【北摂】昼ヶ岳


【行き先】 北摂 昼ヶ岳
【日 時】 2009年2月22日(日)
【コース】 猪名川サーキット北−本谷右俣周辺斜面
      −昼ヶ岳北峰596m−昼ヶ岳−反射板下岩場
      −鞍部−西側の谷−猪名川サーキット南
【メンバー】「低山趣味(ナカニシヤ)」の著者
       妻恋地蔵さんと矢問含む読者 計12名

MICKEYと昼ヶ岳に登ったのはもう5年前の5月。久しぶりの昼ヶ岳だ。
妻恋地蔵さん(広谷氏)の著書「低山趣味U」で紹介されている、大戦中に米軍機に追わ
れて四国から飛んできた特攻機が、撃墜されて落ちた残骸が今でも残っているらしいと
いう地元に伝わるお話しを元に山腹を今日は捜索してみるオフ。

今日の参加者12名中、ご夫妻二組と女性の5名は初顔会わせとなる。
8時半に猪名川サーキット前に着くと誰もいない。集合は9時なのでしばらく待つ。
綺麗な色の「さるなし酒」
9:05
妻恋地蔵さんが事前に地元の方の許可を得て下さっていた所に移動して全員駐車。
「さるなしの果実酒を飲んで行きましょう」と妻恋地蔵さん。
お得意の果実酒をみんなで頂き、地形図で「このあたり」と今日のルート説明を聞く。
アルコールで体が温まったところで出発。35度の果実酒はポカポカする。

今日はこの谷筋を中心に探す 斜面も広がって探す
仕事用に切り開かれた道をしばらく登り、流れのない沢筋を左岸、そして右岸と登る。
途中で、Oさんが下山し下で待つとのこと。ここからは11名となり、横に広く広がって
キツイ斜面を登りつつ右に左にと地面を見つめて登る。みんなの姿は雑木林で見えない。
広く広がり尾根まで目指す。落ち葉の絨毯が厚くて残骸らしきものはわかりづらい。
「金属探知機が要りそうだなぁ」「あった!あっ、バケツの底か・・・」

「これは、破片と違うかな」と妻恋地蔵さんの手にされているのはアルミの破片のようで
リベット跡のような穴が沢山あり、うっすらと青いペンキと赤いペンキが塗られている。
今日の捜索予定の谷筋ではこの破片が唯一の「らしき物」となった。
「こ、これ、それらしくないかな!」 尾根筋は歩きやすい
10:20
尾根に出た。「あれ?1人足らない」「お〜い」「どこや〜」
「特攻機残骸捜索が人間捜索に変更かな」「彼は大丈夫。ちゃんと尾根に登ってくる」
「こういうときにも各自が無線機を持ってると役立つのにね〜」しばらく待つことに。

待っている間に、山ランの枚方市・国見山のJM3GVHさんのCQに応答。53を送る。

数分待つとみんなの居るところに登ってきた。
「今日はこれくらいにして、次回はまた別の谷筋を探しましょう。そのご遺族を特攻機の
残骸の所へ案内し弔った方に、またしっかり聞いておきます」と妻恋地蔵さん。

ここから昼ヶ岳へは踏み跡もしっかりしている尾根筋となる。鹿の糞が多い。
下草などは鹿の食害でほとんど無い為、尾根筋は実に歩きやすくなってしまっている。
昼ヶ岳北峰595m 激下り開始
11:30
昼ヶ岳北峰595m。
地形図の「昼ヶ岳」とある部分で山頂札もあるが、ここは北峰。
地元の人たちの言う「昼ヶ岳」はここからさらに南に行き反射板のある頂をいう。
「反射板のすぐ下の岩場が展望も良いので、そこで昼食にしましょう」と妻恋地蔵さん。
ここから一旦激下り。そしてまた登る。

登っていると、直ぐ近くの三田・小柿の向山にいるらしいJL3IXWさん(やまあそさん)が、
僕をコールしているのが聞こえたので応答する。弁当を車に忘れてきて、お連れさんに
分けてもらったおにぎりを落としてしまい、洗って、アライグマ状態とか。
「いつも話題に不自由しないやまあそさんだなぁ」と、僕もかねちゃんも笑う。

ここからD−STARで生駒RPTにカーチャンク。反応した。位置情報も送信できた。
あと一息でピークだ 岩場でランチタイム
11:55
反射板のある「昼ヶ岳」ピーク(こちらにも山頂札があるが落ちていた)を過ぎて、
すぐ下の岩場でランチタイム。
グーグル地図に出るコールサイン
無線機ID-92でカーチャンク。
D−STARで生駒RPTに届いたので位置情報も送れた。
ワッチも綺麗に入っていた。ランチ場所の位置情報を家にいるMICKEYがパソコンで
グーグル地図を見て確認しているだろう。
ヤブ山探検隊集合写真 再度ピークを越えて鞍部へ
集合写真を撮って出発準備。
このまま東への尾根道を下らず、一旦戻って鞍部から谷筋を下る。
谷筋は昔の炭焼きの作業道があるらしい。

12:30
下山開始。鞍部へと向かう。
松ヤニを採った跡 これも松ヤニを採った跡
松の木に規則正しい切り傷が何本もある。松ヤニをとった跡とのこと。
昼ヶ岳の北峰が見える 鞍部から谷筋を降下する
12:40
鞍部。ここから滑りやすい谷筋を下る。
かねちゃんは反対側の西側からここへ登ってきたこともあるという。
「すごい藪でしたよ」と。
沢筋の左岸を行く 炭焼き窯跡が点在
下っていくと、途中にはいくつも炭焼き窯の跡がある。
ズズズズ−っと落ち葉の絨毯に滑ってしまい左手を着いた瞬間に腕時計が
はずれて飛んでしまった。「特攻機の破片かと思ったら矢問さんの腕時計だ」
と、後ろを歩いていたかねちゃんが拾い上げてくれた。
「ありがとう!ベルトの止めピンが折れてはずれて落ちたみたい」 感謝!

沢筋の左岸を下る。アケビやタラの芽などの山菜の話しに盛り上がる。
下りながら前方には、追谷山の姿が見える。
恐竜の首みたい サーキットのすぐ西上部
13:15
猪名川サーキット横に出た。息子達が小学校の頃は親子でカートライセンスを取って、
このサーキットや宝塚のサーキットで何度も走ったのが懐かしい。
静かな山が好きになってからは、このエンジンの爆音は耳に付くようになった・・・・。
サーキット横・下山完了 昼ヶ岳・下山した谷・昼ヶ岳北峰

オフロードバイクの前で休憩している人たちに挨拶。
沢を飛び石で徒渉して道に出た。あとはゆっくり駐車地点へ。

13:30
駐車地点。先に下山したOさんが待って下さっていた。
妻恋地蔵さんがCDをプレゼントして下さり「また山菜の頃や、特攻機の残骸位置
がもっとはっきりしたらお知らせしますのでまた行きましょう」 各自解散となった。

特攻機の残骸は見つからなかったが、それらしき「破片」があり、妻恋地蔵さん
はじめヤブ山好きの皆さんと良き山歩きが出来た。妻恋地蔵さんありがとう!

昼から雨が降りそうになってきたが、帰宅まで天気は無事持ってくれた。

   ★この特攻機破片の後編は妻恋地蔵さんのページにリンク

本日のルート
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