三室山(1358m)


【日  時】平成11年1月16日(土)
【行き先 】三室山(1358m)・・・1000メートル地点で無念の撤退
【メンバー】矢問源氏と現地で偶然であった小山伏さん、パルプさんの3名
【天  候】曇り時々雪、時々晴れ
積雪の三室山に挑戦しようと、ツェルト、6爪アイゼン、マウンテンジャケットなども
しっかり持って、チェーンも積み込み、少々の事では負けないぞと車で夜9時に出発。
外気は5度。
 山崎インターに着くと外気0度。さらに道の駅ちくさに着くと外気マイナス2度。
路面は凍結でツルツル状態。スキー板を積んでいない車は僕くらい。
ココで車中泊の予定にしてたが、雪が降り出したので早朝の積雪と凍結を心配して
三室高原青少年野外活動センターまで行って車中泊することにした。
中村を越えたあたりからは雪の上に車のタイヤ跡もない。僕だけ。
4WDに切り替えて登り始めるものの心細くなった。
野外活動センターの三室滝前のロッジ前で停車。積雪は5センチくらい。
この上の管理棟までの坂道の具合と傾斜がわからなかったのでここで車中泊にした。
満天の星空であった。

 16日:なかなか明るくならず6時30分朝食と出発準備。外気マイナス3度。

7時20分
目の前の三室の滝(燗鍋滝:幅12.5m 落差15.1m)へ。


なかなかの水量と回りの雪景色がとてもいい雰囲気。良い写真が撮れた。

7時40分
登山口へ向かって出発。新雪に足跡を付けるのは気持ちいい。
さらさらでフゥと吹くとフワァと舞い上がる。
いたるところにウサギの足跡。狸のもあるぞ。

8時00分
登山口の入山届けを出しに行くも、ここは膝まで雪。
なんと電子レンジの中に届けのノートがある。
11月にも積雪でリタイアの記録がある。ここで膝ならこの先の積雪は・・・とちょっと不安。
1月は僕が初めての記入者。横に雪が積もったデリカが1台。誰か入山しているのかなぁ。
(パルプさんの車だった)

8時05分
登山口横には右と左のコースがある。右はハイキング道で左はバリバリの登山道。
ハイキング道は雪の吹き溜まりになっていそうな地形なので林間の登山道を選択。
10メートルほど行くと高床式の管理棟下に、道の雪を積み上げたその奥にゴアのテントの
トップが見える。「誰かいるのかな」と近づいてのぞき込むと2人が朝食中。

小山伏さんとパルプさんだ〜

「おはようございます」と挨拶すると、なんと囲炉裏の小山伏さんとパルプさん。
「おお、急がないんだったら一緒に行こう。ラッセル要員がほしかったんや」と。
右のコースで行ってたら会えなかった。昨日お2人は無雪の千ガ峰を登ったとか。

8時25分
テント撤収。8時45分出発。研修棟を過ぎてロッジ村あたりで積雪は膝上になった。
大きなつららが屋根から落ちている。
僕は6爪アイゼンを付けている。
早速膝上の積雪になる まだまだ先は長いぞ・・・でもきれいだ

そこから少し急な登り開始。積雪は腰より上になってなかなか進めない。
トレースしてもサラサラ雪なのですぐ戻ってくぼみを埋める。
先頭で登り切ったところでバテバテ。
先が思いやられる。だんだんと胸あたりになってきた。
まるでプールでのダイエットウォーキングをしてる感じ。足が重くて進まない。
キャンプファイヤー場の西側で進路を東にとり、いったんロッジの高床下で休憩。
再度進路を戻し出発。雪の深さは腰のところに
なったり胸のところになったり、3人が交代して進むものの、なかなか進まない。

10時15分
貯水槽横の本来の「登山口」にやっと到着。右からの登りの道ともココで合流する。
通常30分ほどで来られるところに90分もかかったわけだ。
ここからも膝上と胸までの繰り返し。
丸木橋を越えたあたりで沢を3度ほど横切る必要がありドボンをおそれて慎重に進んだ。
沢が大好きな小山伏さんも慎重そのもの。
数度、頭くらいの登りがあり、3人がかわるがわる雪と格闘。
5メートル進むのになかなか登れず、四苦八苦の連続。

11時08分
やっと「山頂まで60分」の立て札のところへ到着。
まだ標高にして800メートル程度。
小山伏さんから蜜柑を頂き休憩。
ここから本格的に登りが始まるのに積雪量と時間が心配になりだした。
あと60分でどこまで行けるかで判断することにした。

