【京都】亀岡市・烏帽子岳から半国山


【山 域】 京都府亀岡市・半国山 774.2m
【日 時】 2012年10月07日(日) 日帰り
【コース】 赤熊−烏帽子岳648m−牛つなぎ広場−半国山774.2m
      −金輪寺−宮川神社・・・赤熊
【メンバー】MICKEY・矢問 
昨日の相棒の足慣らし登山「氷ノ山」に続いて、今日は8月末に他界した愛犬ヴァイザー
14年前に登った亀岡市の半国山へ行くことにした。瑠璃渓側からだと短い距離で登れ
る。たしか14年前に愛犬と登ったルートは、南の千ヶ畑からだったような気がする・・・。
近いので朝7時過ぎに家を出て、吉野家で朝食。連休のせいか珍しく満席で混んでいた。
   
 天気は良いが朝の気温は低い シシよけゲートが出来ている 
8:15
国道477号から西へ宮川地区に入り、赤熊バス停手前のふくらみに駐車。
今日は音羽渓谷沿いに登る。以前は無かったシシ・鹿よけゲートがある。
その右側には「亀・京窯」という窯工房がある。どんな焼き物を作っているのだろう。
   
林道終点で記帳   石垣は何のため??
ゲートを開け閉めして林道へ。今はこのルートを「赤熊コース」と呼ぶようだ。
林道終点の祠に置いてある登山者ノートに記入する。
ゴロゴロの石ころ道はやや歩きにくい。
     
1つ目の札の滝  2つ目の札の滝 札のない滝 
「音羽の滝」という札がかかっている。沢筋の左岸を歩いているので所々に沢筋に行ける
踏み跡もあるので見に行った。相棒は行かないが僕はいちいち沢筋を見に行った。
「また音羽の滝って札があるよ」と相棒。またその滝も見に行く。
そして「またまた音羽の滝って札があるよ」と。

3つめの滝が今までよりも立派な三段ほどの滝。木々の間から少しだけ見える。
「同じ名前の札を3箇所もつけて、ええかげんな札の付け方だなぁ」と僕。

その3つ目の滝は一旦沢沿いに下らないとよく見えないのでパスした。
水もとても綺麗だし、初心者沢登りルートとして沢の中を登って来ても良いかもしれない。

檜になったり自然林になったりの登山道。石ころゴロゴロ・・・。

9:15
分岐。直進は「烏帽子岳」、左は「半国山」とある。
「烏帽子岳ってどのピークだろう??」と地形図を見るがよくわからない。
直進して鞍部に出たら左右にピークがある。
鞍部南のピークならそのまま半国山に行ける、鞍部北のピークなら少し往復となる。

「烏帽子岳に行きたければ行けば。私は左の半国山ルートで行くし。無線機もあるし」と相棒。
「こんなゴロゴロ道よりも直進の方が歩きやすいし、烏帽子岳とやらに寄り道して行こうよ」と僕。

聞いたこともない、見知らぬ烏帽子岳とは気になるピークだ。半国山のように展望は良いのか。
相棒もゴロゴロ石のルートにももう飽きていたらしく、鞍部までは行くことにしたようだ。
ここからは蜘蛛の巣が多かったが、踏み跡は土道になったので歩きやすかった。
   
 烏帽子岳の道標が抜かれて反対  烏帽子岳山頂手前の岩
9:45
鞍部。道標が謎??。肝心の「烏帽子岳」の木札が支柱から抜かれて反対方向に置いてある。
支柱に釘打ちされたままなら左(南)の半国山の手前のピークを指すが、逆に置かれているとな
ると反対側の右(北)のピーク。「空身で右のピークに行ってくれば。ここで待ってる」と相棒。
その言葉に従って空身で行くことにした。蜘蛛の巣を払いながら山頂へ。
   
 烏帽子岳 648m  山頂から奥に続く道
9:55
山頂手前に横長の岩があった。
ピークには「烏帽子岳648m」という札が二つぶら下がっていた。
「こっちのピークが烏帽子岳だったのか。来て良かった」展望は残念ながら無い。

「バチバチバチ」と変な音が聞こえる。「スズメバチか?」と観察するが蜂はいない。
木々の間をのぞくと高圧電線の鉄塔がすぐ先に見えた。その電線付近の音だった。
山頂からしっかりした踏み跡が反対側に続いている。高圧線の巡視路になっているの
だろう。

相棒の待つ鞍部に戻り「やはりこの道標は逆が正しいので抜いておいたのだろうね」と僕。
次のピークは全く展望のない平凡な通過地点という感じのピークだった。 
   
 牛つなぎ広場  もうすぐ半国山のピーク
ピークを下ると「牛つなぎ広場」。ずっと手前の烏帽子岳との分岐を左に進めばここに出たのだ。
ここの絵看板の下の木札の道標には、すぐ北のピークが「烏帽子岳」のように付けられている。
この道標も先ほどの抜かれて逆に置かれた道標も、作者は間違っているということだ。

ここからまた登りにかかる。僕は疲れが出てきて減速。相棒はどんどんと先に行った。
「ヴァイちゃ〜ん、来たよ〜」と何度も声を出しながら相棒が歩いているのがずっと先で聞こえる。 
 
