【越前】雪のホノケ山(736.8m)


【行き先】 福井県南越前町 ホノケ山
【期 日】 2006年2月19日(日)
【メンバー】MICKEY、矢問
【コース】奥野々−Ca376m−ホノケ山(736.8m)−P746m−P471m−奥野々
先月21日に山日和さんが下山に使った尾根を逆に登りに使い、ホノケ山からさらに
P746mまで行き、下山には南東尾根を使って出発地点に戻ってみようと計画。
昼過ぎくらいまでは天気がよさそうだ。朝4時半過ぎに家を出た。

北陸道の今庄ICを出てすぐ北の「奥野々」の集落へ向かう。気温はマイナス2度。
集落から見えるホノケ山(右) 右手から取り付いて登る
ホノケ山が朝日に照らされている。ホノケ山は、昔、ノロシをあげて京の都や府中(武生)
へ異変を知らせるノロシ台があったことからこの名が付いたらしい。「火の気」が転じて
「ホノケ」となったとの説もあるとか・・・。

8:00
橋の手前の工事現場の小屋横に車を停め、橋を渡ってすぐ右の尾根に取り付いた。
MICKEYはキックステップで快調に登っていく。3分も登らないのに、僕は膝や股まで
ズボズボ沈んで進まない。体重差というヤツか・・・。くそ〜。(ーー;)
僕のみスノーシュー装着。おおっ、全く沈まなくなった(^^)v よし、これで登れる。
MICKEYを追いかけるが速い。「待ってくれ〜。」息がきれる・・ふぅ・・・。くそ〜!
気持ちの良い尾根筋 菅谷峠(すけんたん)がよく見える
15分ほど登ると左前方にホノケ山が見えてきた。「うわ〜、綺麗なぁ」「綺麗ね〜」
無風で天気も良い。二人ともTシャツ1枚になって登ることにした。
雪がしっかり積もった林道に出る。その左斜面を登っていく。
風もなくて快適 どっしりとした日野山
後ろを振り返ると日野山の頂が顔を出している。もっと高度を上げるともっとよく見えて
くるだろう。鹿の足跡、兎の足跡、リスの足跡などが沢山ある。菅谷峠もよく見える。

9:05
また林道に出た。カーブミラーも2つ積雪の中から頭を出している。
先に林道左斜面を登り始めたMICKEYが「傾斜がきつくて雪が堅くて登れないよ〜」と
立ち往生している。「先に登って」と言われ交代。スノーシューは滑らず登れる。
「もっと深くステップ切ってよ」そう言われても無理(^^;) 振り向くと素晴らしい景色!
「傾斜が急で登れないよ〜」 振り返ると素晴らしい景色! 山頂へはブナ林が続く
9:20
林道から15分で稜線に出た。少し風があるが二人とも上着は着ずにTシャツのまま進む。
ブナ林の斜面となる。「ホノケ山へあと400m」の札がブナ木にかかっている。
次に「頂上まであと300m」の札があった。小鳥の声がとても多い。
木々のエビのしっぽの残骸が雪面に一杯落ちていてずっと続いている。
山頂からの景色・その1 山頂からの景色・その2
9:45
ホノケ山に着いた。東は素晴らしいパノラマ景色。雪で白く輝く白山方面まで見える。
反対側は敦賀湾が見える。\(^o^)/
山頂付近から敦賀湾を望む P746への一旦下り

「どのあたりにノロシ台があったのだろうな」「この山でもオオカミの糞でノロシを上げ
ていたのかしらね」素晴らしい景色を楽しみ、一旦下りP746への登りへと向かう。
とても気持ちの良いルートだ。MICKEYはずっとツボ足で頑張ってる。
「うわっ、大きな鹿がいたよ!!」とMICKEY。

10:20
P746。 「うわ〜、ここまで来て良かったなぁ!」「ホノケ山より展望がいいね」
ここまでのMICKEYの足跡を見て「ルートの採り方がうまくなったな」と感想を言うと、
「鹿の足跡の通りに行ってるだけ(^^;)」「流石に動物は違うなぁ」と大笑い。
それにしても素晴らしい景色だ。うっとりしてしまう。

「この雄大な景色を見ながらランチタイムとするか」雪スコでテーブルを作り、チャンポ
ン麺を作って、さらにコーヒータイムもとった。「こんな景色を見ながら暖かい食事なん
てとても贅沢よね〜」とMICKEYも上機嫌。無風で全く寒くなく、眠たくなるくらい。
あの尾根を下ってきたのよね
← ← ← ← ←

11:20
下山開始。来たルートを少し戻って、P471を目指して北東の尾根を下る。
左は自然林、右は植林帯。その境界線が尾根筋のようだ。鹿の足跡が続いている。
正面にも右手にも素晴らしい雪の山々の景色が見える。「綺麗だな〜」と声が出る。
左手(北)の登りに使った尾根筋を眺めながら、美しい展望をも楽しめる下山ルートだ。

稜線とP471の中間点からダムに向かって北に下ることも考えたが、ダム周辺の様子が不
明なので、予定通りP471を目指した。
P471に着いた。ここで傾斜が楽そうな北の尾根を下ることも考えたが、予定通り東隣
の尾根を下り、駐車地点にそのまま行くルートをとることにした。

北へルートをとる地点でも林道に出た。1/25000地形図には記載が無いが、無雪期に来た
ら林道だらけの山なのかも知れない。ここからの下りは相当雪がゆるんできていて、ツボ
足のMICKEYは大きく遅れだした。腰まで何度もはまってもがいている。
「スノーシューを履けばいいのに」「あと少しだし、いまさら・・・」「下に行くほど雪はゆるむぞ」
多くの杉の木が折れている
杉の木が雪の圧力でなのか、何本も途中から折れている。「あっダムが左に見える」
あと500mほどで下りも終わりというところで「もうツボ足じゃ進めないわ(;_;)」と、とうと
うMICKEYはツボ足をやめて、ここまで来て今日初めてスノーシューを装着。
「あ〜、なんて楽なんだろう。もっと早く履けば良かった(^^;)」 道具は使わにゃ。
  (アイゼン、ピッケル、ロープ、ツェルトは本日出番無しで楽で良かった(^^))

12:50
林道に出た。橋を渡ってたった3分の右手が駐車地点。
「楽しかったね〜」「いい山だったなぁ」気温は朝はマイナス2度が、9度になっていた。

国道に出て東側にある「花はす温泉・そまやま」で汗を流す。とても空いていた。
帰路は今庄ICから敦賀までだけ高速に乗り700円。あとは国道27号を西進し名田庄
村から美山町に抜ける地道で帰った。高速代の大きな節約になるし、走り慣れた道だ。
時間的にもほとんどかわらないのも魅力の一つ。美山町もまだ雪が多く残っていた。
本日のルート
この1つ前の記録は「奥美濃・貝月山スノーシュー登山」の記録です