【但馬】ブナ黄葉真っ盛りの氷ノ山


【山 域】 兵庫県養父市・氷ノ山 (1509.6m)
【日 時】 2010年10月23日(土)
【コース】 殿下登山口(1190m)−三ノ丸(1464m)−氷ノ山(1509.6m)
      −大段ヶ平登山口(1110m)−殿下
【メンバー】矢問
2006年10月にはブナの黄葉の氷ノ山に坂ノ谷口からMICKEYと登ったが、今日は一人だし
少し短い距離をのんびり歩こうと、殿下登山口を目指すことにして朝5時半に家を出た。
高速に乗る前にただ券があるので吉野屋で朝食定食をとった。今朝の気温は10℃。
山崎ICを出たときに「あっ、熊鈴を忘れた・・」と気づく。先日の段ヶ峰の時も忘れた・・・

ヤマメ茶屋からはダートのデコボコ林道。入り口に「工事中・通行止め10月19日」と
いう看板。「今日は19日じゃないし・・・行けるところまで行こう」と自己責任で進む。

途中でトラックと軽のバンが時速10キロで前進している。やはり工事中なのか?。
坂ノ谷と殿下の分岐をトラックは坂ノ谷側へと行った。後から来たオフロードバイクは
殿下側へと走り去った。僕もここからさらに4kmある殿下登山口へと向かう。
「逆水の滝」の所に2台の森林組合の車。作業中の旗もかけてある。

殿下登山口のトイレは、大段ヶ平と同じようなバイオトイレになっており、エンジンが起動
しているようで音がうるさい。この先の林道は少し舗装されているようで綺麗になっている。
岡山県から来た登山者の捜索依頼写真も貼ってあった。まだ見つかっていないのだろうか。
8:30
殿下登山口から出発。
皇太子殿下が登られたときに付けられたといわれるルートで「殿下」がそのまま登山道の
通称になっていて、林道から最短距離で氷ノ山に達することができるブナの多いルート。
登り始めるなり大きなブナが迎えてくれる。気持ちの良いふかふかの落ち葉の絨毯。

25分ほど歩いたところの登山道のど真ん中にストックが刺してあり、のこぎりが2丁落ちて
いる。はしごもビニール袋もある。周囲に人はいない・・・。なんとなく気になりキョロキョロ。
「熊の仕業じゃないよな・・」と、気になりつつ5分ほど歩くと3人の作業の人が休憩中。
登山道のチシマザサを刈って下さっているのだ。「あぁ、あののこぎりは帰りに仕上げを
するために置いてある」とのこと。「昨日はすごい濃霧で何にも見えなかったけど、すご
い数の登山者が来てたよ。今日はエエ景色が見られるよ。山頂からずっと刈ったので
歩きやすくなってるよ。楽しんでおいで」と言ってくださった。朝早くから本当にありがたい。
綺麗に笹を刈って下さっている 三ノ丸 1464m
9:05
坂ノ谷からと殿下からのルートの合流点。両横の背丈の笹がガサッというとドキッとする。
「熊よ、来るなよ〜」と無理矢理咳払いをしたり、時々笛を吹いたりしつつ歩く。
三ノ丸避難小屋。中には誰も居ない。今日も綺麗に整頓されている。
雪の頃にここを歩くときには有りがたい避難小屋だ。
素晴らしい!山頂が雲の帯の上だ! 良い感じだなぁ!
9:15
三ノ丸の展望台の所で、雲海の上にぽっかり氷ノ山の山頂が浮かぶ光景が見えた。
こんな氷ノ山の景色は初めてだ。なんかおとぎの国の絵本のようだ。写真を撮りまくる。
青空・雲の帯・笹の青と避難小屋 渋い色の秋色の山肌
三の丸避難小屋を見ると、避難小屋の上に帯のように雲海が乗りその上は青空。
青空・雲の帯・笹の青の自然のなせるミルフィーユ。これも珍しい景色だ。
いつも困る湿地帯の通過のルート取りにちょっと手間取った。
モミジやカエデも色づいている 千年キャラボク
男性とすれ違った。早い時間の下山だな。
ルートの少し左にある「千年キャラボク」を久々に見てから山頂へと向かった。