半国山 山頂 
10:40
半国山。774.2m。晴天なので気持ちがいい。展望も良い。丸太のベンチが二つ。
山頂の石柱の文字は、風雪にさらされて消えかかっているので判読が難しい。
「以前より木々が刈られているね」と相棒。「そうだったかなぁ??」と、展望は良かったと
記憶しているが細部は忘れている僕。寒いので二人とも薄手のダウンジャケットを着る。

テルモスに入れてきたお湯でコーヒーを作って飲んでいると、あの晴天が嘘のように急に
曇ってきた。「変な天気だなぁ・・・今日は晴天のはずだけど・・・」と観天望気する僕。

無線機を出してワッチしてみると今日は全市全郡コンテストの日で空きチャンネルが
無いくらいにCQが出ている。「ちょっと賑やかすぎて応答する気力が・・・」と僕。

「向こう周囲は晴れてるのにこの山頂だけ黒い雲が来たよ」と相棒。
「この雲は・・・通り雨に見舞われそうだな」と言っていると風が吹き始め、ザーッと勢い良く
降り出した。「向こうの木の下へ待避して雨具を着よう!!」と大急ぎで移動して雨具を着た。
相棒は久々の雨具着用。すぐに小ぶりになったが、やや寒いのでこのまま下山。
「あれはヴァイザーの涙雨かもな」と僕。「ヴァイちゃ〜ん、また来るからね〜」と空を見る相棒。
   
 絵地図の烏帽子岳の位置は間違い  伐採地
11:20
下山開始。全く記憶が無いが、以前は金輪寺に向かって下りたので同じルートを進む。
近畿自然歩道の道標があり瑠璃渓からのルートも示している。
その横の絵看板には、「烏帽子岳」がしっかり描かれているが位置が間違っている。
「この絵看板のピークのもう1つ北のピークが「烏帽子岳」の山頂札があるピークなのに」
伐採地があり、振り返って烏帽子岳方面を見る。高圧電線が通っている。 
 
 気持ちの良い道
登りのゴロゴロ岩道では無く土道で歩きよいが、長い・・・。
手入れされた明るい檜の植林帯も時々出てくる。
登り道でもそうであったが、下り道もこの山はキノコがとても多い、しかもいろんな種類。
赤松も多いのだが、残念ながら「欲しい高価なキノコ」は生えていない。
暑くなってきたので雨具を脱いでTシャツになった。空は晴天になっているが木陰の道で
気持ちがいい。

金輪寺に向かっているのだが、地形図の以前歩いた破線より手前で南下する踏み跡ルート
になっている。「これで金輪寺に向かっていけるのか??」とやや疑問に思ったが、その
まま進んでいった。なかなか急降下の溝状の道となり、滑らないように右へ左へと忙しい。
     
 金輪寺 14年ぶりの境内・屋根が前と違う  重文の五重の法華塔は同じ 
12:35
「あっ、林道が見えたよ」と相棒。「やはり金輪寺よりも少し西側だよなぁ・・・」
道標があり金輪寺まで逆に300mとある。「このまま下ろう」という相棒に「せっかくだし
金輪寺にも行こうよ」と金輪寺に向かって登る。確かこの林道は以前は舗装されてい
なかった。金輪寺には車が2台あったが、人の気配はなかった。鐘撞き堂もとても新しい。
14年前は古くて味のある寺だったが、調べると去年も一昨年も改修工事がされたようだ。

あの林道が「参道」と道標には表記されているが、14年前はあれを下ったのだろうか?。
沢山の石仏が道沿いにあったような記憶が・・・。

地形図の破線で下りることにした。土止め丸太がある幅広の道で、溝も綺麗に掃除されて
いる。それがずっと続く。記憶のあるいくつもあった石仏が道沿いに全く出てこない。
2つほど石仏の台のような四角い石台があったが・・・。
やはり下ったのは今や舗装された参道だったのだろうか??。もう戻る気になれずここを下る。 
   
 綺麗に掃除されている  宮川神社に出た
13:10
シシよけ・鹿よけゲートを開け閉めして、宮川神社の横に出た。
昨日の氷ノ山とは大違い。入山から下山まで、人とは全く会わなかった。

「あ〜、14年前はやはり舗装されていない頃の参道を下ったのかなぁ・・・残念」と僕。
「昨日より、断然長い距離を歩いたねぇ」と相棒。あぜ道に彼岸花がまだ沢山咲いている。
車のデポ地まで集落内を歩く。栗の木があちらこちらに多くあり、くりの実が沢山落ちている。

兵庫県では今年はブナの実が凶作年。里の栗が豊作で、4月〜8月で7割増しの330件の
里でのクマ目撃情報となり、トラブルが多発しているが、ここ亀岡ではどうなのだろう・・。
そんなことを考えながら、日慈谷神社の前を通り、デポ地に到着(13:35)

帰路につきつつ、そのまま先日のロンドン旅行のお土産を渡しに相棒の実家へと向かう。
相棒の実家で新米を90キロ分けてもらった。今年もおいしい新米の時期になったのだ。

走行しつつ和泉葛城山からコンテストのCQを出されているJH3SKCさんと久々にQSO。
河内長野からコンテストのCQを出されているJN3IENさんにも応答した。
昨日の「氷ノ山+竹田城趾ハイキング」よりも良く歩いた一日だった。
 本日のルート
 
   この1つ前は「【兵庫】養父市・氷ノ山と朝来市・竹田城趾」の記録です