京都 愛宕山(924m)


登山日:1996年(平成8年)2月10日(土)


今日はデイリースポーツ社と神戸新聞社主催の愛宕山登山に参加しました。
朝6時30分に家を出て、2時間で阪急嵐山駅の集合場所へ。そこで親戚の若者
とも合流。駅前は5センチほどの積雪。風が冷たい。なにしろ今日は京都は大雪
警報が昨晩出ていていやーな予感。

駅前もなかなかの雪です


9時00分
 駅前出発。落柿舎や二尊院前を通過。

10時00分
 登山口の駐車場前でアイゼン装着のアナウンス。
 「登りは必要ないと思うなぁ」と妻や息子達に言いながら指示通り装着した。
 4爪の簡単なもの。大勢の参加者なので雪が踏み固められただけではなくて
 アイゼンで耕されて土と雪のどろどろ状態のぬかるみ。
 先週の美しかった丹波の三岳とは大違いに妻も息子も「ぶつぶつ・・・」。
 せっかくの浅い雪道もだいなし。月輪寺への左折のところでアイゼンをはずした。
 全く滑らない。泥だらけ。アイゼンをつけたままの大半の人たちはアイゼンに
 団子状態につく雪泥団子と奮闘してかえって滑って危険。それでも頑固にはずさ
 ないこの人たちは「せっかく苦労してつけたのに・・」と。ヘンナノ。
 蟻の行進のような登山で興ざめ。
一人分のラッセル道なので抜くことも休むこと も出来ずにのろのろと・・・。

11時45分
 月輪寺到着。超スローペース。子供達もあきれ顔。
 登りはじめから30分に1度思い出したように粉雪の吹雪が10分間ほどある。
 月輪寺を過ぎてから愛宕神社へあと10分のところまでは激しく吹雪きっぱなし。
 家族全員スキー手袋をしていても指先が冷たい。こりゃ展望どころではないぞ。
 「孫さんからの依頼の笠形山は見えないだろうねぇ・・」と妻。
 「何のこと?」と言う親戚の若者にも孫さんからの依頼をプリントアウトしてき
 ていたので見せた。子供達も笠形山での思い出を話し始める。特に妻の下りの泥
 道での尻餅が忘れられないらしい。妻は「そんなこと早く忘れなさい!」と。

12時40分
 愛宕神社到着。小雪と風が冷たい。弁当をそそくさと食べる。寒い。
 背中に入れていたタオルを4人とも抜き取ると湯気がボワーと出た。
 これでゾクゾクするのは防げる。私と妻と長男(5年)の雨具はゴアテックスな
 ので内側も蒸れていないが、次男(4年)のはL.L.Beanの長男のお下がりなので
 ひどく蒸れてびしょびしょ状態。薪ストーブのそばで乾かした。

雪の境内は墨絵のよう


13時15分
 表参道下山開始。下山はアイゼンをつけないと危険と思っていたが、雪山用の
 ストックがしっかり体を支えてくれる。下山もアイゼンをつけたままの人はアイ
 ゼンについた雪泥との戦いのようだ。ストックのみの我がファミリー隊の方が
 スムーズに歩けている。私たちを見てアイゼンをはずす人が増えてきた。
 ただし時々はアイスバーン状態のところで転ぶ人たちもいた。
 下山しながら西の方を見るが亀岡の牛松山の5合目あたりまでしか見えない。
 時々晴れ間が出るがその程度まで。孫さん残念ながら今日はだめみたい。
 愛宕山にはまたくるので今日はごめんなさい。
 これほどストックが役立った登山はない。いつも「邪魔になるなぁ」と
 「おじゃまん棒」扱いになるケースが大半であったのに・・・。

敷物をそりにして下りる次男


15時25分
 下山完了。嵐山の駅のそばで一服。親戚の若者と別れた。親戚の若者は今日が
 初の登山。6爪アイゼンで頑張っていた。「マラソンよりしんどいなぁ」と
 使い慣れない筋肉を使った素直な感想をポロリ。ハーフマラソンによく出場し
 ているのだから体力持久力は抜群。これからも懲りずにまた行こう(^-^)

17時15分
 今日宿泊の宇多野ユースホステルに到着。フロントの心遣いがニクイ。

 到着するやいなや「Kさんファミリーですね。おかえりなさい。26号室:
 ”愛宕”です。ごゆっくり」と、わがファミリーに「愛宕」を用意してくれていた。
明日はここから徒歩30分の「太秦映画村」で遊んで帰ります。

2月11日(日)快晴
 今日の登山なら孫さんの依頼がかなえられたかも・・・と残念無念。
 ただし昨日以上にひどい泥道間違いなし。どなたか笠形山見てくれた人いないかなぁ。
 「3971」のどうまんさんの発言のように「スンゴイ」ソフトでは見えるとのこと。
今度自分の目で確かめます。ハイ。
 息子達は映画村でエンジョイ。長男はくじ引きで「3等スケートボード」が
 次男は「5等くまのぬいぐるみ」が当たって満足顔。大学生時代によく行った
 帷子の辻の中華屋でお昼を食べて京福電車で四条大宮まで。妻も息子達も路面
 電車が初めてで感激していた。私の良く乗っていたころは車掌さんもいたが今は
ワンマンカーでバスみたいなシステム。ちょっと寂しい気がした。
 あーいい天気。今日登山している人たちは景色いいだろうなぁ・・・。

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下は1995年5月5日の愛宕山。表参道は満員でも、逆コースは貸し切り状態で満足でした。

 最高の天気でした  首無し地蔵前で