【四国】シルバーウイークの観光登山4日目は剣山


【山 域】 徳島県 剣山
【日 時】 2015年9月21日(月・祝)
【コース】見ノ越駐車場-大剣神社-剣山山頂-刀掛けの松
     -太鼓くぐり-遊歩道-見ノ越
     ~「手打ちうどん田舎で暮らそうよ」~岩戸温泉~淡路島~帰宅
【メンバー】MICKEY・矢問  
まだ薄暗い朝5時に起きると、駐車場は夜中に到着したらしい車で満杯になっていた。
歩いて下の第2駐車場も見に行くと、これまた満杯。関東や東北のナンバーが多い。
この後に到着する車は、狭い車道沿いやすれ違い時に使うふくらみにも駐車をし出す為に
この国道の行き来は通る時間を考えないと難儀するのだ。

軽く車内で朝食をとり、出発準備。もちろん今回もリフトが動き出す時間など待たない。
「昨日の石鎚山の鎖場や階段で腕も足もパンパン。」とMICKEY。
「石鎚山のようにはきつくなくて楽に登れるので、安心して。涼しい時間にゆっくり
 登って早めに下れば人混みにもあわないし、車の通過も楽で温泉もがら空き時間」と僕。
   
   
   
5:40
剣山には7年ぶりに登る。「さて、行くか」予定通り出発。まだ誰も歩いていない。
肌寒いくらいだが登山口からのんびりと歩き出せば、僕らには丁度良い位の気温だ。
まだ停止しているリフトの下をくぐり、のんびりと花や木々を観察しながら歩く。 
   
   
   
   
リフトの西島駅手前はテント場で、3張りほどテントがあった。テント泊者が西島駅の
トイレに行く人のみ歩いているだけ。「連休中の混雑な山とは大違いね」とMICKEY。
「下山時は驚くくらいの人たちとすれ違うよ。ただし、遊歩道ルートは遠回りになるので
とても静か。帰路はそちらから下りる。祖谷川の源流の水もそのルートで飲めるよ」と僕。
   
   
   
   
前回来たときよりもリンドウの花が沢山咲いている。前はつぼみ状態が多かった。
まだ気温も低く、日陰になっている斜面なので全く汗もかかずに2人には登りやすい。
   
   
7:00
大剣神社。途中で咲いている紅紫色の花を細い花柄の先に咲かせ、5枚ある花弁それぞれ
に濃色の脈が走っているシコクフウロなど、花を観察しつつゆっくり登る。

「私は、この黄色い花がかわいいと思うわ」とMICKEY。「これは、タカネオトギリだな。」と僕。
昨日の石鎚山に負けず劣らず、リンドウも沢山咲いている。 
   
   
 山頂の小屋が見えてきた。小屋泊まりの人の姿が見える。
「あそこまで行けばもう日陰はないよ。今日の天気だと展望は昨日同様に最高だと思う。
昨日よりガスが上がる時間が早まりそうだけど僕らには影響なしだな」と僕。

7:30
小屋でバンダナを買い、まずは新しくなったトイレへ行った。すごく綺麗なトイレだ。
避難小屋にもなるらしい。
まだ木道にもまばらな人のみ。昨日から小屋に泊まっていた人達らしい。
   
   
7:50
三角点に行き、ベンチで次郎ぎゅうを見ながら行動食をとったり写真をとったりしつつ
素晴らしい展望を楽しむ。APRSも発信した。これで息子達にも山頂にいることがわかる。

「次郎ぎゅうまで行こうよ」と言うと「もう今日はここでいい。パス」とMICKEY。
「シルバーウィークの観光登山なので、別にガツガツしたくない」という。「そうだな」
僕は前回行っているし、昨日の天狗岳同様に「まあええか」と同意することにした。
ここでさえ羽ありがいるので、次郎ぎゅうはもっといると思われる。以前も次郎ぎゅうで
無線をしたのだが、羽ありとの戦いのようになったのを記憶している。
薄雲が増えてきたので、次郎牛ぎゅうから剣山を写真撮影しても青空に映えないだろう。

木道ルートをぐるりと歩き、デジイチのフィルターをかえたりして写真を撮りまくった。
「さて、刀掛けの松の方から下山しよう」「了解」
   
   
   
