【山 名】木曽駒ヶ岳・宝剣岳・檜尾岳


【日 付】1996/11/03〜04
【天 候】3日:曇り時々晴れ 4日:晴れ
【山 域】中央アルプス
【ルート】 菅の台バスターミナル−しらび平−千畳敷−中岳−駒ヶ岳−宝剣山荘・泊
      宝剣山荘−宝剣岳−極楽平−濁沢大峰−檜尾岳−赤沢の頭
       −檜尾橋−菅の台バスターミナル
【地 図】昭文社 山と高原地図「木曽駒」1:50000
【参考書】山と渓谷社「中央アルプスを歩く」
【メンバー】 矢問源氏・ナイトン(小6)・キューブ君
2日の14時の出発予定がキューブ君の到着遅れで15時30分出発。
私とナイトン(小6)は4年ぶりの木曽駒。キューブ君(28才)は初めてのアルプス。
20時駒ヶ根パーキングエリアに到着。
夕食をしっかり食べて、ここで今日は車中泊することにする。
レストランのお姉さんにバスとロープウェイの時刻表のついたパンフを頂く。
バスは7時駒ヶ根駅始発。菅の平には7時12分。

3日午前5時起床。
おにぎりやお菓子を買い込む。朝食を食べてパーキングエリアを5時25分出発。

5:40
菅の台バスターミナル
に到着。先着の車は20台ほど。6時の天気予報を
テレビで見る。今日から明日はいい天気の様子。特に明日は晴天。\(^0^)/

6:20
バス停順番取り開始。4番目。紅葉がこの辺はまだある。山の上はもうおしまい
とのことだが。ガスが多くて山の上の方は見えない。晴れてくれ。
夫婦連れのご主人が「ボンベの予備ありませんか」と。忘れたらしい。
あいにく私は1本しか持参していない・・・。

6:45乗車券発売開始。
3人とも片道を買う。小児の券が無いので降りるときに支払ってくれとのこと。
バスは立ち席まで満員。駐車場には次のバスを待つ長蛇の列ができていた。
発券小屋のポストに用意してきた登山届けを出す。

7:07 バス出発。
右席に座ったため、左の景色が見えない。行きは左に座るべき。(;_;)

7:32 しらび平到着。
ここでも片道のため、小児券を購入。60人乗り。
定刻の8時を2分過ぎて出発。ロープウェイも一番前か左前の窓際にいないと
アナウンス通りの景色が見えない。3分ほどで雲を突き抜けて晴れの区域へ。
雲の上は初めてとキューブ君は感動の様子。
下からは雲で見えなかった遠くの山並みまでよく見える。

8:10 千畳敷に到着。
K君は「きれいなぁ」と感動
4年前の夏とは違い、残雪のかけらもなく秋色の世界。長男も何となく記憶に
残っているらしい。キューブ君は「うわー」の連続。来た甲斐があったね。
記念写真を撮って、登山開始。2組の下山組とすれ違う。登っているのは
僕らがトップ。登山道が4年前より整備されている。ずっと登りやすい。
途中に少し階段まである。ダンボール箱2つをボッカしている若者とどこかで見た
男性に抜かれる。

9:00 乗越浄土 到着。
4年前はへとへとになって到着したのに今日は全く疲れもしない。
4年前の木曽駒での展望の感激から低山登山やアルプスに毎年行くようになって
体も登山に慣れた証拠だろう。ナイトンもなんともないとのこと。成長したものだ。
キューブ君もバテは少ないとのこと。
伊那前岳の方からきた写真撮りに来た男性と会話。昨日の早朝は土もかちかち
だったとのこと。
宝剣山荘と天狗荘の横を通って中岳へ。風がきつくさむい。
中岳山頂を少し下ったところで休憩。西方向の山々の紅葉が燃えるように赤く
美しかった。3人とも「きれいだなぁ・・・」と見とれていた。
風がとても冷たい・・ブルブル
10:10 木曽駒ヶ岳 山頂。
人は10人ほど。4年前の夏のアリの行列のような人混みもなく景色を楽しめる。
早めの昼食のおにぎりを食べて、お菓子をたべたべ景色を楽しむ。
レモンジュースをシェラカップに作りストーブでぬくめて飲む。
そのときキューブ君が水筒を持ってきていないと知る。「ガーン(@_@);」。
自動販売機だらけの近場のハイキングと違い水分補給はもっとも大切。
必要だと電話でも言っておいたのに・・・・。

