった。
まっすぐに行くと岩壁にぶつかる。ここはやや手前の右を登るのが正解の迷いやすい所。
甑岩からの展望は素晴らしい。やまあそさんを大声で呼んでみるが姿は下にまだ見えない。
去年一緒にこの氷ノ山で無線オフをしたJI5LWZさんが四国の屋島からコールあり。
応答してOAPさんややまあそさんの様子を説明した。
甑岩からの展望 その2 甑岩からの展望 その3
ここからはしゃがむと昔の踏み跡が見える。「行くぞ」とOAPさん。笹ヤブコギだ。
ポンと現登山道のカーブ地点に出た。少し行って右手に隠れた旧道があるが笹藪がひどい
ので現登山道で山頂まで戻ることにした。空身は楽だ。雲が覆ってきたが雨は降らない。
旧道から現在の登山道に出る地点 空身で戻るのは楽♪
11:45
オフ会場に再び到着。「お腹が空いた〜」とみんなのザックからいろいろ出てくる。
厚焼き卵や山菜、スイカ、かまぼこ、トマト、新生姜の甘酢漬け、数え切れない種類。
女性陣が多いと、出てくるおかず類やおかしがすごい。ありがたいことだ。
僕も持参したTホテルの記念クッキー1缶を出す。
「すごい量の食べ物がそろったね〜」と笑顔のOAPさん。
企画者OAPさんのご挨拶 OAPさんの本日のビールセット
「待ってる間に缶ビールを3本も飲んだよ」とわーさん。みんなは上衣を着たり、雨具を
はおって涼しすぎる気温に備えている。半袖姿は僕としみけんさんだけになった。

12:00
「お待たせしました〜」と世界一ビールをザックから出し、栓を抜いて透明コップととも
にみんなに配る。「お〜、しっかり冷えているなぁ!!」とOAPさん。「かんぱ〜い」
「まだまだ飲み足らない」 わーさん 一人できあがってるやまあそさん
「矢問さん、下戸なのに10本も瓶ビールを持って上がってくれたん?」とわーさん。
「わーさん、おいしいですか?」「おいしいよ〜!!」と笑顔で返してくださった。
下戸の女性にも話の種にとコップ半分くらいを配り味見をしてもらう。
「口当たりが良いわ〜」「生まれてこのかた味わったことの無いフルーティな味だわ」

そこに女性2人と男性1人到着。これまた掲示板で知るmkさんとkokoさん達とのこと。
「どうぞ、どうぞ」と3人にも「世界一の地ビール・スノーブロンシュ」をついだ。
おかずはまだまだ出てくる。ポテトチップスやビスコや豆類なども次々に出てくる。

あとはやまあそさんとたらちゃんが到着した。「7時からずっとしゃべりすぎて、のどが
からから」と、やまあそさん。そのダジャレ攻撃に耐えてたたらちゃん。
「いただきま〜す」とたらちゃん。僕と同じく炭酸派のやまあそさんもコップ半分を味見。
僕は持参の缶コーラを飲む。
たらちゃんも手作りういろうなどをみなさんにと作ってきてくれた。「重たかった〜」と。
炭酸派のやまあそさんはすぐに顔が赤くなってグロッキー。静かになって座り込んだ。

「は〜い、自己紹介をしましょう」と今回の企画をして下さったOAPさんの挨拶に
始まりみんなが自己紹介の挨拶をした。奈良や、兵庫の西の端、東の端など広い範囲から
今日は集まった。残念ながら今回来れなくなった兵庫の山仲間もいる。
OAPさんが兵庫の山の渋いルートを歩く仲間から信頼のあつい事がよくわかる。

やまあそさんには「検討中」というモービル無線機のパンフを数種を渡した。
また、コールサインを持っている人達にはAPRSやD-STAR関連の冊子を配った。

「はい、お口直しにお抹茶をどうぞ」と女性陣から御抹茶とお茶菓子まで下さった。

今日の最年少しみけんさんがGarminGPSのOREGONに入れた山の同定ソフトを紹介してくれた。
これがなかなか優れている。山名を選択すると、自分の位置からその山がどの角度にあり、
どれだけの距離かがわかるのだ!「これ素晴らしいね!」「いいでしょ。おすすめですよ」
 (しみけんさんに、後日教えていただき僕もインストール。これで近くにある山が一覧表示され
  自分のいる位置からの方角や距離がバッチリ出るようになった!特定の山を探したい場合も
  山の名前を入力して検索できるようになった。OREGONの進化!しみけんさんに感謝!)


17名はそれぞれ3方向から登ってきたのだが、下山は全て大段ヶ平へ下ることになった。
ビールの空瓶のボッカ下山も覚悟していたが、みなさんが「記念に持って帰って良い?」
と言って持って帰って下さるとのこと。「そりゃ〜想定外で、実にありがたいです〜!」
「矢問さん、このカチンコチンの氷のペットボトルももらって帰って良い?」と裏人さん。
「どうぞ、どうぞ」と僕。「下山中に首やタオルを氷水でぬらすと気持ちいいのよ〜」と。
重いものが何もかも無くなった50Lザックが嘘のように軽くなった。感謝!!
女性9名+男性8名の17名 神大ヒュッテで小休止 オカリナ演奏
14:00
山頂で集合写真。トンボが多くて手にもとまる。雨は大丈夫。
みんなでがやがやと下りる。
大屋非難小屋前でumtjさんが「今日は僕の誕生日なんです。やまあそさん、プレゼントに
オカリナ吹いて〜」とリクエスト。「え〜っホンマかいな〜」とゴソゴソとオカリナを用意。
呼吸を整えながら「馬子唄」をソロ演奏してくれた。「やまあそさん、ウマイ!」拍手拍手!
「日陰のルートは涼しいね」 「大段ヶ平に着いたよ〜」
15:15
大段ヶ平の駐車場に到着。やまあそさんに車のFTM-350Aとアンテナの説明。

関ハムの時にフレンド局から今日のためにも下さった「滑り止めマット」をみなさんにも
配布した。OAPさんにはふさわしいマークがある帽子を、本日の企画のお礼にプレゼント。
ここで、みなさんとお別れ。各車両の運転は下戸の人が運転手となるように乗り合う。
「さようなら〜」「また会いましょう」「OAPさん、みなさんありがとう!!」

帰路は和田山回りで帰ることにした。国道の気温は34℃になっていた。朝とは12℃差。
氷上ICでうまく丹波のたぬきさん(JN3IRC)とモービル無線でつながったので(17:05P.M.)
氷上ICで降りて、お孫さんと遊ぶたぬきさんご夫妻に挨拶をして帰路へ。
山頂で、職場から先週末に続き訃報が2つもメールが入り、温泉にも寄らずに帰宅した。

18:40 帰宅完了
APRSを家で見ていた相棒は、グッドタイミングで部屋のエアコンつけて風呂を沸かして
くれていた。2つの訃報は、お通夜も告別式も全く同じ時間。今夜からバタバタしそうだ。

OAPさん、本日の企画を本当にありがとうございました。お腹が一杯で〜す。
また本日参加された初めての皆様、沢山の食べ物をありがとうございました。
またどこかの山や無線でお会いしましょう!
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