【山 名】@深山(790.5m)・A高岳(720.8m)


【日 付】1996年6月2日(日)
【天 候】晴れ
【山 域】@大阪府能勢町・A兵庫県猪名川町
【ルート】@高皇霊産神社⇔浅井牧場跡⇔深山⇔深山宮
     A猪名川変電所⇔猪名川不動尊⇔高岳
【地 図】エリアマップ山と高原地図50「北摂の山々」1:30000
【参考書】山と渓谷社「中高年向きの山100コース関西編」

今日は妻は家の掃除がある、子供達は塾のテストがあるとかで私一人の山行き。
ラッキー(シェルティー8才♀)もヴァイザー(M.シュナウザー5ヶ月♂)も
もう少しダニが少なくなる季節までお留守番とか。
朝8時40分という異例の遅さで家を出発。近場にする。

9時10分
国道173号線の天王を東に入ったところに
高皇霊産神社(たかみむすびじんじゃ)がある。
すごく太い杉がうっそうと茂る神社。今日はここから1キロほど林道を
入り込んで車を停めておく。

9時26分
いよいよスタート。ウグイスやその他の鳥の声がたくさん。車1台通れる道が続く。
暑いだろうなと思っていたが、ずっと木陰になっていてさわやか。
さすがにクヌギが多い。「ミヤマクワガタ」を友人はよく採りに来ていたが
ホントにここの「深山」=ミヤマクワガタの「みやま」なのかなぁ。

9時36分
浅井牧場跡。深山高原といわれるあたり。右手のあれたむき出しの土地では
オフロードバイクがでこぼこコースをうるさく楽しんでいる。
真っ直ぐ、右、左の3さ路を左へ。少し荒れた道。

9時46分
建設省のアスファルトの道にぶつかる。3mほど先を左折してそのアスファルト道と
平行して走っている人1人通れるブッシュ道で頂上へ。

10時00分
頂上。クマ蜂が多い。
そこで道は行き止まり。門と壁で囲まれた円形アンテナが沢山付いた雨量観測ドーム
がドーンと建っている。その奥に深山宮が見えるのに行けないのか・・・。
「あれっ」この建物を左に巻いて進んだ踏み跡がある。それに従って進むと裏手の
深山宮に行けた。\(^o^)/
「おお、すごい展望」篠山三山と呼ばれる弥十郎岳、三岳、小金ガ岳をはじめよく見
える。南には横尾山、高岳、大谷山もよく見える。すずしい風がここちよい。

 この左に巻き道あります ここからの眺めは最高ですよ


深山宮は頂上に岩石をご神体としてまつり、石の鳥居もある。ベンチもある。
25を超える歌碑もある。臼を17個積み上げた臼塚もある。
深山の持ち主が私財を投じて開拓されたと聞く。
「ご自由にお取り下さい」とあり
「日本の滅亡はいかにして救われたか 宰相鈴木貫太郎翁の誠忠をしのぶ」という
小冊子と「戦後50年の折り返し点 教育復興運動の提唱」というチラシがおいてあ
る。「少年立志の宮 深山宮・能勢町の岡信義」と名がある。この岡さんが私財を投
じて昭和56年にこの宮を建てたのだろうか。
展望は本当に最高。ただ山道としては楽すぎた。
南に見える赤鉄塔の高岳に行ってみよう。
ガイドブックには高岳は「展望抜群のピークハント」とあり、持参の地図にも「展望
の良い尖峰」とある。期待できるぞ。

10時25分
おにぎりを2つ食べて下山。登山姿の男の人3人が来た。
ドームの門を開けて入ってきた様子。「開いたのか・・・」とあぜん。でも私は巻き道で
元来た道を下山した。
途中、牧場跡のところで男の人2人とすれ違い挨拶。ホントに静か。

10時54分
車に乗って13.3キロ移動。
天王交差点から西に進み篭坊温泉の南側の杉生新田で県道に入り杉生へ。そこから東へ。
鎌倉地区に入り猪名川変電所の所を左へ入る。

11時40分
山道にかかる手前に車を停車。さあ行くぞ。

11時55分
猪名川不動尊のところでMTBのグループが立ち往生。
「高岳への登山口が分からないんです」と。
不動尊の少し手前の反対側右手の山裾ぞいに細い踏み跡と消えかけの「高岳へ」の木札。
しばらくは沢沿いの道。その後急登に変わる。

12時09分
1つ目の鉄塔のところで小休止。風も止まり、暑さでまいる。きつい。
花崗岩の滑りやすい山肌。MTB組も大変だろう。ずっと後ろで全く姿が見えない。
前にチラッと見えた登山の人に全く追いつけない。

12時20分
先行の2人の人が休憩していた。挨拶して先に行く。

12時23分
「あと15分」のマジックインクでの記載。
「おお、あと少しか。それにしても暑くてきついなぁ」と独り言。

12時36分
頂上。先着者1名。
「あれっ、話が違うぞ」どこに最高の展望があるの・・・。(?_?) (・_・ ;)
木々が身長よりはるかに高く三角点の周囲は全く見えない。ガイドブックも地図も
違っているぞ。三角点から20mほど西の赤鉄塔のところで南北に少し開けている。

木々が茂って展望は良くないです

「おお、午前中に登ったドームのある深山が北に見える」
南には堂床山や三草山が見える。でも不満。朝の深山からの展望と全く違う。
ガクッ。ヒドイ。(;_;)
途中で抜いた2人も到着。さらに篭坊温泉の方へ北進するとのこと。

13時00分
私はおにぎり3つ食べてもと来た道へ出発。

13時10分
MTBグループの10人弱がやっとのことで登ってきた。女性も2人いる。
ほとんど自転車を担いでいる。体一つで持て余している私と大違い・・・。
でも好感が持てる。私も学生時代に自転車で日本一周したこともありサイクリストは
好きだ。「がんばれ」と思わず励ましてしまう。
途中の綺麗な沢で顔を洗った。ほっと一息。

13時30分
猪名川不動尊に着いた。「鎌倉のお不動尊」ともいわれている。
執権北条時頼が民情を案じ、行脚僧となって諸国を周遊したときこの地にしばらく
住んだので、「鎌倉」という地名がついたらしい。昭和29年の大水害で流されたが
昭和31年8月に鎌倉の渡瀬妙照さん他、千人に及ぶ信者で再建された。
4月28日29日の春の大祭では大護摩には多くの参詣人でにぎわう。

13時50分
車の所へ到着。すぐ手前で1m50のアオダイショウがにょろにょろ。(*_*;
シャツは汗でぐっしょり。

14時30分
帰宅。シャワー。これからの登山は暑さとの戦い。
早朝の梅雨の晴れ間をねらうにかぎるなぁ・・・・。(^O^)/
      
★ 矢問 YATOH ★