六甲山 天狗岩(750m)



  ナイトン、どぼたんさん、ABさん   サポートロープを持つどぼたんさん
山ネット第31回例会「平成9年 納山会」−第二日目−
【山 名】六甲山・西山谷から天狗岩(750m)
【日 付】1997/12/14(日)
【天 候】晴れ時々曇り
【ルート】大阪駅・・阪神梅田駅−阪神御影駅−バス−渦森台バス停
   −西山谷−天狗岩南尾根−天狗岩(750m)−西山谷
   −渦森台−バス−阪神御影駅−阪神梅田駅
【地 図】昭文社 山と高原地図51「六甲・摩耶・有馬」
【参加者】納山会(第一日目または第二日目)出席者 
     視覚障害者:6名
      晴 眼 者 :21名   合計27名

「納山会」は昨日からテント泊で実施されているが、第2日目のみの参加者は
大阪駅東口(御堂筋口)に朝8時30分に集合となった。
8時10分に私たち親子は着いたが誰もいない。昨夜ユングさんから
詳しく待合い場所のお電話を戴いたので間違いないはず・・・。
息子のナイトンとうろうろする。
8時15分頃、HZさんご夫妻が、そしてすてひじりさん親子が到着。
続いて松本さんユングさんが。UNさんも到着。そして28分にTGさんが。
私が以前の山行で撮ったスナップ写真を配った。
昨日作ったパソコン通信用の名刺も同封しておいた。「よろしく。」
UNさんが1500円ずつ会費徴収。
TGさん曰く「もう一人地下鉄の駅で待ち合わせているのに来ない」と。
もう一度探しに行っていなければ行くこととなる。結局わからず・・・。

8時45分
阪神電車梅田駅に移動。9時発の特急に乗車。
尼崎駅付近でどぼたんさんから松本さんに電話が入る。渦森台まで迎えに
来てくれるとのこと。ありがたい。電車の中では松本チャンピオンの
視覚障害者の柔道大会とはどのようなものか詳しいお話が聞けた。

9時25分
御影駅バス停にはもうバスが停まっていた。幸いなことに空っぽ。
全員座って出発。バスは渦森台までどんどん登っていく。

9時50分
渦森台バス停には堀江さん、STさん、KABAさんが迎えに来てくれていた。
すでに高度は350m。ここから少し住宅地を通りながら下って、約10分
ほどの寒天橋の北側に行くと西山谷のせせらぎのそばにテントをたてた昨日
からの参加者の顔、顔、顔。
うーん、まだいい匂いが漂っているぞ。
眠たそうと言うより朝からもうできあがっている人も。
昨夜からの楽しい話があちこちから。
天気が良くて綺麗な月夜に、夜中の2時くらいまで大宴会だったらしい。
STさんが今日参加の我々に日本酒を振る舞ってくれた。朝から???。

10時30分
10回参加者に表彰式。STさん、KSさん、SJさんの3名。
そして、今までの功労賞として感謝状と記念品がMTさんに。
パチパチパチ\(^o^)/。パチパチパチ\(^o^)/。
続いて、食料品購入予算不足のアナウンス。各自から1000円再徴収。
ナイトンは「おとうさんが出しておいて」と。ガクッ。
そして、堀江さんによる3月予定の明石大橋ウォーキングの説明と会費徴収が。
これもナイトンは「出しておいて」と・・。返さんくせに・・・。
今日は参加できない人が帰宅開始。さようならぁ〜。また来年よろしくねぇ〜。

10時55分。
「希望者のみ天狗岩まで登る」と号令がかかる。重いリュックは置いて出発。
あれれ、KHさんと、すてひじりさんはリュックを担いで行くとのこと。
ナイトンと私はユングさんからインターネット用の「写真班」を頼まれている。
カメラは忘れてはいけない。ナイトンはフイルムカメラ、私はデジタルカメラ。
KSさんとSTさんを先頭に歩き出す。
うわぁ、テント場から20mですぐに視覚障害者の難所「せせらぎ渡り」が。
飛び石を渡る必要がある。ナイトンはどぼたんさんをサポートしているが心配。
ササッとベテランのHTさんがさらにサポートして下さっている。ホッ。
KGさんもKHさんも苦戦。幅は3mほどだが石の上の足場は狭いのでやはり
サポートが難しい。1人に3人くらいが付いてのサポートが必要だった。
すでにここで何枚かのサポート風景の写真をゲットする。

「KJさんもう30センチ前の石に」 「KHさん60センチほどまたいで」


渡りきったと思ったらすぐに急登開始。東に大月谷、西に西山谷が南北に
走るその間の天狗岩南尾根を登り始めた。
それもだいぶ足を上げて登る必要があるコース。
「こりゃ厳しいなぁ」と松ノ木チャンピオン。「酒がきいてしんどい」とどぼたんさん。
その横にはもみじが綺麗に季節はずれの紅葉をしている木が1本。
葉を落とした木々の間にとても美しく目立っている。