きれいな景色を満喫して、下に見える頂上木曽小屋を頂上山荘と間違えて下山開始。
頂上木曽小屋をのぞいても気づかずさらに下山。
山頂で南に行けば良かったものを西進してしまったのだ・・・。
「あれれ、玉の窪小屋ではないか」木曽前岳方面の上松Aコースを歩いている。
ナイトンから「しっかりしてや〜、また山頂に登るのかいな(ーー;)」と非難の声。
少し登るとさきほど見落とした「キャンプ場」方面のペイント。
貸し切り状態の山道。怪我の功名とはこのことか。このコースも景色良いぞ。
途中で座ってまたまた気色に見入ってしまった。
キャンプ場の所へ出るとやはり人はまあまあいる。戻りは中岳の巻き道コースを
行くことにする。山頂越えよりこっちの方が雰囲気的にいい感じ。

11:30 宝剣山荘 到着。
このまま宝剣岳を登って日帰りもできるが、ゆっくりすることに一致。
チェックイン。予約していたのに無線で届いていない様子。
すいてるので6人用の3号室「イワカガミ」を3人で使えるとのこと。
山小屋の過密状態しか経験のない妻が聞いたら悔しがるだろうなぁ(^^;)。

小屋の前に極楽平方面は危険なので禁止と書いてあるが、本当に無理かと
質問。今日明日はあたたかいし、凍結もしていないだろうから行けるとのこと。
登山届け通り、檜尾岳から檜尾登山道で下山する旨宿泊簿に記載する。
私は昼寝。残りの2人は外に行ったり食堂で本を読んだり・・・。
14時に目覚める。2人が昼寝開始。私は食堂で本読んでいた。
2人は17時まで寝ていた。

17時30分夕食開始
「オォー」千畳敷からの登山途中に抜かれたボッカの若者が配膳をしている。
同じく抜かれたおじさんはこの山小屋の主人の吉川覚さんだったのだ。
どこかで見たと思っていたのは「中央アルプスを歩く」の本で何度も顔を見ていた
からだ。顔はパッと見ると少し怖いが丁寧なしゃべり方の親切なおじさんだ。
ハンバーグにワイン付きの夕食。3杯もおかわりしてしまった。
ナイトンはさっきまで寝ていたのに「さぁ寝よか」と・・オジンか。
20時過ぎまで食堂で日米野球を見て、部屋へ。
性格診断の本で3人がゲラゲラ笑っていると20時45分で突然消灯。
手探りでマグライトを出す。影絵を手で作ったりしていたが21時に寝る。

4:30 目が覚める。
日の出を見に行くのかカメラを持って出ていく人が何人もいる。

5:00 
キューブ君と星を見に外へ。「ひゅーっ」と流れ星も見た。きれいな星。良く晴れている。
寒い。カッパを着ないと・・・。長男は布団の中から出ない。
部屋にもどって窓のつゆを拭こうとするとすべて凍っていた。窓もつゆが凍って
開けようとしても動かない。

5:30
3人ともしっかり着込んで、さらにカッパを着て外へ。乗越浄土へ。
ボーッと明るくなってきた。雲海がすごい。富士山も見える。
宝剣山荘から少し宝剣岳方面に登り6人くらいが日の出を待っている。
そこへ仲間入り。ナイトンは「寒い寒い。部屋に帰りたい」と。

6:12 日の出
富士山の左手から「キラーッ」と登ってきた。日の出の瞬間は何度見ても
美しいものだ。カメラが寒さで電池切れ状態となりシャッターが下りない。クッソーッ。