一休み、一休み。フゥ・・・

12時00分
「ウーゥ」と昼のサイレンがなった。1時間たったのにほとんど進んでいない。
標高1000メートル地点。
残すところ標高350メートルほど、距離にして1200メートルほど。
積雪は膝と腰の間。3人でどうするか話し合った。
この先の積雪量と登り角度や時間を考えて、ここで昼食にして
下山することに決定。とても無念であったが、積雪量が多いのと時間不足では
仕方がない。さっそく、足場を固めてスコップで
座りやすく段差を付けて食事タイム。プリムスの冬用が点火しないではないか。
小山伏さんのガソリンバーナーでお湯を沸かしていただいた。
(下山して付けるとすぐついた。気温の問題か・・)
ラーメン、おでん、すき焼きなど寒い中で楽しいひととき。
穴を掘って昼食だ〜

13時15分
下山開始。恐かった沢の横切りも難なく行けた。
今度は貯水槽横からハイキング道の新雪を下山することに。
ここも膝上から腰にかけての積雪が続く。ウサギの足跡も多くある。
パルプさんが俄然元気に下山開始。やっぱり下山はまだ楽だ。

下山はスピードアップのパルプさん もうじきゴールと喜ぶ小山伏さん

途中の水場もつらら状態。3人でぽりぽりと食べた。
ファイヤー場を越えて西に進路を変えてロッジ横の元の道に戻った。

14時35分
無事下山。3人は「絶対に雪辱戦をしような」と言ってわかれることに。
お二人は温泉へ。
僕は明日予定している明神山と七種山を目指して移動開始。


春の三室山

【山行 日】平成11年4月25日(日)
【行き先 】 三室山(1358m)・・兵庫県50名山の1つ
【メンバー】矢問源氏とその妻MICKEYとその息子ナイトン(中3)の3名
【天  候】曇り時々時雨
 
今年豪雪の頃から3度目の三室山です。今日こそは頂上を踏むぞ。
前回とは全く違う。管理棟前にも全く雪がない。車も人の気配もない。

7時50分
管理棟斜め向かいの所に置いてある、こわれた電子レンジの登山届け場に届けを
出して出発。なんか狐につままれているような景色の違い・・。
いい道じゃないですか。雪の頃のあの苦しみは何だったんだろう(;_;)
小山伏さんとパルプさんと胸までの雪で苦労したロッジ村横の急登もすぐ登れた。
15分ほど歩いてすぐ暑くなり3人とも上着を脱いだ。快適な道。


8時10分 登山口 
貯水槽に着いた。「あと70分」の札がある。つまりここからが登山届けを出す
ところで配布している地図の「登山口」。たった20分?? 雪の時はここまで
ちょうど2時間かかったのに、MICKEYもナイトンも信じてくれない。
ホントだよ。

8時23分
「あと60分」の札のあるところ。うへ、雪の下の沢はこんな風になっていたのかと
しみじみ見る。きれいな水。貯水槽からたった13分。雪の頃は約1時間かかったんだぞ。

8時35分
雪の時「今日はここで時間的に限界。昼食にしよう」と言った所に着いた。
登山口からたった25分。信じられないこの違い!雪の時は4時間かかった。
ここから先は、初めての道。10分も歩くと「あと40分」の札があった。
ナイトンは久々の山行でバテバテ。お茶を全て飲み干したようだ。太りすぎ!
また10分ほど歩くと「あと30分」の札が。霧のような雨が時々降る。

9時30分 山頂

頂上に着いた。1358メートル。3度目にして到着。記念写真、記念写真。
落書きがある。「平成11年3月15日 頂上は雪が沢山積もっている」と小学生。
1ヶ月前はまだ雪の中だったのか。えらく違うものだ。また雪の頃に来るぞ!!
天気は良くないので展望がきかずに残念。流石に頂上は寒い。上着を着る。
あまりに早く着いたので昼食は下山してロッジ村のベンチで食べることにした。
下山しようとしたときに3人登ってきた。そして「あと40分」札あたりで
ご夫婦ともすれ違い。ご主人が「頂上には山小屋はありますか」と。ありません。

10時50分
貯水槽=登山口に到着。ここからは直進の林道コースを選択。
雪の時もそうした。
途中にある水場もちゃんとわき水が出ていた。「ウマイ」とナイトン。
雪の頃はつららがあっただけ。

ロッジ村に右折し、11時10分ベンチで昼食。雪のない時はラクチンコース。
時間がありすぎるので、山崎にある、もう1山「長水山」に向かう。