11時10分
「きつい道、ゆるい道」の分岐。きつい道を登ってきたことになる。
すでに汗ばんでくる。「ハァハァハァ」と息の音ばかりで静かになる。

「どぼたんさん、石があるよ」
とナイトン。


11時15分
「暑い」とSTさんが服を脱ぐのをいいことに一行は小休止。
STさんにサポートされているユングさんも「ペース速いでぇ」と。
風邪気味の体には丸太の階段の急登もなかなかきついのだろう。

11時25分
「ナイトン君先に行って。ここで待ってるわぁ。あかん、しんどい」と
どぼたんさん。昨夜の宴会でパワーを使いすぎた様子。無理は禁物。
松本さんも「もうちょっと舗装してくれたらええのに」とプンプンいいながら
登っている。

11時43分
ベンチのある広場に出た。大西谷から大月地獄谷がやや東側に見える。
大休止する。お茶や水を持ってきている人はわずか。そうなるとよけいに
のどが渇く感じがする。さわやかに晴れて眺めもいい。

11時55分
再度登り開始。「もうすぐや」「あと10分ほどかなぁ」
「いつもその言葉にだまされる」と山登りおきまりのやりとり。
「ゴーッ」と天狗岩駅から表六甲駅にいくケーブルがすぐ横を通過。
これが見えたらホントにもうすぐだ。

12時10分
土の登りや丸太の登り、石段の登りといろいろ登り、天狗岩到着。
「ヤッター」とあちこちから。女性軍はすぐにリンゴをむいて配ってくれた。
「おいしいなぁ」「甘いねぇ」と喜びの声。
海も船もよく見える。すぐ東は赤滝谷。しばし景色を楽しむ。
天狗岩到達者だけの記念写真を撮った。

     天狗岩で記念写真


12時20分
下山開始。
「腹へったぁ」とみんな下山のペースは速い。慎重に下山するKHさんと
KGさんを何度か待ちながら安全第一で下山した。
「きつい道、ゆるい道」の分岐ではゆるい方へ。少し行ったがまたきついへ
進路変更。どぼたんさんから「薪を拾ってきて」との電話が松本さんに入り、歩き
ながら少しずつ集める。
最初の急登のところをぐんぐん下り、「せせらぎ渡り」を再度渡る。

13時15分
テント場到着。「粕汁できてるよ。みんな取りに来て」とSJコックの声に
それぞれ食器を持って集まった。焼き肉も開始。空きっ腹にはこたえるいい
におい。お肉の量もすごい量。STさん自作のバーベキューコンロは大活躍。


お酒もどんどん減りみんなの顔もいい色に。
あれあれ、STさんは千鳥足状態。UNさんもホントにいい色。

14時45分
夏に行く予定の雨飾山の東京のサポーターの意見の披露と、山ネットの
インターネット案内文章のチェック開始。PANCHOさんがノートパソコンを
持参しての音読。ユングさんやMTさんが補足説明。
KHさんから「墨字だけではなくて、点字の案内文章や、いままでの記録も
あれば多くの人が楽しめるので、希望したい」との意見が出た。
山ネットの役員が今後それも前向きに検討していくこととなった。

15時00分
後かたづけ開始。粕汁がまるまるひと鍋手つかずで残っている。
もったいないけど処分となった。ユングさんがサポートの写真が心配と
更に撮ることになり、ナイトンのサポートにモデルばりばりの立候補の
どぼたんさんとABさんが坂道でポーズ。本日合計40枚ほど撮った中から
3枚か4枚をインターネット用として、囲炉裏のどうまんさんにパソコン
メールで送信する予定となった。

15時30分
柵止めのところでSTさんとお別れ。千鳥足モードでの帰宅は大丈夫なのか
すごく心配。事故でもあったら山ネットの大問題。くれぐれも慎重に・・。

15時45分のバスに乗り、途中でMTさんとSTさん下車。
御影の駅でryoさんが三宮方面で分かれ、あとは16時22分の特急に
乗った。尼崎で本日のメインコックのSJさん下車。
阪神梅田駅で解散となった。いい天気の1日で本当に良かった。
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山ネットのみなさん、来年もよろしくお願いしますm(..)m
ナイトンと私は家庭の事情で今日から1月末まで山に関しては冬眠。
毎回贅沢な昼食の山行きで「太る登山」になりそうです。今日もたらふく
いただきましたので、冬眠もじっくりできそうです。

解散後に、ナイトンの冬休みの課題の指定本を探しに紀伊国屋へ。
店員がなかなか探せず「塾に遅れる」とナイトンは単独帰宅。
今日は塾の用意を梅田にデポしていないのが失敗。家に帰ってさらに
ユーターンして45分かかる。今日は間に合わずに遅刻かも・・・。
その上、20分待って判明したのは「本は在庫切れ」・・。アーァ。

★ by 矢問と その息子ナイトン ★