刀掛けの松の所には人が沢山休んでいた。さらにどんどんと登って来る人が増えてきた。
幼児をつれた年配者もいるので動き出したリフトで上がってきた人達だろう。 
   
   
   
   
9:00
見ノ越への遊歩道との分岐で休憩。ここから遊歩道に入った。
太鼓くぐりの岩場を過ぎて進むも、今までとは大違いで若い3人グループと
すれ違ったくらいの静かなルート。
「良い雰囲気のルートだな」「静かでいいね」大きなウラジロモミの木がある。
   
   
先に歩いているMICKEYが祖谷川の源流の水場で水を飲んでいる。僕も飲んだ。
水場の近くに咲くトリカブトの花色はとても鮮やかだった。
単独男性が1人登って来た。水は飲まずに行かれた。

10:00
下山完了。
駐車場は満車で係員が走り回って指示している。まだ下山してくる人は少ない時間だ。

「さて、シルバーウィークの観光登山も今日でおしまい。丹波のたぬきさんからの情報の
一宇にある、手打ちうどん田舎で暮らそうよの店に寄ってから温泉に行こう」と僕。
「四国でのうどんも食べおさめねぇ。帰りは渦潮を見ながら帰りたい」とMICKEY。
   
   
どんどん登って来る車と苦労してすれ違いながら「手打ちうどん・田舎で暮らそうよ」
到着して道のふくらみに駐車。「開店の11時なのに準備中の札よ・・・」とMICKEY。
ご主人が店先を掃除中だ。「まだですか」と伺うと「のんびりしとるでねぇ。開けますよ。
入って下さい。いいですよ」と笑顔で迎えて下さった。「食べれるぞ」と店に入った。

店の雰囲気にはちょっとマッチしないスキー板が何組か置いてある。
この先の剣山スキー場はもう営業していないらしい。「道も狭いしなぁ・・」と僕。
僕らがよく登っている「氷ノ山」にも行ったことがあるらしい。

「お待たせしました!初めてでは・・・ないですよね」と言われ「初めてですよ」と返事。
「どちらから」と問われ「兵庫県から丹波の山友に勧められて」と言うと「丹波といえば
・・・たぬきさんだったかな」と。「えっ、よく記憶されているのですね!」と驚いた。
「10年くらい前になるけど、いろいろお話したのですよ」と笑顔のご主人。
「今日、観光登山の最後の日なので四国のうどんの締めで頂きに来ました」と言うと
「締めか~、緊張するなぁ。昨日は子供の運動会で休み、今日は店を開けたのです」との
事で今日は開いていて良かった。

マイタケやトチの実のことなど会話しつつも、一生懸命に打ってくださった。
僕も「のれん」をかけたり「営業中」の札をかけたりのお手伝い。

ご主人の打ち立ての釜玉うどんと、優しそうな奥様が作られたマイタケご飯も頂いた。
「おいしいね」とMICKEY。「また三嶺に来たときにも来て下さいね。丹波のたぬきさん
にもよろしくね」とご主人。
 
前回も入った岩戸温泉で汗を流す。この時間なら空いている。しかも400円と安い。
「貸し切りみたいに空いていて本当にいい湯だったわ~♪ 昨日に続いて400円の湯ね」と
笑顔のMICKEY。

高速道路に乗り鳴門の渦潮を左手に見ながら淡路島を混まないうちに通過した。
「須磨から15kmの渋滞」の表示。須磨で下りて休日は空いている県庁前の道を通り
渋滞に全く巻き込まれることなく、スイスイ走れた。「みんなはナビに誘導されてメイン
の道を走る人だらけだからね。渋滞時はナビにも逆らわないとね」と僕。

途中でまた懲りずに観光登山旅行のシメとしてうどんを食べて18時帰宅完了。
天候に恵まれ、道も山も渋滞にもあわず4日間の観光登山も無事終了。走行距離808km。

「あ~、うどんも温泉も山も満喫した~。いい連休だったわ!長距離運転にスケジュール
にガイドに、ホントお疲れ様でした。ありがとう」と満足そうなMICKEY。
お土産を持って明日はMICKEYの実家、明後日は僕の実家へお彼岸のお墓参りに行く。
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