6:25
朝食開始。納豆ごはん。関東風か。ナイトンは納豆が大好きなので喜んでいた。
カメラ電池は無いとのことで、使い捨てカメラを購入する。

7:00 宝剣山荘 出発
宝剣岳は岩山でなかなかおもしろい。ナイトンは奥穂高、北穂高、北岳経験者だけに
スイスイすすむ。初めてのキューブ君は「次の一歩」の足がすすまない。
「こわいよ〜」とキューブ君 「こんな鎖場行けるの・・」とK君
鎖場の次の手の位置が分からない様子。最初は我らファミリーもそうだった。
少しずつ慣れればいい。20分の予定が35分かかってしまったが、キューブ君が
頂上で、「自分にこんなことができるなんて信じられない」と笑顔。
大岩の下をくぐり抜け、岩場のアップダウンを繰り返す。
ナイフリッジ状の岩上を慎重に越えて最後の鎖場下降。三の沢分岐に着く。

8:00 極楽平 到着
左右に広がる南アルプス、御岳山の大展望を満喫しながら歩く。
ロープウェイへの道をナイトンの「檜尾へ行こう」の一言でサヨナラした。
空木方面からのテント組2組とすれ違う。

9:15 濁沢大峰到着
このあたりの岩稜帯も宝剣岳のようになかなかのもの。
キューブ君も少し動きが良くなった。一人歩きの人とテント組とすれ違い。
登りを頑張って一歩一歩高度をかせぐ。
いい天気で良かったなぁ なかなか楽しいコースだね
10:30 檜尾岳山頂
とうとう今日の半分が終わった。ここからの景色も最高。
空は雲一つない。空木岳、南駒ヶ岳、熊沢岳の秀峰を楽しむ。
三の沢岳や木曽駒ヶ岳山群がひしめきあっている。
急な道を下る。

10:55 檜尾避難小屋
ここから振り返って見るとぐるっと巻き道の下り道があるではないか。
小屋のノートに記名して、外で軽食。
さあ、ここからが長い下りだぞ
11:08 小屋出発
本では1時間40分で赤沢の頭。地図では3時間となっている。
どちらが正しいのか・・・・。もくもくと下っていく。
途中に梯子箇所が6箇所あった。(アルミ梯子5,丸太梯子1)

12:45 赤沢の頭
展望は全くない。所要時間は「本」の方が正しいようだ。
短い方が正しくてホッとした。ここから本は1時間15分、
地図は1時間半でバス停。あと一息。とはいうものの3人とも下りで相当足が
疲れた。ここからは熊笹道になった。紅葉が終わっての枯れ葉も多く、露出の
木の根が枯れ葉に隠れていてその上に乗ると滑る滑る。
3度も4度も先頭を行く私は転んでしまった。
どんどん高度を下げるものの足にくる疲れはどんどんひどくなる。
長時間の急な下りはこたえるなぁ。
後ろの2人を見ていると極楽平からロープウェイへの道へ行けば良かったなぁと
少し後悔・・・。誰一人も会わずじまいの下山道。道はよく整備されている。

14:10 檜尾橋バス停
やっと着いたと思うとバスの音。バス停まで走った。「団体」とバスの頭に。
「直ぐ来ますから」とドアを開けて運転手さん。

14:20バスに乗れた。立ち席でも満足。
14:45菅の台バスターミナル到着。


駐車場から徒歩3分の7月オープンした「こまくさの湯」へ。
大人500円、子供300円。登山のあとの一風呂は何とも言えない。
遅い昼食を食堂でとり、15:40駐車場を後にした。

駒ヶ根から名神の合流地点まで渋滞。2時間で80qしかすすんでいない。
さらに竜王から茨木までも60q以上の渋滞との情報。竜王で一旦おりて国道
に入ったもののこちらも大渋滞。大津まであと10qというところで全く動かない。
逆戻りして栗東から再度高速へ。
京都北で名神高速をおりて22:50キューブ君をJR丹波口で降ろして分かれた。
そこからは9号線経由で23:45に自宅に到着。
妻と次男の顔を見てほっとした。8時間近くかかり疲れたが、天候に恵まれ
事故もなく、冬前のアルプスを楽しめた。
ナイトンもキューブ君もよく頑張ったと思う。



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付録:下は、1992年7月24日から駒ヶ根ユースに2泊して駒ヶ岳に行ったときのもの

小2のナイトンと小1のこまどんです 雪が多いので楽しいなぁ
天気も眺めも最高です ケルンづくりで指に怪我したよぉ
いよいよこの山ともお別れか 鉄道好きが集うユースだとか
2004/08/10にMICKEYと「木曽駒・宝剣」登った時の記録にリンク