福井・滋賀県境から北にある722.9mの小栗から、県境にある桜谷山へと向かい歩いてい
る丹波のたぬきさん(JN3IRC)が僕を呼ぶコールが聞こえて応答。たぬきさんも早い。
山頂からの展望 山頂からの展望
VX-8でAPRSを発信! (香川県さぬき市のJR5CFK局が受信)
10:15
氷ノ山 山頂。冷たい弱い風が吹いているので、じっとしていると寒い。雨具で防寒。
まだ誰も居ない時間だろうと思ったら、小屋の中には3名ほどいたので入らずに、手前の
トイレ展望所の2階で1人のんびりと食事にする。豚汁とおにぎり。温まる。
良い天気で気持ちよい 4人で集合写真
再度山頂へ行くとさらに人が増えていて8人ほどになっていた。
だっちゃんが僕をコールするので応答。氷ノ山の山頂に向かい、千年杉あたりだという。
僕が下山する側のルートなので途中で会える。JJ3BHNさん、RYUさんも同行らしい。

D-STARで六甲西RPTに反応。CQを出すと、兵庫県たつの市のJO3PCGさんが応答し
て下さり、ロングQSOとなった。
下山しかけて生駒RPTにカーチャンクすると生駒も反応した。大阪府豊中市を走行中の
JN3VDNさんが応答して下さって久々にQSO。氷ノ山からはD-STARもよく飛ぶ。

下山していくとだっちゃんの顔が見えた。その後ろにBHNさん、RYUさんも見えた。
再度山頂に登り記念写真を撮ることになった。山頂に登ると20人以上になっていた。
「氷ノ山での雲海は初めてだ」とだっちゃんもBHNさんも写真を撮りまくり〜。
下山路も秋色真っ盛り ブナも黄葉
3人と別れて再度下山開始。どんどん登ってくる。神大ヒュッテの分岐で僕は大段ヶ平へ
と向かう。こちらのルートは静かなものだ。若いブナも両側に沢山あるので気持ちよい。
登山道ではない部分もチシマザサが刈られているところがある。広葉樹に光が差すように
して広葉樹が枯れないように増やすようだ。ドングリも減ってるしなぁ。
ここは数日後に黄葉か ありゃ・・・ブナが倒れてる・・・
まだ若いブナの木が根元から倒れて登山道に。台風か大雨によるものだろうか。

大屋町避難小屋の所で休憩。「ここはOAPさん達と去年の8月に入ったなぁ」と思って
いると、そのOAPさんは黒尾山でランチ中のようで、無線で僕をコールして下さり、久
々にQSOした。今日はOAPさんもお一人のようだ。
林道でも赤や黄色で楽しめる ブナの黄葉が広がってる
12:35
大段ヶ平。ここから林道を殿下へと戻る。MICKEYと歩いた4年前は林道がえぐれていたり
ひどい落石だったが、4分の1ほどは舗装されており、ダートの所もならしてあり、養父市と
宍粟市の市境までは、ヤマメ茶屋からの林道とは大違いで、綺麗になっていた。
ここも色づいてる 4年前も写した木
林道歩きは通常退屈なものだが、ここはブナの巨木も点在し、赤や黄色の木々の葉の色
を楽しめる綺麗な所なので歩いていても飽きない。この林道での美しい風景を写そうとカメ
ラを構える人もいたり、お弁当を楽しむご夫妻等もチラホラいた。
「氷ノ山にブナを植えよう駅」の看板周囲にはブナの苗木を植える運動がされている。
このあたりでもチシマザサを刈って陽当たりを良くしてブナの植樹をされているようだ。

六甲山からJO3NVOさんがCQを出されていたので応答。NVOさんとも久々だ。

13:50
殿下の駐車場所に着いた。朝と同じく、僕の車一台。トイレのエンジンは止まっていた。
こちらのルートは静かでよい。立派なブナやブナ林の黄葉を今年も楽しめた。
歩いてきた林道とは違い、デコボコ林道をまた車で下っていく。
途中の道の駅で黒豆の枝豆を買って帰路へ。
宝塚の渋滞が少しあった。池田の記念局JA3RLと交信しつつ17時半帰宅。
本日のルート
この1つ前の記録は「【北摂】剣尾山から横尾山/北面ルート」の記録です